『チェルノブ』 ("CHELNOV") は、1988年にデータイースト社がアーケードゲームとして発売した強制横スクロール型のアクションゲームである。タイトル画面には「ATOMIC RUNNER CHELNOV 戦う人間発電所」とある。8方向レバーと3ボタン(ショット1=攻撃、ショット2=ジャンプ、ショット3=振り向き)で操作する。6種類の武器がある。またパワーアップアイテムで、武器の火力・連射速度・射程距離、チェルノブのジャンプ力がそれぞれ向上する。画面は一定の速度で右方向にスクロールし続け、レバーから手を離しても走り続ける。「レッツランニング」というキャッチコピーの通り、レバーを左に入れてもその場で走るのを停止しスクロールに従って画面左方向へ置いていかれるだけで、基本的に後退はできない(ジャンプ中に後退は可能。またはボスステージのみ前後移動が可能)。全7面。ステージ曲は2曲しか存在しなかったが、家庭用に移植されたものでは各ステージに曲が追加されている。ある日、原子力発電所の爆発事故に巻き込まれた、炭鉱夫チェルノブ。九死に一生を得たが、異状能力が身に付いた。そして謎の組織デスタリアンが、その能力を狙う。 当時のゲーム雑誌『ゲーメスト』の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1987年度)で、読者投票によりベストキャラクター賞で本作の主人公であるチェルノブが13位を獲得している本作が日本ゲーム史上に残る問題作と言われる所以は、ストーリーなどの設定の際どさにある。タイトル画面のソ連国旗、「原子力発電所の事故で被爆した炭鉱夫」という設定、「円高コイン」というアイテムのネーミング、最終面に登場する自由の女神(最後には頭部が炎に包まれる)、そして何より『チェルノブ』というそのタイトルから、1986年のチェルノブイリ原発事故を茶化した不謹慎ゲームであると、当時の世間から轟々たる非難を浴びた。その際データイーストはテレビ番組のインタビューで「チェルノブはカルノフ(同社作品)の従兄弟という設定であり、原発事故とは全く関係ない」と釈明した。しかし、同番組の構成・編集等の影響もあって、当時この釈明を信用する者は少なかった。この番組は「ゲームへの悪意に満ちた編集をされた」とのことで、データイーストではテレビ局に抗議したが、局からは型どおりの謝罪文が送られてきたのみだったという。後に関係者が語ったところでは、当初は別の名前でゲームが開発されていたものの、事故発生の半年前に偶々開発者の間でチェルノブイリ原発の話題が出て、その際に「名前の響きが気に入ったから」という理由でゲームの名称が変更された、とのこと。結果的に不謹慎ゲームとなってしまったのは本当に「全くの偶然の一致」だという。
出典:wikipedia
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