「アイ・ウィル」（"I will"）は、ビートルズの楽曲。本作は、1968年に発表されたアルバム『ザ・ビートルズ』（通称・ホワイト・アルバム）に収録された、ポール・マッカートニー作のアコースティックな曲。ポールは、リードボーカル、ギター、「ボーカル・ベース」を担当。ポールが、リンダ・イーストマン（のちの妻）への愛を歌った最初の曲である（後に、「恋することのもどかしさ」「トゥ・オブ・アス」「ラヴリー・リンダ」「マイ・ラヴ」）。レコーディング・=セッションはジャム・セッションになり、「Can you take me back」（「クライ・ベイビー・クライ」の曲が終わってから流れる断片。ホワイト・アルバムの大抵のミックスで聴ける）と「ロス・パラノイア」（ザ・ビートルズ・アンソロジー3に収録）を生み出した。レコーディングは、1968年9月16日・17日に行なわれた。16日の録音では67ものテイクが重ねられ、ベストテイクとされた第65テイクに翌17日、ポールによるコーラス・ベースを模したスキャット・セカンドアコースティックギターがダビングされた。ちなみに、ジョージ・ハリスンは参加していない。ホワイト・アルバムの録音中、ビートルズはしばしば別々のスタジオで録音していたのだ。モノラル・ミックスとステレオ・ミックスとではミキシングによる差異がある。ポールによるスキャット・ベースがステレオではイントロから入っているが、モノラルでは1回目の"I will"から入ってくる。テレビドキュメンタリー「ザ・ビートルズ・アンソロジー」内でリンゴはポールにインドでどんな曲を書いたか質問し、ポールは「アイ・ウィル」と答えた。それからジョージがウクレレで演奏し、彼とポールがコーラスを付けた。別ヴァージョンの「アイ・ウィル」は1996年10月にアンソロジー3に収録された。このバージョンは最初に録音されたテイクである。

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