Apache HTTP Server(アパッチ エイチティーティーピー サーバ)は、世界中でもっとも多く使われているWebサーバソフトウェアであり、大規模な商用サイトから自宅サーバまで幅広く利用されている。単にApacheとも称されている。開発は、Apacheソフトウェア財団のApache HTTPサーバプロジェクトで行われている。Apache Licenseの下でソースコードが公開および配布されており、代表的なオープンソースソフトウェアの一つである。2014年12月現在、Apacheの公式ページでは以下の2つの系列を推奨リリースとしている 。2013年7月9日に最終版のリリースされた2.0系は、オンライン・マニュアルを閲覧できる。1.3系、2.0系を含む古い系列は、アーカイブ・サイトからダウンロードできる。Apacheは数多くのOSをサポートするために、MPM(マルチ プロセッシング モジュール)という仕組みをとっている。これにより、利用するOSに最適化されたApacheを容易に組み込むことができる。Apacheの機能はモジュールを追加することで拡張できる。Apacheの核となる「Core」がまずあり、そこへモジュールを追加して機能を拡張する。モジュール名は慣習的に「mod_XXX」と付けられる。XXXは機能の概要名である。例えば「mod_dir」「mod_alias」「mod_setenvif」などとなる。モジュールは「静的リンク」または「動的リンク」により追加できる。静的リンクとは、Apacheの実行ファイルそのものにモジュールを組み込む方式である。つまりApacheとモジュールはバイナリ的に一体化して動作する。動的リンクとは、モジュールを別ファイルとして作成し、必要に応じてモジュールのファイルから機能を呼び出す方式である。この機能を「DSO(Dynamic Shared Object=動的共有オブジェクト)」と呼ぶ。動的リンクの機能を利用するためには、あらかじめ「mod_so」モジュールを静的リンクしておく必要がある。動的リンクはモジュール機能の呼び出しで静的リンクよりも負荷が高くなる(オーバーヘッドがかかる)デメリットがあるが、再起動のみでモジュールを組み入れたり外したりできるメリットがある。逆に静的リンクは高速にモジュール機能を呼び出せるが、モジュールを入れたり外すためにはApache本体を再コンパイルする必要がある。Apacheはプロセスの挙動として3つの方式を持っている。Apacheは、主にワールドワイドウェブ上で静的または動的なコンテンツを公開するために使われる。多くのウェブアプリケーションは、Apacheが提供する環境と機能を想定して設計されている。また、ApacheはLAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python) や LAPP (Linux、Apache、PostgreSQL、PHP/Perl/Python) と呼ばれる非常に人気のあるウェブサーバコンポーネントの一つでもある。さらに、Apacheはいろいろな商用パッケージ、例えばOracle Databaseに組み込まれており、Mac OS XやNetWare 6.5の標準Webサーバにもなっている。Yahooは1996年よりApacheを利用しており、現在ではカスタマイズしたApacheを数千台のWebサーバに導入して、一日数十億のアクセスを処理していることでもその信頼性の高さがわかる。Apacheでは、FreeBSDのカーネルと連動し、最高の性能を引き出す特殊な動作形態をサポートしている。これはFreeBSDをHTTPサーバに特化するという運用形態を想定したもので、FreeBSD及びApacheの両者に設定が必要であり、共にインストール直後の標準設定ではサポートされない。基本的な動作は、LinuxのTUX web serverやWindowsのInternet Information Servicesなどに近い実装であり、通信バッファのカーネルからの直接的な読込やkqueueなど多岐にわたり、一部のみ利用ということも可能になっている。
出典:wikipedia
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