空港第2ビル駅(くうこうだいにビルえき、Narita Airport Terminal 2・3 Station)は、千葉県成田市古込にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京成電鉄の駅である。旧成田空港駅である東成田駅とは地下通路で連絡している。京成電鉄および大手私鉄の駅としては最も東に位置する。成田国際空港(成田空港)へのアクセス駅の一つで、成田空港第2ターミナルに直結している。2015年4月8日に供用開始となった成田空港第3ターミナルの最寄り駅でもあり、英語・中国語・韓国語での駅名表記については両ターミナルを併記する形になっている。なお、第3ターミナルの供用開始前の英語表記は (Narita) Airport Terminal 2 であり、現在も一部の案内でこちらの表記が使われる場合もある。当駅には、JR東日本の成田線(空港支線)と、京成電鉄の本線ならびに成田空港線(成田スカイアクセス線)が乗り入れている。ただし、JR・京成とも線路を保有しない第二種鉄道事業者であり、線路を保有している第三種鉄道事業者は成田空港高速鉄道である。京成本線・成田空港線(成田スカイアクセス線)の駅番号は共にKS41である。JRの駅で唯一、アラビア数字が使われている駅名である(通常、駅名には漢数字が使用される)。第1ターミナルと第3ターミナルへは無料連絡バスが運行されている。また、第3ターミナルとは連絡通路で繋がっている。JR東日本の駅は成田空港駅が管理しびゅうトラベルサービスが駅業務を受託する業務委託駅で、みどりの窓口が設置されている。現行の京成成田駅 - 駒井野信号場 - 空港第2ビル駅 - 成田空港駅間は、空港開港前は京成・新空港線として京成電鉄の路線として計画された区間である。成田空港第2ターミナルの地下1階にある地下駅で、JR東日本の単式ホーム1面1線と、京成電鉄の島式ホーム1面2線を備える。元々、当駅を含めた周辺区間は成田新幹線の施設として複線で建設されたが、同線の建設が白紙になった後に両社で半分ずつ使用している。そのため開業時には相対式ホーム2面2線を1面1線ずつ使用し、線路も両社とも単線で上り列車と下り列車が同一ホームに発着していたが、2009年11月14日に京成電鉄が使用しているホームが改良され、島式化に合わせて上りホームが新たに増設され、従来のホームは下り線となり、現在京成側は上り列車と下り列車の走行線路が分離されている。なお、ホーム拡張前の京成本線の線路は京成成田方で複線から単線に変わるために安全側線が設置されていたが、これを延長・接続する形で上り線を増設したため、島式化と同時に当駅と京成成田間の線路が完全に複線化された。セキュリティエリア外にあるJRコンコースには、ジャパンレールパスの引き換えや訪日外国人向けの旅行サービスを提供するJR東日本訪日旅行センターが設置されている。(運営はJR東日本グループのびゅうトラベルサービス)また、京成コンコースにも同じく訪日外国人向けの旅行サービスを提供する「SKYLINER & KEISEI INFORMATION CENTER」が設置されている。空港建設時の経緯により2015年3月30日まで成田空港で実施されていた検問に対応するため、改札は入口と出口とに分離されている。改札入口は通常通りであるが、京成線の改札出口の先に「セキュリティエリア」と呼ばれる空港の検問所があり、かつてはここでパスポートなどの身分証明書の提示を求められるとともに手荷物検査が行われていた。JR線からは一旦京成の構内を通ってセキュリティエリアに行くことになるため、JR線の乗車券はJRの改札出口では回収されず、京成の改札出口で回収される。Suicaおよび相互利用可能なカードでJR線を乗車した場合は、JRの自動改札機にタッチした後、京成側の自動改札機にもタッチしてセキュリティエリアに行くことになる。なお、当駅でJRと京成を乗り継ぐ場合は、セキュリティエリアを通らずに乗り換えが可能である。当駅と京成東成田線・芝山鉄道線の東成田駅の間は長さ約500mの地下連絡通路で結ばれており、連絡通路を経由して同駅へ行く場合にはセキュリティエリアを通過しない。逆に、定期券以外で同駅から連絡通路を経由して当駅から乗車する場合にもセキュリティエリアを通ることなくホームに入場できるようになっている。なお、旅客ターミナルから東成田駅へ徒歩で向かう場合、通常のセキュリティエリアの導線と逆方向に進むことになるが、当駅セキュリティエリアの警備員に「東成田駅に行きたい」ということを伝えれば行くことができる。この場合、身分証明書は不要であった。なお、成田国際空港側では検問に代わる機械警備の強化を目的に、2013年から監視カメラの増設と危険物探知装置を設置し、当駅で実証実験を行なっていた。そして、2015年3月30日の正午をもって開港以来実施してきた検問を終了し、ようやくノンストップゲート化を果たした。これに伴い、不要となるセキュリティエリアを活用し、現在「二重改札」となっているJRの出口改札について、2020年度を目途に改修する予定であると報じられている。成田空港線(成田スカイアクセス線)の開業にあわせ、当駅では京成側のホームが2009年11月14日より島式化され、上り専用ホームが新設されている。工事の概要としては、京成線のホーム外側に新たな躯体を建設し、そこに1線通すことで1面2線の島式ホーム (266m) に改良し、運行を上下で分けることができるようにした。この工事部分の地上には第2旅客ターミナルビル到着階の第3レーンがあり、既設の共同溝があるため、まずこれを移設する必要があった。移設が完了した後に古い共同溝を撤去し、新しい躯体を建設した。躯体工事は成田国際空港株式会社が担当し、その後、成田高速鉄道アクセス株式会社が躯体の内部にレールを敷設し、信号機器やエスカレーター・エレベーターなどの諸施設を整備した。なお、改修工事完成後は成田方面から当駅までの京成本線が複線になったが、成田空港方面の線路は単線のままである。成田スカイアクセス線の開業により当駅 - 京成高砂駅間のルートが2通りとなったが、2つのルートは運賃が異なるので、ルートの特定と運賃の算定を行うためと誤乗を防ぐ観点から、当駅のホームを京成本線専用ホーム(上野方、3・4番線ホーム)と成田スカイアクセス線専用ホーム(成田空港方、1・2番線ホーム)に分け、京成本線コンコースに中間改札が設置されている。前述の通り、京成3番線ホームは6両しか有効長がないため、8両編成のうち後2両が成田スカイアクセス線専用ホームにかかる。当駅に乗り入れる各社局の車両にはドアカットの装備は行われておらず、またホームドアなどの柵も取り付けられていないため、ドアは通常通り開閉される。それにより、「京成本線経由の乗車券を購入した乗客が誤って電車を降り、その後で成田スカイアクセス線経由に乗る」、もしくは「成田スカイアクセス線経由の乗車券を購入し、京成本線経由の電車に誤乗する」ことが物理的に可能になってしまった。京成では注意喚起として1番ホームの該当する乗車口にLED式乗車案内を頭上に設置し、本線経由の列車が到着すると日本語と英語により「この電車は経路が異なるためご乗車できません」(英語:Due to route difference, this train cannot be boarded.)という注意書きが表示される。他にも壁面には4か国語(日・英・中・韓)で注意書きが書かれている。2006年6月2日に成田空港の第1ターミナルビルが拡張され、それまで第2ターミナルを使用していた全日本空輸 (ANA) を中心としたスターアライアンス加盟航空会社の一部などが移転した影響で、当駅の同年度の乗降人員はJR東日本・京成とも減少した。近年の1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。
出典:wikipedia
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