厩務員(きゅうむいん)とは、広くは馬の世話をする人のこと。とくに競馬においては厩舎に所属し、厩舎が管理する競走馬の身の回りの世話を行う者をいう。具体的な仕事は、体温や食欲のチェックなど、競走馬の健康管理が主である。かつては馬手、馬丁、別当などと呼ばれた。日本の場合、中央競馬と地方競馬で扱いが異なる。中央競馬においては調教(専用の馬場で人が競走馬に跨って運動をさせること)は本来調教助手や騎手などが行う仕事であるが、上記の通り厩務員であっても資格を取得すれば行うことができる。調教を行うことができる厩務員のことを調教厩務員、あるいは持ち乗り厩務員という。厩務員が1~2頭の担当競走馬をもち、厩務作業と調教とをあわせて行う制度を持ち乗り制度という。この制度のメリットとしては、といったことが挙げられる。一方デメリットとしては、といったことが挙げられる。関西(栗東トレーニングセンター)では1980年代に持ち乗り制度が導入されたが、関東(美浦トレーニングセンター)では厩務員の労働組合の反発が強く導入が遅れ、また導入後も1厩舎4人までという制限が設けられた。1980年代を境にして関西の厩舎所属の競走馬が関東の厩舎所属の競走馬を成績面で圧倒するようになった、いわゆる「西高東低」の原因として、坂路などの施設面の他にも、持ち乗り厩務員を巡る制度の違いによって競走馬の運動量に大きな差がついた事が一因とされる。なお関東ではその後、持ち乗り厩務員の人数制限は維持しつつ、人数制限のない、厩務作業を行うことのできる調教助手(持ち乗り調教助手)の制度を導入することでこの問題の解決を試みている。
出典:wikipedia
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