シュルツ艦(シュルツかん)は、『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』に登場する宇宙戦艦。デザイン担当は松本零士、加藤直之。本項では『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する、ハイゼラード級航宙戦艦についても解説する。ガミラス帝国冥王星艦隊の旗艦で、冥王星基地司令シュルツが乗艦していた。艦容は魚を思わせる独特の生物的フォルムをしている。艦体色は艦上部が濃緑色で、下部が黄緑に塗られ、艦首から大型3連装エネルギー砲塔手前にかけての部分と、メインノズル周辺が灰色である。さらに艦首先端のアンテナ2本、艦首から大型3連装砲塔の間にあるアンテナ1本と、大型3連装砲塔と艦橋上部は、他のガミラス艦と同じ緑色で塗られている。武装は、前甲板上部に大型3連装エネルギー砲塔2基、船体中央下部に中型3連装エネルギー砲塔1基、後部に小型3連装エネルギー砲塔4基、その他、艦首や艦底、艦尾などに魚雷発射管を多数を備える。また、『宇宙戦艦ヤマト』第9話ではヤマトと同様の多段式格納棚を持つ格納庫を存在が確認できるが、ゲーム版を含めて艦載機を運用するシーンはない。また、艦首先端には開口部があり、内部には板状の構造物と3つ並んだ穴が確認出来る。この艦首が開口したデザインは、ガルマン・ガミラス帝国の中型戦闘艦でも踏襲されている。『宇宙戦艦ヤマト』第8話で初登場し、反射衛星砲破壊による津波で水没寸前だった冥王星基地から艦隊を率いて脱出。第9話で、補修中のヤマトに砲撃を加えるも、ヤマト側のアステロイドリングの防御に阻まれ、戦況が進展しなかった。ヤマトの修理が完了し波動砲で全滅することを恐れたシュルツの指示で、艦隊とともに体当たり攻撃を行おうとするが、解除されたアステロイドリングの岩盤を避けるために味方艦同士で次々と激突し艦隊は壊滅。最後に残ったシュルツ艦はヤマトに体当たり寸前まで接近するが、ロケットアンカーを側面に打ちこまれて突き放され、小惑星に衝突し爆沈した。『宇宙戦艦ヤマト2』では、第3話においてガミラス残存艦隊として1隻の同型艦が1カット登場した。その際、全身緑色に塗られていた。以後、続編で登場することはなかった。『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク版である『宇宙戦艦ヤマト2199』では、「ガイデロール級航宙戦艦」という艦種名で登場。シュルツの座乗艦については、「シュバリエル」の個艦名が付与された。デザイン担当は石津泰志。細部デザインのディテールアップと変更が行われている。寸法が設定し直されて、全長350m、全幅42m、全高70mと大型化されたほか、「ガ軍超弩級宇宙戦艦TYPE A」という地球側の識別名称と〈G-SDBS-01〉との識別コードが設定されている。オリジナルでは艦側面(第二砲塔付近)に、内部が赤色の開口部が両舷にあったが、これは他のガミラス艦同様に「目玉」状の光る開口部に変更された。この部分は巡航時は薄緑色で、戦闘時のみ馴染みのある段階的な色に発光する。これは、他のガミラス艦にも共通する特徴である。艦尾の主推進ノズルの周囲には多用途発射管が8門あり、探査機や機雷などを射出する。基本的な塗装については、艦上部が緑色、下部が薄緑となり、艦首先端、艦後部の上下にあるエアーインテイク状の構造物の先端が黄色になった。PS版『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』にて、新たに設定と描写が追加された。デザイン担当は宮武一貴。艦種名が「艦隊旗艦級戦艦」となり、中・大規模の艦隊の旗艦として多くの戦線に配備されており、ゲーム内で同型艦が多数存在する。シュルツ艦のほか、シュルツの兄コルサック(ゲームオリジナルキャラ)の艦隊旗艦「バードラII」やデスラー親衛隊「蒼い電光」の艦隊旗艦として登場。「バードラII」が廃艦寸前の老朽艦であるなど、形式の古いタイプのようだが、ガミラス艦隊の旗艦として広く使用されているらしく、中でも「蒼い電光」の艦隊旗艦はドメラーズ級に匹敵するほどの高性能艦である。また、派生として主砲をミサイル砲塔に換えた「艦隊旗艦級戦艦・ミサイル艦」も登場しているが、性能的には艦隊旗艦級戦艦と変わらず、塗装は基本的に同じだが、艦首開口部周りのみ白く塗られている。PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』においては、艦種名は「ガミラス艦隊指揮戦艦級戦闘艦」とされており、タランが座乗した「カンプルードIII」、他に「カンプルードIV」、「シュルツIV」などの艦名が存在する。本ゲームでは自艦として操作できる艦もあり、ヤマトに近い性能を持つが、レーダー範囲が広い反面、波動砲やデスラー砲等の決戦兵器の装備は無い。また、ドメラーズ級に比べ、防御力、耐久力は高い。艦速、旋回性能はカンプルードIIIは同級より高いものの、他の2艦は低く設定されている。松本零士の漫画版『宇宙戦艦ヤマト』では、ドメルの乗艦として迷彩塗装を施された艦が登場している。異次元空洞内でヤマトを追撃したが、それ以降は登場しない。ひおあきら漫画版ではロメル将軍(アニメ版のドメルに相当するキャラ)の乗艦であると同時に、ライバルであるゲル将軍(アニメ版では設定画は存在するものの未登場。)の乗艦でもある。デザインはアニメ版に比べ単純になっており、魚雷発射管の数は大幅に減っているほか、艦橋の窓が丸型になっている。ロメル艦とゲル艦で若干塗装が異なっており、ゲル艦には艦首に目が描かれている。ロメル艦は立体的な艦隊格闘戦法を使ったり、ワープ中のヤマトと亜空間内で一騎討ちをするなど独特な活躍を見せるが、ガミラス星前面の戦いでキャプテン・ハーロックの戦闘艦と戦ってロメルもろとも撃沈された。ゲル艦は数に頼った力押しの戦法でヤマトに対抗するが、ロメル艦に比べると特筆すべき戦果は上げておらず、戦闘では常に艦隊の過半を失って敵前逃亡するなど見せ場はない。『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する新規設定の艦。デザイン担当は石津泰志。ガイデロール級の後継艦。火力、装甲、推進機関などが増強されており、高密度のガス状星雲の近くや、大気のある宇宙空間でも行動可能。航宙艦隊の指揮艦を務めるほか、帝星政府閣僚の専用艦としても運用されている。形状はガイデロール級に類似している(艦体中央部は完全に同一)が艦首と艦尾が伸びている。ガミラス軍艦艇特有の目玉状の発光部は、艦舷中央部の下方(艦首魚雷発射管の下部)に存在する。また、ガイデロール級より尖った艦首には開口部が存在しない。艦尾の推進ノズルは、ガイデロール級と同じ小判形ではなく、他のガミラス艦に一般的な円形である。艦橋の形状もガイデロール級とは若干異なり、大型になっている。艦尾の形状はメルトリア級に類似したものとなっている。兵装は、基本的にガイデロール級とほぼ同一だが、前部甲板に2基装備している砲塔は有砲身の三連装陽電子カノン砲塔となっており、徹甲力が強化されている。設定画自体は第一章上映前からチラシ等で公開されていたが、劇中での初登場は第14話と遅く、また直接発砲や戦闘するシーンは一切なかった。バンダイのプラモデルシリーズ「宇宙戦艦ヤマト・メカコレクション」ではラインナップには入らなかったが、その後、商品化されている。
出典:wikipedia
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