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スナメリ

スナメリ(砂滑、"Neophocaena phocaenoides")は、ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカである。主に海水域に生息するが、淡水である中国の長江(揚子江)に生息する個体群も見られ、中国では江豚("jiangtun"、長江の豚の意)と呼ばれている。スナメリ属("Neophocaena")はスナメリ("N. phocaenoides")1種のみからなり、ネズミイルカ科の現生群の中では比較的早期に分岐した群である。日本でも地域によってさまざまな名称があり、仙台湾から東京湾ではスナメリ、伊勢湾や三河湾ではスザメ・スンコザメ、瀬戸内海から響灘ではゼゴ・ゼゴンドウ・ナメクジラ・ナミソ・デゴンドウ・デングイ、大村湾、有明海、橘湾ではナミノウ・ナミウオ・ボウズウオなどと呼ばれている。スナメリはアジアの沿岸海域、特にインド、中国、インドネシア、日本の沿岸に生息する。長江では淡水に生息する特異的な個体群が見られる。生息域の北端は日本沿岸海域で、西端はインドの西岸からペルシア湾内まで続いている。日本沿岸では、銚子沖、瀬戸内海などでの生息が確認されている。2015年須磨水族館と朝日新聞の共同調査では、大阪湾、関西空港周辺にて20頭以上の群れや体長1mの子供含むスナメリが140回以上確認され、大阪湾、関空周辺がスナメリの子育て海域になっている可能性の高いことも判明。大都市近郊の伊勢湾や三河湾などでも生息が知られるが、個体数は少ない。生息域は海岸に近い水深50m以内の浅い海域で、海底が滑らか、もしくは砂地になっている場所を好む。東シナ海や黄海において、例外的に海岸から150km以上離れた海域での目撃例があるが、これも水深の浅い海域である。口吻の突出はほとんどなく、噴気孔の後ろに僅かな陥没が見られる。背びれはほとんどなく、背面正中線上の皮膚が盛り上がった隆起が尾びれ間際まで続く。尾びれの両端は尖り、中央にはっきりとした切れ込みがある。頸椎の前方3個が癒合しているが、後頭顆のRが大きく平面に近い形状であり、頭部のすぐ背後に長い棘突起も無いため、頭骨の可動範囲が大きい。マイルカなどが上下に5°程度しか動かないのに対し、スナメリは40°前後まで動かす事が可能である。とは言えあくまでもクジラとしてで有り、他の哺乳類と比較すると頭部の可動範囲は狭小である。成体は全身が明るい灰色である。生まれた直後は背の隆起付近は灰色で大部分は黒いが、4ヶ月から6ヶ月で全身灰色になる。成体の体長は1.5-2m、体重は50-60kgであり、クジラ類では最も小型の種の一つ。雄は4歳半から9歳で、雌は3歳から7歳で、それぞれ性成熟する。魚類、甲殻類、頭足類など食べられるものは何でも食べる。スナメリは、中国・長江流域では絶滅が危惧されているが、その他の生息域では絶滅危惧種のリストに載せるための十分なデータがない。大河に棲息したり、河口や海岸近くに留まるという性質のため、毎年多数のスナメリが魚網などによって混獲される。生息数に関する良い推計は無い。しかし、1970年代後半に行われた調査結果と、1999年から2000年にかけて行われた調査結果を比較すると、生息数も生息域も減少していることがわかる。多くの専門家は、生息数は数十年に渡って減少し続けており、現在の生息数は昔に比べるとわずかなものにすぎないだろうと考察している。日本においては、スナメリはシロナガスクジラ、ホッキョククジラ等とともに、水産資源保護法施行規則(昭和二十七年六月十六日農林省令第四十四号)第一条に基づき保護され、特別の事由があり農林大臣の許可を得た場合を除き、採捕することは禁止されている。また、1930年に広島県竹原市高崎町阿波島周辺の『スナメリクジラ回遊海面』が天然記念物指定された。これはスナメリを目印にスズキなどを釣る伝統漁法が行われていたことから指定されたものである。鯨類に関連する天然記念物の指定としては唯一のものであり、海洋哺乳類全般においても、他にはジュゴンが指定されているのみである。現在ではスナメリの減少の為に伝統漁法は行われていない。綺麗な海でしか確認できないことから、東京湾や周防灘、大村湾など閉鎖的海域の再生の目標とされている種である。なお、大阪湾においては南東部、関西国際空港周辺で生息が確認されている。このほか、藤前干潟への定期的な出現も確認されており、現代日本において、鯨類が干潟域にまで進出するという意味では珍しい生態である。現在スナメリは3亜種が認められている。日本では、幾つかの水族館に展示される。また、九州の有明フェリー船上から見られることがある。近畿の南海淡路ライン(フェリー)船上からも見られた。スナメリをモチーフにしたキャラクターもさまざまな分野に存在する。日本での捕獲は2004年11月に伊勢湾で、水族館での学術研究及び教育展示を目的に、鳥羽、のとじま、宮島の各水族館が共同で、9頭の特別採捕が行われた。韓国では食用とされ、他のイルカ類と同様に漁港での競売などにより販売される。韓国では鯨類が混獲により水揚げされるが、捕獲数の半分以上が本種である。韓国でのスナメリの食用としての価値(値段)はあまり高くないとされる。2008年には韓国での混獲の故意性を疑い、韓国の環境保護団体が国際的な調査を要請したりしている。理由は、スナメリは群れを作らないが、一日に30頭以上も捕まるのは不自然だというものであった。

出典:wikipedia

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