『浮気なぼくら』 ("NAUGHTY BOYS")は、日本の音楽グループであるイエロー・マジック・オーケストラ (YMO) の7作目のアルバム。1983年5月24日にアルファレコード(¥ENレーベル)よりリリースされた。メンバーのソロ活動や他アーティストへの楽曲提供などを経て、大きく路線を変更したアルバムである。前作『テクノデリック』発表後、メンバーはソロ活動として様々なミュージシャンに楽曲を提供、ヒットさせている。それらの楽曲は歌謡曲として作られていたが、YMO独特のシンセ・サウンドもさりげなく使われており、その後の歌謡曲・アイドルソングに絶大な影響を与えた(テクノ歌謡参照)。その後発表されたYMO名義のこのアルバムは、個々のソロ活動からの影響か歌謡曲を意識したものとなっている。一見すると前作までのリスナーにとってはまさしく「浮気な」歌謡曲路線へのレコード・セールスを見込んだ転向に見えるのだが、細野晴臣曰く当時のヒット歌謡曲とは一線を画した楽曲群であり、歌謡曲としてつくられたものではなく、むしろ『テクノデリック』の第2弾という位置付けのアルバムであると後に語っている。また、それまでのソロ活動の影響か、このアルバムでは、重厚な楽曲の細野、ポップな楽曲の高橋幸宏、繊細な楽曲の坂本龍一といったように、3人の特徴が顕著に現れたアルバムでもある。また、当初アルバムタイトルは『キュート』と名付けられていた。カネボウ化粧品のCMに使用された「君に、胸キュン。」を収録している。ドラムの録音ではリン・ドラムをアンプで鳴らし、本物のドラムを共鳴させその音を録音したり、リン・ドラムに高橋の音を焼き付けたROMを装着するなど前作にも通じる制作方法が用いられている。前々作『BGM』ではデジタル録音が行われ、前作『テクノデリック』ではアナログ録音に戻されたが、本アルバムは最初からデジタル録音で行われている。現在はこのマスターテープを再生できる機材がこの世に存在しないため、『BGM』のテープと共に廃棄処分されている。使用機材はプロフェット5、Emulator、ローランドMC-4、ローランドTR-808、リン・ドラム、シモンズ(シンセドラム)が挙げられる。YMOの作品に初めて協力した外国人ミュージシャンとして、ビル・ネルソンがギターで参加。元々は前年に行った高橋のコンサートにビルが参加したことがきっかけで高橋が提案した。坂本は、ビルのE-BOWを使った持続音を鳴らす演奏を気に入っていたという。今作よりメンバー自らがシーケンサーを利用することとなり、それまでマニピュレートを担当していた松武秀樹が制作から外れ、若手スタッフの一人である藤井丈司が「テクニカル・アシスタンス」として参加している。当時の坂本は本アルバムのポップ路線について「お遊びだったのであまりやる意味がなかった。しかし、あの時点ではああでもしなかったら、息が詰まりそうだった。無理に遊ぼうとした」とコメントしている。この当時はテレビ番組に頻繁に出演しており、『クイズ・ドレミファドン!』(1976年 - 1988年、フジテレビ)や『オレたちひょうきん族』(1981年 - 1989年、フジテレビ)などのバラエティー番組へ出演。
出典:wikipedia
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