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天下茶屋駅

天下茶屋駅(てんがちゃやえき)は、大阪市西成区岸里一丁目にある南海電気鉄道・大阪市営地下鉄の駅。相対式ホーム(それぞれ1・4番のりば)の間に島式ホーム1面(2・3番のりば)がある、3面4線を有する高架駅である。ホーム有効長は全面10両分である。但し、現行は、いずれも10両編成で運転する列車はない。2番のりばが、同じ8両編成でも、大型車(ステンレスカー)は難波寄り一杯に、ズームカーは高野山寄り一杯に使われている以外ののりばは、使われていない部分がある。南海本線および高野線は、回送を除くすべての列車が停車する。実際の両路線の分岐駅である岸里玉出駅に優等列車が停車せず、かつ乗り換えに時間を要することから、当駅が実質的な南海本線と高野線の相互乗換駅となっている。2001年の南海本線のダイヤ改正までは新今宮駅が乗換駅扱いだった。改札口・コンコースは2階、ホームは3階にある。1階から2階の間と、2階から3階の間には、エレベーター・エスカレーターが設置されている。なお、改札外には飲食店が出店している。トイレは改札内に設置されており、ユニバーサルトイレを併設する。島式・単式ホームの複合型2面3線を有する地下駅であるが、改札口とコンコースは地上(1階)にある。単式ホームの1番線が存在するのは、関西国際空港開港時に京都から同空港までのアクセス列車として阪急京都本線河原町駅から当駅までの直通優等列車を運行する構想があり、1番線がその発着ホームとして予定されていたことによる。開通当初は錆取りとして1日1本のみの使用で、それ以外の列車は島式ホーム(2, 3番線)に発着していた。現行ダイヤでは1番線からの発車は1日1本であるが、ラッシュ時は1番線を降車専用ホームとして乗客を降ろした後、いったんホーム奥の留置線に入り、その後改めて2,3番線に入線して発車するという形で1番線を活用したり臨時列車(直通特急)の発着で使われている。留置線には昼間と夜間に車両が留置される。駅舎は両路線の共用となっており、南海と堺筋線の駅入口が向かい合うような構成で、相互の乗り換えは容易である。地下鉄天下茶屋駅開業当時は、南海本線・高野線の高架工事が完成していなかったため駅コンコースの一部のみを供用し地下鉄専用仮設入口が設置されていた。大阪市営地下鉄の駅管轄は、堺筋本町管区駅であり、駅長が配置され、当駅のみの単駅管理となっている。南海のホームの乗り換え案内には、堺筋線だけではなく直通する阪急電鉄京都(京都本線)・北千里(千里線)方面も表示しており、さらに車内アナウンス、路線図においてもこの案内が行われている。京阪本線の北浜駅や近鉄難波線の近鉄日本橋駅も堺筋線との乗換駅だが、これらには阪急の表示がない。増加傾向にある。特に南海は平成5年度から21年連続で増加中である。各年度の1日乗車・乗降人員数は下表のとおりである。駅西側の天下茶屋車庫・工場跡地には2000年代以降、イズミヤを核店舗としたカナートモールや住宅、スポーツ施設(ノアインドアステージ、フットサルポイント)が建設されるなど、土地の再利用が進んでいる。駅西側の町名は岸里一丁目となる。西へ150mほど進むと国道26号がある。また、駅の南西側には西成区役所・西成図書館などの官公署・公共施設や、西成郵便局があり、西成区の行政・文化の中心地域でもある。駅東側には天下茶屋駅前商店街がある。約200mほど先の紀州街道を越え、さらに阪堺電気軌道阪堺線北天下茶屋停留場前付近まで商店街が続いており、西成天下茶屋郵便局がある。さらにその先には、聖天山古墳(聖天山正圓寺)がある。なお、その商店街は当駅を利用する大谷中学校・高等学校(当駅から徒歩約15分)の生徒の通学路にもなっている。駅東側のロータリーは高架化工事にあわせて新設された。駅東側の町名は天下茶屋二丁目および三丁目となる。大阪市営地下鉄四つ橋線岸里駅は南西に徒歩数分程度、また阪堺電気軌道阪堺線北天下茶屋駅も東へ徒歩数分程度である。ただし大阪市営地下鉄では、堺筋線天下茶屋駅と四つ橋線岸里駅は乗換駅として扱っておらず、相互に同程度の距離で地下道を介してつながっている梅田駅・西梅田駅・東梅田駅相互の乗り換えのような通し乗車料金での改札外乗り換えはできない。駅に乗り入れているバスはないが、駅前のロータリーには2013年3月末まで、大阪市営バス(赤バス)西成東ループの天下茶屋バス停が設置されていた。西側の国道26号線沿いには、赤バス西成西ループの天下茶屋駅筋バス停、紀州街道沿いには西成東ループの天下茶屋駅筋東バス停も設置されていた。南海では最も古い歴史を持つ駅のひとつで、かつては当駅と天王寺駅を結ぶ南海天王寺支線が存在した。新今宮駅の開業以降、天王寺支線は需要が低下して廃線となるに至ったが、天満・船場・島之内を縦断する堺筋線の延伸以降、利用者数は著しい増加を見せ、全列車停車駅に昇格した。鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海篇)(1900年(明治33年)作詞)64番の歌詞にて、当駅が登場する。

出典:wikipedia

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