『ブラック・アンド・ブルー』(Black And Blue)は、1976年にリリースされた、ローリング・ストーンズのアルバム。ミック・テイラー脱退し、ロン・ウッドが初めて参加したアルバムでもある。ウッドは、本作セッション後に、ストーンズに正式に加入する。このアルバムに収録されている楽曲は、後に全てライヴで一度以上取り上げられている。このようなオリジナル・アルバムは『スティッキー・フィンガーズ』『女たち』とこのアルバムだけである。ストーンズは、本作レコーディングを、1974年12月に西ドイツのミュンヘンで開始するが、テイラーの脱退は唐突な物であったため、代わりのギタリストを探さなければならなくなった。本作のセッションには、多くのギタリスト - ジェフ・ベック、ロリー・ギャラガー、ハーヴェイ・マンデル、ウェイン・パーキンス及びロン・ウッド - が参加することとなった。この様子をメディアは「グレイト・ギタリスト・ハント」と呼び、ストーンズの新メンバーが誰になるかを予想し大いに煽ることとなった。本作にはマンデル、パーキンスそしてウッドの演奏が収められているが、幾つかのブートレグでベックの演奏を確認することができる。結局、新ギタリストには、メンバーとの親交が深かったウッドに決定することとなり、1976年2月28日に正式発表となる。1975年の北米ツアーを挟み、ストーンズは1975年10月から12月にかけてスイスのモントルーで、レッド・ツェッペリンが『プレゼンス』を3週間かけて仕上げるのを待った後に同じスタジオで録音を行い、1976年1月から2月にかけて、アメリカのアトランティック・スタジオで最終仕上げが行われた。本作のタイトル及び内容は、ブラックミュージックの影響を大きく受けている。ファンク・スタイルの「ホット・スタッフ」、レゲエ・ナンバーのカヴァー「チェリー・オー・ベイビー」、ジャズの影響の大きい「メロディー」、そしてまたアルバム全体に渡ってビリー・プレストンの大きな貢献が認められる。『ブラック・アンド・ブルー』は1976年4月にリリースされ、第一弾シングル「愚か者の涙」は世界的なトップ10ヒット曲となった。本作は、イギリスでは2位を獲得し、アメリカでは1位の座を4週間占め、プラチナ・アルバムを獲得した。1994年に、本作はヴァージン・レコードによりリマスターで再発売され、2009年にはユニバーサル ミュージック グループにより最新リマスターで再々発売された。特筆無い限りジャガー/リチャード作詞作曲。ただし、#5はロン・ウッドから、#6はビリー・プレストンからそれぞれインスピレーションを受けたとクレジットに記載されている。本作リリース後、「Tour of Europe '76」が1976年4月28日に西ドイツ、フランクフルトのフェストハレ公演からスタートし、、6月23日のウィーン、シュタットハレ公演で終了した。その後の8月21日には、イギリスのネブワースでネブワース・フェスティバルに参加している。本作からは、「ホット・スタッフ」や「ハンド・オブ・フェイト」「ヘイ・ネグリータ」「愚か者の涙」などが演奏された、また、前ツアーに引き続き、ビリー・プレストンのナンバー「ナッシング・フロム・ナッシング」「アウタ・スペース」が演奏された。
出典:wikipedia
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