一斗缶(いっとかん)とは、尺貫法の単位である1斗(約18リットル)の容量を持つ、角形の金属缶のことを言う。一斗缶の現在の正式名称は18リットル缶であるが、依然として「一斗缶」と呼ばれることが多い。胴、地板の形状はJIS規格で統一されているが、天板は、利用目的に応じて形状が異なるため、公式に規定されていない。保存容器として、購入時とは別の内容物を詰めるなど、再利用(リユース)される場合も多い。一斗缶の缶詰もあり、開けるには缶切を用いる。この缶切は一般的なものとは異なり、切れ味のいい刃が付いた、両手で扱う大型のものである。出荷量は、1990年のピーク時には2億3442万8千缶だったが、減少傾向にあり、2014年は1億4914万4千缶だった。。5ガロンと18リットルを掛け合わせて、5月18日を「18リットル缶の日」とした。もともとは石油缶と呼ばれていたが、容量から一斗缶と呼ばれるようになり、戦後の一時期は5ガロン缶と呼ばれ、その後、18リットル缶が正式名称となった。日本工業規格(JIS規格)Z1602-1995により、その形状が定められている。天板、地板は一辺の長さが238.0±2.0mm、高さは349.0±2.0mm、質量は1140±60g、容量は19.25±0.45リットルと定められている。規格の大元は、一斗=十升(約18.039リットル)を基準に考案されている。業務用として供される塗料や溶剤は、一斗缶で販売されていることが多い。1970年代までは灯油を入れる容器の代名詞であり、大抵の家庭で見かけることができた(1973年のオイルショック時の報道写真やニュース映像中では、一斗缶で灯油を買い求める人々の姿を見ることができる)。1980年代以降は、軽量で気密性の高いポリタンクの普及により用途としては急速に廃れた。だが、灯油用ポリタンクの容量に一斗缶に相当する容量18Lの製品が現在でも多数存在するのは、一斗缶が幅広く用いられていた名残である。空の一斗缶もしくは、その蓋は、そのサイズによる視覚効果と頭などに当たった際の聴覚効果により、喜劇・コントなどの小道具にしばしば使われる。大きな音が出る割りには簡単にへこむなど強度が低く、安全性が高いためである。また、プロレスラーが凶器として使用することもあり、なかでもダンプ松本・ブル中野ら極悪同盟が頻繁に使っていたほか、アジャ・コングが使う通称「アジャ缶」が著名。この他、楽器としても使われることがある。スパリゾートハワイアンズでは、ファイヤーナイフダンスのリズムの演奏のため、一斗缶をたたく変わった使い方をする。缶内外部を洗浄して2級缶として流通することもあるが、洗浄業者の減少により流通量は激減している。天板をくり抜いて、建設現場や工場などで灰皿やゴミ箱、たき火の炉などとして再利用される他、斜めに切って、ちりとりを作ることもある。各種工場や揚げ物を扱う店舗などでは、空になったものがそのまま廃油入れとして再利用される事も多い。
出典:wikipedia
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