クレイジー・タウン（Crazy Town）は、アメリカ合衆国のミクスチャー・ロックバンド。1999年11月9日に1stアルバムの『ザ・ギフト・オブ・ゲーム』()でメジャーデビューした。1stアルバムに収録されている『バタフライ』()のシングルヒットと、1年半以上にも及ぶロングツアーで、『バタフライ』は全世界で250万枚以上売れるという大ヒット作となり、アメリカではダブル・プラチナ・ディスクにも認定された。デビュー時はいきなりアメリカのロックシーンを代表するバンドの一つとなった。クレイジー・タウンは最初はバンド形態ではなく、ツインMCのSeth "Shifty" BinzerとBret "Epic" Mazurのユニットとして始まり、ほぼその二人とプロデューサーの ()、オージー ()のヴォーカリストの ()、ギタリスト兼シンセシストの ()らで1stアルバムの『ザ・ギフト・オブ・ゲーム』を作った。メジャーデビュー以前はクレイジー・タウンとしてはライブ経験は皆無だった。1stアルバムの『ザ・ギフト・オブ・ゲーム』がアメリカで発売された後、クレイジー・タウンはツアーに出場、同じマネージメントのQ-Primeに所属するレッド・ホット・チリ・ペッパーズ()やナイン・インチ・ネイルズ()や ()と共演しつつ、ヨーロッパ各地で開催されたフェスティバルにも出演した。その頃から何らかの理由でCharles "Rust Epique" Lopezと他のメンバーとの関係が悪化し、修復不可能な状況に陥ったため解雇、後任にKraig "Squirrel" Tylerを招いた。Seth "Shifty" Binzerは当時について、「今だから言えるけど、ヤツはパーフェクトなプレイヤーが見つかるまでの穴埋め的存在だった。で、Kraig "Squirrel" Tylerと出会い、すぐにヤツだと思ったよ。」と語っている。その後もメンバーチェンジは続き、Adam "DJ Adam 12" Bravinも早々にバンドを離れた。2000年末から『ザ・ギフト・オブ・ゲーム』に収録されている『バタフライ』がアメリカ各地で散在するラジオステーションで流れる。『バタフライ』はBret "Epic" MazurとSeth "Shifty" Binzerがレッド・ホット・チリ・ペッパーズの4thアルバム、『母乳』()に収録されている『プリティ・リトル・ディッティ()』のインストパートをサンプリングして書いた曲である。レッド・ホット・チリ・ペッパーズが自分達の曲をサンプルとしての使用許可を出したのは、これが初だった。『バタフライ』は大量オンエアされ始め、2001年1月にスマッシュヒットとなるや、それが引き金となりアルバムセールスは上昇し、同時にバンドも急激に頭角を現した。クレイジー・タウンはそういう状況になる前と、なった後にライブを一度づつ体験している。最初が2000年4月にニューヨークのアーヴィング・プラザで見たメソッズ・オブ・メイヘムのサポートアクトの時だった。後者のは、2001年のUS版のオズフェストのワシントン州ゴージ公演。クレイジー・タウンはザック・ワイルド()＆ブラック・レーベル・ソサイアティ()に続く2番手としてステージに上がった。2002年11月12日に2ndアルバムの『ダークホース』()をリリース。ハワード・ベンソン()とバンド共同プロデュースの下で、複数のスタジオでレコーディングされた作品となった。ミックスは ()が担当した。2003年に解散するも2007年に再結成。2015年8月28日には3rdアルバムの『ザ・ブリムストーン・スラッガーズ』()をリリースした。

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