「クリスマス・イブ」(CHRISTMAS EVE)は、1983年12月14日に発売された山下達郎通算12作目のシングル。「クリスマス・イブ」はアルバム『MELODIES』収録曲。後にベスト・アルバム『TREASURES』とオールタイム・ベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』にもそれぞれ収録された。山下によれば、曲はバロック音楽でよく聴かれるコード進行なので、何かその種の風味を入れたいと考え、ふと“クリスマス”というテーマが思い付いたという。その時、シュガー・ベイブ時代にトライしたものの未完だった曲「雨は夜更け過ぎに」の歌い出しが突然頭によみがえり、あっという間に歌詞が出来上がった。さらに、どうせなら間奏に本物のバロックを引用しようということになり、パッヘルベルの「カノン」が選ばれた。スウィングル・シンガーズのスタイルを一人アカペラでやろうとしたことから8小節に48テイクを要し、半日費やされた。エンディングのコーラスが一転してアソシエイション風のアプローチになったのは、当時一世を風靡していたオフコースへの対抗意識から出たアイデアだという。2013年にリリースされた『』にはボーナス・トラックとして、キーがA(イ長調)の正規ヴァージョンに対し、D(ニ長調)で演奏された仮歌による未完成トラックの「クリスマス・イブ (Key In D)」が収録された。いくらシングルには地味だとはいえ、せっかく作られたクリスマス・ソングなのでムーン・レコード社長小杉理宇造からの提案で、同年12月14日に3万枚限定のピクチャー・レコードとしてシングルカット。以降、毎年末に季節限定商品としてカラー・ヴィニール、ピクチャー・レーベルと趣向を変えてリリースされ続けた。当初はオリコンシングルチャート最高位44位だったが1988年、JR東海「ホームタウン・エクスプレス(X'mas編)」のCMソングに使用されたことで知名度が上昇。1989年12月にはオリコンシングルチャートで、30週目のランクインで1位を獲得。そのため、発売から1位獲得までの当時の最長記録(6年6か月)、ベスト・テンに再チャートされた回数の最多記録など、変わった記録を多数持つ曲となった。後に山下は『OPUS』のライナーノーツで「間違いなく私の代名詞となって残るであろう一曲。自分の全作品中、詞・曲・編曲・演奏・歌唱・ミックス、すべての要素がバランスよく仕上がった数曲のひとつ」と書いている。同曲は1998年と2000年、2003年にそれぞれ再発されるごとに、山下自身によるリマスタリングが行われている。また、2000年盤と2003年盤にはアラン・オデイの英語詞によるイングリッシュ・ヴァージョンとカラオケが収録され、カラオケは2000年盤が初CD化となった。イングリッシュ・ヴァージョンはもともと、1991年発売のミュージック・ビデオ『TATS YAMASHITA PRESENTS CHRISTMAS IN NEWYORK』の素材として作られたが1993年、冬の季節向けアルバム『SEASON'S GREETINGS』に収録された。1986年11月28日に7インチシングルとして再発以降、毎年クリスマスの時期が近づくとチャートにランクインするようになり、ロング・ヒットの楽曲のため合算で伸びていることもあるが、1980年代に国内で発売された楽曲で売上が最も多いシングルとなっている。1991年にミリオンを突破、2013年の時点で累計185.1万枚を記録した。また、2015年時点でオリコンチャートに30年連続でトップ100入りしており、「日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲」として2016年3月、ギネス世界記録に認定された。2012年には“2003 NEW REMASTER”に、とり・みき書き下ろしイラストの三方背ボックスによるクリスマス・パッケージで同年12月25日までの期間限定商品としてリリースされた。発売30周年を記念してリイシュー再発売された“30th Anniversary Edition”。音源は2013年最新リマスターを使用、更に「クリスマス・イブ」のアコースティック・ライブ・バージョンが追加収録された。また、初回限定盤のみ「クリスマス・イブ」新録ショート・フィルム収録のDVDが付けられた。そのほか、ワーナーミュージック・ジャパンの通販サイト、ワーナーミュージック・ダイレクトでは“30th Anniversary Edition”のスペシャル企画として、通常盤の特製スリーブ・ケースの表紙部分に自分で選んだ写真やメッセージを入れられる、世界でひとつだけのジャケットつきCDが作成できる商品「オーダーメイド・ジャケット」が企画され、30周年記念オーダーメイド・ジャケット期間限定CDパッケージも発売された。2015年には、この年限定の三方背ボックスをかぶせた「2015クリスマス・スペシャル・パッケージ」が12月14日から25日までの期間限定アイテムとして発売。ボックスにはこのシングルやシュガー・ベイブ『SONGS』のジャケットを手がけた金子辰也のイラストがあしらわれている。発売時には初週2.0万枚を売り上げ、同年12月2日付のオリコン週間シングルランキング10位に初登場し、シングル・アルバムを通じて史上初の4年代(1980・1990・2000・2010年代)トップ10入りを記録した。また、同曲のトップ10入りは、2001年1月1日付以来12年11か月ぶり。トップ100ランク・インの連続記録を29年に更新した。2015年には、12月28日付オリコン週間シングルランキングで先週付の178位から39位へ上昇。ランキングの集計・発表年度で「2016年度」にあたる今週付でTOP100入りを果たし、「TOP100入り連続年数記録」が30年連続の大台に到達した。2016年、1986年から2015年まで30年連続で100位入りを達成したことから、「Most consecutive years to appear on the Japan single chart(日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数)」としてギネス世界記録に公式認定された。「クリスマス・イブ」発売30周年を記念して、30th Anniversary Editionとしてのリイシュー再発売時にアナログ盤も制作。オリジナル・カラオケを除く4曲入り1枚組の12インチ、180グラム重量盤としてCDと同日発売された。「クリスマス・イブ」をモチーフに書かれた小説が原作で、山下にとって30年ぶりとなる音楽監修を務めた映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』のテーマ曲に決定したことを受け、映画の劇中歌として使われる、竹内まりやが歌う「ザ・クリスマス・ソング」と、山下が歌う「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」のメドレーを特別収録し、“2014 Version”として2014年12月29日までの期間限定でリリースされた。作品紹介ニュースサイト
出典:wikipedia
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