水中生物の生活型の分類を説明する。水生生物の生活型は、通常、以下の4つに分ける。ただしニューストン以外の以外のネクトン、プランクトン、ベントスを主要な3つといわれることも多い。実際には、上記を明確に分けるのは難しく、上記の中間に位置すべきものもいろいろある。そのような区分を以下に記す。ただし、それほど頻繁に使われるものではない。ネクトンは、遊泳力が高く、自らの力で水流に逆らって泳ぐことの出来るものであり、大部分の魚類がこれに当たる。プランクトンは、遊泳能力がないか、さほどないものをさす言葉である。狭義には運動能力がまったくないものを指すことになる。多くは水と同じ程度の比重で、体積辺りの表面積を大きくした構造になるものも多い。多少は移動能力があっても、十分に水を切って移動するほどでなければプランクトンとすることが多い。大きさにはこだわらないので、エチゼンクラゲなどもこれに含めてよい。しかし、小型であれば遊泳能力は相対的に低くなるので、プランクトンとして認められる場合が多い。底質の上や中に生活するものをベントスと言う。底質そのものではなく、底から生えた水草や海藻、あるいは紐や枯れ枝の表面などに付着するものを周底生生物と呼ぶこともある。底質から離れないのが真のベントスであるが、底質表面を離れることもあるものもあり、それらはプランクトンやネクトンとの中間になる。海底に生息する魚類のように、底に生息しながらも遊泳することもあるものをネクトベントス、底質に生息する微小生物で、時に底質から離れるものをプランクトベントスという。水面に生活するものをニューストンという。プランクトンと混同されることも多いが、プランクトンには浮かぶという性質は必須でなく、ただよっている、という意味合いが強いのに対して、ニューストンは水面から離れないことを強調する。実際には水面直下をただよっているものも多いので、区別は明確ではない。以下のようなものが区分される場合がある。ただし、一生涯このような状態で生息している生物を指す言葉であるため、ここに海鳥やトビウオが含まれるという考え方は誤りである。実際には、これらの区分は詳しく考えるほどに細分できる。極端に言えば種ごとにその性質や行動様式は違うのだから当たりまえである。むしろ、生物採集をする場合、水中生物に対しては網を用いることが多く、採集できる生物の種は、この時に用いる網の目の大きさによって大きく左右される。したがって、そのような生物相を扱う際に、大きさで分けた表現を使う場合も多い。例えばプランクトンではナノプランクトン以下はプランクトンネットでは採れず、別途濾過などを行う必要がある。ベントスではといった分け方が使われる。沼田真監修、『生態学研究シリーズ3 海洋の生態学』、81972)、築地書館
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。