大分県(おおいたけん)は、日本の九州地方東部にある県。県庁所在地は大分市。温泉の源泉数(4,538ヶ所)、湧出量(291,340L/分)ともに日本一で、別府湾に面する別府温泉、県中央部に位置する由布院温泉は全国的に知名度が高い。さらに地熱発電でも日本一を誇り、栽培、養殖などの産業、食文化や美容と医療に至るまで、豊かな温泉の恵みが幅広く活かされていることから、県では「日本一のおんせん県おおいた」と称し、全国に大分の温泉をPRする活動を行っている。現在の大分県の名は、古来国府が置かれていた大分郡(おおきたのこおり)に由来する。「おおいた」という読みは「おおきた」が転訛したものであり、これは日本語発音上でのイ音便と呼ばれる変遷の一例で、埼玉(さきたま→さいたま)なども同様の例である。さらに、大分郡の名の由来については、『豊後国風土記』によると、景行天皇がこの地を訪れた際に「広大なる哉、この郡は。よろしく碩田国(おおきたのくに)と名づくべし」と感嘆して名づけ、これが後に「大分」と書かれたとされている。しかし、大分平野は広大とは言えないため、実際には、狭くて入り組んだ地形に多くの田が造られている様子を形容した「多き田」が転じて「大分」になったとするのが最近の定説である。山地の占める割合が大きく、西部には九重連山、南部には祖母山・傾山がそびえる。平野部は北部の中津平野、中部の大分平野、南部の佐伯平野など限られた地域に分布している。豊後水道を挟んで四国地方に接しており、その最狭部の豊予海峡の幅は10kmほどである。南部の日豊海岸にはリアス式海岸が発達している。大分県の気候は全体として温暖で自然災害も比較的少ない。全体的には多雨で梅雨前線の影響も受けやすいが、九州の西側の県と比べると熱帯夜が少なく夏の暑さは穏和で、冬は北西季節風の影響を受けにくいため内陸部を中心に朝晩冷え込みやすく比較的寒いなど、山陽地方等本州太平洋側と九州西側の折衷的な気候的特性をもつ。以下の14市3郡3町1村を合わせて、18市町村がある。現存するすべての町村名で、町は「まち」、村は「むら」と読む。2005年(平成17年)から2006年(平成18年)にかけて、いわゆる「平成の大合併」により、別府市、津久見市、姫島村、日出町、九重町、玖珠町を除くすべての市町村が合併し、市町村の数は2004年(平成16年)12月31日までの58から、2006年3月31日に東国東郡4町が合併し国東市が誕生した時点で、18へと大幅に減少した。これは九州で最も少なく、全国でも4番目に少ない。なお町の数(3) および町村数(4) は2010年(平成22年)1月現在47都道府県で最も少ない。以下、6つの地域振興局の管轄ごとに市町村を記述する。「平成の大合併」により消滅した郡町村。郡自体が消滅している場合は、郡名にリンクを付した。1981年(昭和56年)に豊後大野市(旧大野町)の代ノ払遺跡で発掘されたナウマンゾウの牙などの化石が鋭い刃物のようなもので切断されていた。これは人と動物が遭遇したことを示していると推測できることから、本県において人々が住み始めたのは、3万7000年前であると考えられている。2001年(平成13年)5月には、大分市の横尾遺跡から、約6,000年前から7,000年前(縄文時代早期)の加工された角柱状の材木(長さ3.4m、一辺18cm)が出土した。日本最古の建築部材と考えられている。鎌倉時代から室町時代にかけては大友氏が豊後国の守護となった。大友氏は戦国時代のキリシタン大名大友宗麟の代に最盛期を迎え、九州の大半を支配するとともに、清やポルトガルなどとの交易を盛んに行い南蛮文化が花開いた。江戸時代、大分県にあたる地域(旧豊前国の一部と豊後国)には、中津、杵築、日出、府内(大分)、臼杵、佐伯、岡(竹田)、森(玖珠)の八藩が分立した。さらに、肥後、延岡、島原藩の飛び領が点在し、日田には九州の幕府領を管轄する西国筋郡代の代官所が置かれた。このため、他県のように大きな都市は形成されなかったが、代わりに各地に特色ある文化が生まれた。各藩の城下町だった地域には、現在も武家屋敷等が残っている所が多い。衆議院の小選挙区が3。参議院では、全県で1区を構成。平成20年度(2008年)の県内総生産は4兆4724億円である。これは世界の過半数の国の国内総生産 (GDP) よりも規模が大きい。一人当たり県民所得は256.2万円である。椎茸及びかぼすが特産として知られる。椎茸のうちでも特に、正月のおせち料理などで珍重される身が厚く表層に星型の亀裂が入る干し椎茸のどんこが名産。水産物では関あじ、関さばや城下かれいがある。フグ、タコ、タチウオ、アユなども県内で賄える。リアス式海岸を有する県南部では養殖も盛んであり、ブリやシマアジ、マダイなどが生産されている。昆布の仲間のクロメを食べる習慣があり、よく収穫される。畜産では久住高原をはじめとする地域で酪農が行われており、放牧期には放牧されてる様が高速道路からでもみられる。牛乳及びその加工品も流通している。ブランド牛として豊後牛がある。内陸部では梨(庄内赤梨)、葡萄、山葵などが生産される。平松守彦前県知事が提唱した一村一品運動によって、各地で特産品を産み出す試みがなされている。高度成長期に大分市が新産業都市の指定を受けて大分臨海工業地帯が形成された。また、近年は、大分市や大分空港周辺に電子工業等の立地が進む一方、県北部では、隣接する福岡県東部とともに、自動車関連企業が集積している。このため、全国平均に比べ第二次産業の占める割合が高い。県内総生産は1999年度で約4兆4,000億円で、そのうち、第一次産業が3.1%、第二次産業は36.9%、第三次産業は61.0%となっている。大分県の自然エネルギー自給率は、25.2%で全国一高い。これは、八丁原発電所をはじめ3か所の商用地熱発電所が立地するなど、地熱利用が進んでいるためである。JR線4路線がある。私鉄は存在しないが、別府市に近畿日本鉄道(近鉄)グループの近鉄別府ロープウェイが運営する別府ロープウェイ線と、岡本製作所が運営するケーブルカー別府ラクテンチケーブル線の2路線がある。大分市を中心として県北部は大分交通、県南部は大分バス、別府市周辺は亀の井バス、日田市周辺は日田バスとこれらの子会社が路線網を持っている。これら会社は西日本鉄道と資本的関係がある。県外からは熊本県から九州産交バス(九州横断バスなど)、福岡県から西鉄バス(日田市周辺。以前は中津市にも)がある。県域東側は海に面しており、多くの港が設置されている。また、豊後水道を横断し四国と九州を結ぶ旅客航路や、瀬戸内海を通り本州と九州を結ぶ航路が県内に発着している。大分県は民放3社の内 OBS と OAB に出資している。なおOABは中継局が整備されていない地域があり、それらは、周辺の中継局設置地域に向けて高性能なUHFアンテナを建てるか、ケーブルテレビでの再放送による補完受信をする。その他地域により福岡県、熊本県、宮崎県、山口県、広島県、愛媛県、高知県の放送を受信できる地域が多数あることや、TOSがクロスネットのため一部視聴が不可能な日テレ・フジ・テレ東各系列の番組が存在し、それを補完受信することもあることから、新聞の番組表でもそれらを反映して掲載している。大分県の大部分では豊日方言が話される。このうち、県中南部の方言は大分弁、県北部の方言は中津弁、県西部の方言は日田弁と呼ばれる。日田弁は豊日方言に分類されるものの、筑後弁などの肥筑方言の影響が大きい。大分県が主な舞台になった作品のほかに、大分県が一部シーンに登場した作品を含む。
出典:wikipedia
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