『超兄貴』(ちょうあにき)は、1992年12月25日にメサイヤが発売したPCエンジンSUPER CD-ROM²用横スクロール型シューティングゲーム。本項では、これを原典として製作されたゲーム続編(移植作含む)、および各メディア作品についても解説する。詳細は目次からそれぞれの項目を参照のこと。絵柄的に異様にアクの強い自機オプションと敵キャラ、特徴的なBGMを持ったシューティングゲーム。初作は再版を5回重ねるヒット作となり、サウンドコンポーザーである葉山宏治名義のサウンドトラックCD『超兄貴-兄貴のすべて-』もヒット作となり2012年現在も日本コロムビアから販売が継続されている。以後も他機種への移植を含む数作の続編が作られ、CDドラマ、漫画、小説(ライトノベル)などにもメディアミックス展開された。“筋肉美至上”という特異な世界観が前面に押し出されていることがこの作品シリーズに強烈な個性を与えている大きな要因であるが、その裏側には同性愛及びハードゲイという要素が隠れており、少なくともゲーム本編中では同性愛やLGBTにまつわる直截的な言及はないものの、キャラクターの名称や、後の『超兄貴〜聖なるプロテイン伝説〜』(2003年)の一部のステージクリア後デモにおけるアドンとサムソンの言動などには登場人物のそのような性向を暗示的に示すものが散見される。この初作については、2007年10月23日よりWiiのバーチャルコンソールで、2010年12月15日にはゲームアーカイブス(PSP・PS3)で、2016年3月23日よりWii Uのバーチャルコンソールで、それぞれ配信されている。「ボ星」を中心とする「ビルダー帝国」を支配する、大銀河ボディービルコンテストにおいて10連覇の偉業を成し遂げた帝王「ボ帝ビル(ぼていびる)」は、プロテイン資源の枯渇に悩み、ついに近隣星系を無差別侵攻しプロテイン採掘プラントを乱立させ始めた。危機を感じた天界はビルダー軍討伐を命じ、イダテンとベンテンを派遣した。かくして、イダテンらとビルダー軍の汗臭く暑苦しい戦いの幕は切って落とされた…。 上述した通り、『超兄貴』のBGMは葉山宏治が手掛け、葉山の個人名義で発売されたサントラCDがゲームミュージック業界でも異例のヒット作となったことから、“超兄貴=葉山宏治”というイメージは根強く存在している。しかし、以降のBGM担当のサウンドコンポーザーには作品ごとに何らかの交替や変更があり一定していない。『愛・超兄貴』(1995年)では岩崎琢・吉村幸二、『超兄貴 爆烈乱闘篇』(1995年)では溝口功・笠原咲奈恵がクレジットされている。そして『究極無敵銀河最強男』(1995年)ではそれまで超兄貴シリーズのBGMを担当していた歴代サウンドクリエイターが“集結”という形になった。メサイヤのゲーム事業撤退後にライセンス許諾の形で制作された『超兄貴〜聖なるプロテイン伝説〜』(2003年)では葉山のシリーズ復帰が話題として大きく用いられたものの、実際には大半の曲は畑亜貴と不気味社によるものであり、葉山による楽曲は数曲のみに留まった。ガンホー・ワークスより発売された『零・超兄貴』(2009年)では再び葉山が作曲担当となり、全曲にわたり新曲が用いられている。また、1994年、テレビ朝日の火曜ドラマ枠で少女漫画『お父さんは心配症』が実写ドラマ化された際には初作のサウンドトラックが劇伴音楽として使用された。その他、筋肉番付(ラストバトル)、モグモグGOMBO・ジャングルTV 〜タモリの法則〜(黒人カーニバル)などで主要BGMに使用されている。ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では8・8・6・4の合計26点(満40点)、、「月刊PCエンジン」では80・80・85・80・80の平均81点(満100点)、「電撃PCエンジン」では70・80・75・60の平均71.25点(満100点)、「マル勝PCエンジン」では7・7・8・6の合計28点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.45点(満30点)となっている。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で28位(485本中、1993年時点)となっている。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「前代未聞の超異色、横スクロールシューティング。このゲームの最大の特徴は、筋肉を最高の美徳とするオプションのアドン&サムソンだ。この2人が力尽き、戦線を離脱するときに叫んでいる声は印象深い」と紹介されている。漫画版と小説版が存在する。漫画版(田丸浩史)と小説版はイダテン本人が主役ではなく、別の人物が何らかの理由でイダテンに成り代わる展開となっている。田丸浩史作、月刊少年キャプテン連載。キャプテンコミックス(全3巻)として刊行後、2004年にはエンターブレイン(eb社)より未収録の番外編も収録した完璧版(上下巻)が刊行。2010年11月には完璧版を基にカラー原稿完全再現・2つ折カラーポスター封入・単行本初収録読み切りなどの細かい増補稿が成された「超兄貴 FUG(ファイナルアップグレード)」がeb社から刊行された。原作エクストリーム、作画菊野郎。ファミ通コミッククリア連載。三浦徹也作、角川スニーカー文庫。
出典:wikipedia
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