叡明館(えいめいかん、正式名称:学校法人叡明館、EIMEIという名称を使用することもある)とは中高一貫教育の全寮制男子校の叡明館中学校・高等学校として、かつて石川県松任市(現・白山市)長島町1001番地に所在していた私立学校である。1984年4月に開校し、1995年閉校。イギリスの名門イートン校をモデルとする中高一貫教育(全6年間)、全寮制。設立当初は男子校。当時、中高一貫教育の学校が新たに設立されることは無く北陸では初の試みであった。生徒数は1学年およそ平均30名、全校で約200名(平成元年頃推定)。全国各地、北は北海道、南は沖縄からの生徒が入学していた。中学1年〜3年を中等部、高校1年〜3年を高等部と呼ぶ。設立の趣旨は、戦後教育がもたらした「自由」の意味の履き違えの反省に立って、キリスト教精神に基づく「愛と奉仕、権利と義務」の教育を基本とし、真の国際人を育成する、というものだった。飲食物の持ち込みは一切禁止され校内に自動販売機の設置は無かった。金銭は原則事務所で管理され外出時には申請の元、受け渡しされていた。外出は原則日曜日の9時~17時のみ(帰宅日という一時帰宅が許される日もあった)。外出時には日曜日であっても制服の着用を義務づけられていた。身分証番号は5桁で年号2桁(昭和61年の場合「61」)、生徒番号3桁(五十音順)で構成されていた。寮棟(画像参照)と学校棟に分かれ、寮棟は4階、学校棟は3階鉄筋コンクリート建て。体育館、プール、テニスコート、運動場があった。運動場は十分に整備されておらず、石がまだらに散乱していたため、体育祭などのイベントの前には石拾いを行うことがあった。学校棟には図書館棟が作られる計画もあったが実現しなかった。寮は3つが連なり各寮は「梓(あずさ)」「柏(かしわ)」「桂(かつら)(開校数年後に増設された)」という呼称をされ分かれていた。トイレは各階に2カ所で男子専用。その横に洗面室が併設されそこに全自動洗濯機と2層式洗濯機が1台ずつあった。2階以上には学習室が1部屋、談話室が1ヶ所あった。各学年には2クラス用として2教室ずつが割り当てられ、中等部1、2、3年は2階。高等部1、2、3年は3階。設立当初は、外出は外出日にしか許されず、毎週日曜日のみ午前9時〜午後5時までが外出時間となっていた。主な外出先は旧・松任市内か金沢市内。主に片町、竪町周辺での行動が多かった。自転車は叡明館が所有する青色の自転車(俗に言うママチャリ)を、事務所で管理される鍵を日曜日ごとに申請し貸し出しされていた。制服はブレザー、ネクタイを着用。夏服と冬服があり、夏服はグレー、冬服は紺でコートもあった。靴下は紺か黒。設立当初は規律が特に厳しく、校内での服装にはブルーのジーンズ(黒など他の色は駄目)とEIMEIトレーナーのみが許されていた。履き物は全員ベンハーというスリッパのみが許された。閉校後、関西の専門学校、学校法人京都科学技術学園に買い取られ叡明館高校(名称はそのままだが、経営実態は無関係)として開校したが3年ほどで廃校。現在その校舎はシステム関連会社株式会社ジェイ・エス・エスに買い取られ第二アウトソーシングセンターとなっている。一部では石川県のアウトソーシング関連の事業で施設を利用するという話もあるが真相は不明。平成27年9月5日、叡明館同窓会「叡智会」が再発足しました。
出典:wikipedia
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