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ブラウザ戦争

ブラウザ戦争(ブラウザせんそう)とは、ウェブブラウザを提供する各社・各団体による市場シェア争奪戦のことを指す。一般には、1990年代に起きたInternet ExplorerとNetscape Navigatorの猛烈な競争を第一次ブラウザ戦争、2004年以降Mozilla Firefox(Gecko系)やSafari、Google Chromeに代表されるWebKit系およびPresto系ブラウザのOperaが市場シェアを拡大することでInternet Explorerに脅威を与え始めたことを第二次ブラウザ戦争と呼ぶことが多い。1990年代初頭、非常に簡単なグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を備えたウェブブラウザが入手可能になった。一番初めに流行したのはNCSAによって作られたNCSA Mosaicだった。Spry MosaicやSpyglass Mosaicのように、NCSAからマスターライセンスを供与された数社は商業用ブラウザとしてライセンスを販売した。NCSA Mosaic開発者の1人であるマーク・アンドリーセンはMosaic Communications Corporationを設立し、Mozillaというコードネームの新しいブラウザを作った(これはMozilla Application Suiteとは別物である)。NCSAとの法的問題の解決にあたり、社名をNetscape Communications、ブラウザ名をNetscape Navigatorと改めた。Netscape Navigatorは使い勝手や見た目がNCSA Mosaicのそれに酷似していた。制限や金銭の支出なしにダウンロードが可能だった事も功を奏し、ほどなく市場を支配した。1990年代前半、Netscape Navigator(NN)はもっとも幅広く使われる主要なブラウザであった。1995年に発売されたMicrosoft Windows 95はそれまでのWindowsとの大きな違いの1つとしてNOS(Network Operating System)機能を実装したことが挙げられる。ネットワークプロトコルとしてインターネットで標準となっているTCP/IPも実装されたことから、ウェブブラウザをインストールするだけでWindows 95でウェブを利用する事が可能となった。それにより、World Wide Webは一般に普及し始めた。この頃、MicrosoftはInternet Explorer(IE)の基礎となるNCSA MosaicのライセンスをNCSAから取得した。IE 1.0はMicrosoft Windows 95 Plus!の一部として1995年8月にWindows 95と同時に発売された。NNの新バージョン(後のNetscape Communicator)とIEは激しいシェア争いを繰り広げ頻繁なバージョンアップを繰り返すこととなる。しかし、安定性や安全性の向上より他方との差別化を優先したため、頻繁なクラッシュやセキュリティホール、ウェブ標準とは異なるHTMLレンダリングエンジンでユーザに混乱をもたらすこととなる。マイクロソフトはIEの新バージョン2.0を1995年11月、1996年8月にはバージョン3.0を無償で公開し、新たに発売されるWindowsに組み込まれることとなる。Netscape Navigatorは当時シェアウェアとして有料であったがIEは無償で公開されていた。IEでは基本的に売り上げが無い以上、Windowsなど他のマイクロソフト製品の売り上げから開発費が出ているとして、マイクロソフト製品が不当価格として批判も出るようになった。それに加え、IEを抱き合わせてWindowsを販売しているとして独占禁止法に違反するとして提訴も行われるようになった。しかし標準的な文章形式の1つとなったHTML表示機能とNOS機能はOSの標準的な機能と考えられるようになっており、その2つを組み合わせればウェブブラウザになることから、OSへの抱き合わせ批判は意味を持たないものとなってしまっていった。Windows 98(正確にはWindows 95の最終バージョン)からはIEがWindowsにOSの1機能として搭載されるようになったこともあり、市場におけるWindowsの圧倒的シェアを背景にブラウザのシェア争い自体が意味を持たないものとなってしまっていった。また、当時はHTMLの手書きにより制作されたサイトが多かったが、そのようなHTMLの中には正しく記述されていないものも少なくなかった。Netscape NavigatorはそのようなHTMLの表示の補正を積極的に行わなかったが、それに対してIEは積極的に補正を行った。同時に、CSSの処理も Netscape Navigatorは対応が遅れていた。結果として、Netscape NavigatorではレイアウトがずれているがIEではまともに表示できている、というページが多く出現することとなり、Netscape Navigator離れを加速する一因となった。また、JavaScriptについてもアクセスAPIとしてNetscape Navigatorが採用したレイヤーは非常に使い勝手が悪く、IEのアクセスAPIであるDOMと比較して完全に劣っていた。(このDOMはW3C標準のDOMとは別物。ただし、W3CのDOMでは機能追加に伴って記法が変わった程度で設計はほぼIEのDOMを踏襲している)。この2種類のアクセスAPIはまったく互換性がなかったため、コストの問題からどちらかしか対応できない場合により優れた仕様であるIEのDOMを製作者が採用するようになった。そのような理由により2000年にはIEが市場シェアのほぼすべてを獲得して第一次ブラウザ戦争は終結とされる。米国では独占禁止法違反による裁判が行われたが、裁判がNetscape Navigatorやその他のブラウザのシェア回復に寄与することはなかった。ウェブブラウザの市場シェアをほぼ独占するに至ったMicrosoft Internet Explorer 6.0は、その後に開発が停滞し、新しさに欠ける状況が長く続く事になった。また、圧倒的なシェアを占めたことで、同ブラウザが採用する技術であるActiveXを悪用するキーロガーやバックドアを始め、同ブラウザのセキュリティホールを狙ったコンピュータウイルスやスパイウェアなどが多数登場するようになり、セキュリティ問題がクローズアップされるようになった。だが、先述のシェア独占後の開発の停滞のために、IEのセキュリティ問題のいくつかが遅々として解消されない状況が続いた。そのような状況下で、タブブラウジング機能やフィードリーダー機能など、多様な新機能を搭載する次世代ブラウザとして、Mozilla FoundationによるMozilla Firefox、Opera SoftwareによるOpera、アップルによるSafari、GoogleによるGoogle Chromeが登場した。これらのブラウザは新機能を搭載しているだけでなく、自前のレンダリングエンジンを持っており、IEのセキュリティホールとして問題になったActiveXを採用していないため、ActiveXに起因するセキュリティ問題は原理的に発生し得ない(各々のブラウザ固有のセキュリティホールは存在し得る)。さらに、ブラウザはW3Cなどによるウェブ標準への準拠が求められているが、IE 6のウェブ標準への準拠度は、他のブラウザと比較して低いという状況になっていった。その結果、ウェブ標準への準拠度が高いMozilla FirefoxやOperaは、大きなアドバンテージを得る事になった。たとえば、2007年3月当時のOperaの最新版は、Windows対応ブラウザで唯一Acid2に合格しており、また開発中のFirefox 3においてもAcid2に合格したと報告があった。その後の2009年1月時点では、IE、Firefox、Opera、Safari、Google Chromeの最新の正式リリース版において、Acid2に合格していないのはIE 7のみという状況となった。新興ブラウザ、特にMozilla Firefoxの人気があがり、2005年から2006年にかけてブラウザシェアが従来に比べて大きく変動した。2006年12月の時点で、世界的市場で見たIEのシェアは8割強、Mozilla Firefoxのシェアは1割強である。市場シェアが減少したとはいえ、依然としてIEが圧倒的優位な状況であることに変わりはない。また、日本や米国ではIEが特に独占的なシェアを持っており、ヨーロッパやオーストラリアなどと比べると他社製ブラウザのシェアはまだあまり伸びていない(日本などの場合マイクロソフト製品に依存する傾向が強いため、ブラウザ以外でもMS製品を重視する傾向が見られる)。これに対し、ヨーロッパではIEのシェアが多数派ではあるが確実な減少傾向にあり、Mozilla Firefoxが市場シェアの20%を突破するなど(一部国では40%を突破)、IE以外のブラウザがシェアを伸ばしている。このような市場シェアにおける動向の違いについては、ヨーロッパなどではマイクロソフトによる市場支配に対する警戒感が日本に比べて高いことなどもあり、その違いが市場シェアの違いを生んでいるのではないか、といった指摘もある。他社製ブラウザがシェアを伸ばす中で、MicrosoftはWindows Vistaから投入する予定であったIE 7を、Windows XP Service Pack 2に対しても提供するよう方針を変更した。IE 7では、ActiveX機能を実装した上で標準ではオフとしており、フィッシング防御フィルタを装備するなど、求められてきたセキュリティ対策が多く盛り込まれている。またタブブラウザ機能やRSSリーダー機能の装備に加えてWeb標準への準拠も進むなど、次世代ブラウザとしての機能を満たすものとしても期待されている。ただし、MicrosoftはIE 7を企業などで多く使われているWindows 2000に対応させないと表明しており、企業市場においてIE 7はIE 6の完全な代替とはなり得ないといった問題も残している。なお、IE 7は2006年10月18日に英語版(日本語版は11月2日)の正式版が公開された。IE 7の正式版が公開されると、それに対抗するかのごとく同年10月24日にFirefox 2がリリースされ、12月19日にはOpera 9.10がリリースされた。このときはWindows XP/Vista向けインターネットブラウザーはIE・Firefox・Operaの競争であった。2007年に入るとOpera 9.20が4月11日にリリースされ、その後β版ながらも6月11日にSafari for Windowsがリリースされ、翌年2008年3月18日に正式版がリリースされた。2008年3月18日にSafari for Windowsが正式リリースされ、IE・Firefox・Operaの競争にSafariが加わると、マイクロソフト陣営もIE 8の開発に着手し、3月11日にBeta1(英語版のみ)を公開した。その後6月12日にOpera 9.50、6月17日にMozilla Firefox 3がリリースされた。8月28日にIE 8 Beta2が公開され、直後の9月2日にはGoogle社がSafariと同様のレンダリングエンジンであるWebKitを採用したGoogle Chromeのβ版をリリースし、12月4日にはOpera社がアルファ版ながらOpera 10.00を公開した。この点で、Windows XP/Vista向けブラウザーが、旧来のIE・Firefox・Operaの競争に加え、Safariが加わり、さらにGoogle Chromeが加わる事になると予想される。2009年になると、IE 8正式版が3月20日に公開された。またMozilla Firefox 3.5も6月30日に正式版が公開された。Google Chromeは、5月21日に2.0の安定版、9月15日に3.0の安定版が公開された。また、Safari4.0も6月9日にリリースされている。2010年には、Mozilla Firefox 3.6が1月21日に公開され、次いでエクステンション(拡張機能)をサポートしたGoogle Chrome 4.0の安定版が1月26日に公開された。そしてWebの新規格であるHTML5に対応したものとして7月4日にMozilla Firefox 4.0 Beta版が、9月2日にはGoogle Chrome 6.0の安定版が、9月15日にはIE 9Beta版が公開されるなどブラウザだけというよりも機能性の充実など選択の多様性を帯びてきたようである。NetApplications社の2010年9月現在の世界ブラウザシェア調査によると、IEは一時盛り返しを見せたものの再び6割を下回って59.65%、次いでMozilla Firefoxが22.96%と頭打ちの傾向となっている。逆にGoogle Chromeはシェア約8%にまで到達し、着実に第3位としての地位を築きあげている。そして、かつては第3位にいたSafari(5.27%)やブラウザ競争の頃から開発が続けられているOpera(2.39%)などこちらも伸び悩みがちになってきている。2011年になると、IE 9正式版が3月15日に、Mozilla Firefox 4正式版も3月22日に、Opera 11.10が4月12日にそれぞれ公開された。しかしIE 9はWindows XPをサポートしないことや、東北地方太平洋沖地震による日本語版公開延期の影響で、ダウンロード数でFirefox 4に引き離された格好となっている。この後、Firefoxは「バージョンアップを頻繁に行うので、数ヶ月ごとに更新を行っていただきたい」という趣旨を発表。バージョンアップの数字がChromeなみに更新される割には、質的にそれほど変化がないというChrome同様の状況を生み出している。企業向けには、メジャーバージョンアップを1年ごとに行いその間のマイナーアップデートを行う延長サポート版(Extended Support Release)を提供している最速の描画を宣伝することが、ブラウザ戦争の鍵になっていたのも過去の話であり、2012年当時でIEの描画がかなり速くなったことに伴い、PCのスペックがよほど古くない限りはブラウザ間でそれほど速さが違わないという現象も指摘されるようになった。このころからWEBサイトはプラグイン、アニメーション、そしてjavaを「不用意に」増量したものが多くなり、2ちゃんねる元管理人の西村博之は「お洒落を目指して、使いづらくなるサイトが多い」という指摘を行っている(その原因のひとつであるjavaの脆弱性については後述)。また、SafariのWindows版は2012年5月9日リリースの5.1.7を最後に開発が終了した。また、鳴り物入りの宣伝とともに現れたWindows8の新しいUIは市場に受け入れられず、Windows XPのシェアがあまり下がらず、結果古いままのIEのシェアをさらに下げることにつながり、主な乗り換え先としてChromeが選択されている。Google Chromeは徐々にシェアを伸ばし、Firefoxはかつてほどの勢いを失ってはいるが、根強い支持は残っている。OperaがPrestoエンジンの開発の終了を宣言。同時にGeckoからフォークされたServoエンジンとWebkitからフォークされたBlinkエンジンの開発がほぼ同時にアナウンスされたことで、ブラウザの主なエンジンはTrident系、Webkit系あるいはGecko系に集約されることになった。この時期の大きな特徴はIEが2012年度を最後に、ブラウザ・シェアの首位から滑り落ちたことと、マイクロソフトがIEを捨て新ブラウザEdgeを発表したことである。EdgeのスクリーンショットもほとんどChromeの外観と変わらず、独創性のなさが指摘されている。また、新型ブラウザのあいだではHTML5は着実に浸透しており、JavaもFlashもいらなくなることを目指している。前述の通り、OperaがPrestoエンジンを放棄したことに加えOperaが磐石とされた地域も一斉にChromeに乗り換える現象が多発している。IEのシェアの減少には歯止めがかかっておらず、2013年現在ではChromeのシェアがIEを逆転した状況が依然として続き、上半期は常に差が引き離され続けていた。Chromeのシェアは2013年中に40%を超えた。Opera Nextは2013年5月27日にリリースされたが、豊富なカスタマイズ機能は「後で揃える」と棚上げされ、メールクライアントとP2P機能は一律でカットされて、「Operaのレイアウトを真似たChromium」が世に放たれた(メールクライアントはオプションで設置が可能)。Prestoはオープンソースにはなっていないので、事実上Prestoエンジンのブラウザは絶滅した。2013年現在はOperaではなく、Firefoxが「最も解凍後のサイズの軽いブラウザ」である。Operaの趣旨変えとSafariの支持力の急激な低下に基づき、ブラウザ戦争は「IE, Firefox & Chromium project」の戦いを経て、搭載エンジン「Trident系列, Gecko系列 & Webkit系列」同士の争いへ変わっている。大きくIEを引き離したChromeは2013年の7月に43.12%の普及率でピークを迎えた後、普及率がブラウザ公開後はじめて下降した。2013年11月現在は40%前後で推移している。ただし、IEは首位奪還を果たしていない。Firefoxは新UI「Australis」を発表後普及が下落の一方であり、デザインも不評で2013年11月の時点でシェアが20%を切っている。Javaの脆弱性が世界中で指摘され、その後も繰り返し脆弱性が発覚しセキュリティアップデートが行われている。こうした経緯から、WebサイトからJavaをカットしてFlashへ切り替える傾向が見られてきたが、FlashもJava同様に繰り返し脆弱性が発覚しセキュリティアップデートが頻繁に繰り替えされており、2013年にはiPadを初めとしたFlashが対応しないタブレット端末の急速な普及とともにHTML5がFlashを駆逐しつつある。この時点でChromeとIEは不幸にもflashを組み込んだ形で出荷しており、両者の将来性に疑問が附された。IE11が一定の評価を受けたことと、Chromeの描画速度の低下に伴い、どちらかのブラウザを使うかで悩むユーザーが増えたと見られている。ChromeのデザインがSpartanに影響を与えたという点では、先駆性があったとみるべきだろうが、「描画の速さ」はどのブラウザもあまり問題にならなくなっている。Chromiumはすでにflashを外している。Firefoxはバージョン29から、新UIのAustralisに全面移行された。この新UIを採用した「解凍後のブラウザのサイズ」は69.2MB前後(2016年3月現在は90.0MBを超えた。)とやや増加したが、依然として総サイズが大きくないブラウザのひとつである。20%で普及率は横ばいであるがドイツを中心とした国々では人気が高い。しかし、「もう伸びしろがない」と言われるほど開発は膠着しており、アップデートが頻繁に行われる割には大した改良は見られない。ブラウザ戦争には関与のない新ブラウザの開発も依然として行われ続けており、Otter Browserは生まれたばかりである。しかし、ブラウザ戦争に関与しているブラウザの速度をこれらは超えなくなっており、最速を謳ったQtWebも開発が中断している。(ただし、2016年3月時点のOtter BrowserとPale Moonの最新版は、レンダリングエンジンが刷新されたためブラウザ戦争に関与しているソフトウェアの描画速度を超えている。)Googleによる個人情報の採集を嫌い、新ブラウザは検索エンジンにDuckDuckGoを採用し始めている。ロシアを含むキリル文字圏ではYandex検索エンジンが一定の支持を得ており、ChromiumベースのYandex Browserの開発も進んでいる。新ブラウザの開発はすすんでおり、Operaの初代開発者は2015年1月にVivaldiをたちあげた。QtWebEngineを搭載したブラウザの開発が目立っており、まずOtter Browserが2015年1月に先陣を切り、QupZilla、Doobleがこれに続いている。OperaそのものはChromiumに吸収されたが、Opera制作のノウハウは複数のブラウザに受け継がれた。近年のブラウザはあらかじめツールをインストールしなくとも、ユーザーがカスタマイズしたEasylistで広告をカットできるようになっている。近年はadguardも人気があり、Yandex Browserに標準で搭載されている。Windows 10はInternet Explorerの企業向け版と新型ブラウザEdgeの二つのブラウザが同時に出荷された。将来的にはIEは淘汰されることになっているが、まだ残っている。TridentエンジンからフォークされたEdgeエンジンを搭載予定で、これで描画速度に向上が見込めるとしているが、Chromium系の速度にすら及ばない。現在はマイクロソフト社のEdge、Mozilla社のServo、そしてQtのQtWebEngineの三つの描画エンジンによるプロジェクトが進行している。ただし、Trident系のブラウザは唯一ソースを公開しておらず、Webkit系のブラウザのシェアに押されて苦戦が続いている。フォントのレンダリングにDirectWriteを拡張機能抜きで標準搭載したChromiumの支持は上がる一方であり、フォントの整形にすらユーザーのカスタマイズを必須とするFirefoxの支持は下がり続けているが、開発は行われている。Firefoxが開発当初に大優勢だったのは、表示速度云々ではなく、「すべての地球上の言語を表示できる唯一のブラウザ」を目指したからである。これをEdgeやInternet Explorerが実現したのは2015年に入ってからであり、Firefoxの先駆性がうかがえる。Opera、Google Chrome、Qupzillaなどはいまだにいくつかの言語を2015年時点では完全には表示できていない。Gecko系のFirefox派生ブラウザも活発ではないがLight、Pale Moonなどは開発を継続しており、市場シェアが下がろうとも根強い支持がいまだに残っている。2015年現在は、Trident系のブラウザが約40%(徐々に減少中)、Gecko系のブラウザが約20%(横ばい)、Webkit系のブラウザが約40%(急激に上昇中)、といった割合で普及している。555点満点のHTML5テストにおいて、ほかのブラウザが上手く対応できない中、Google Chromeはすでに521点を超えている。EdgeはWindows 10に搭載されたものの、IEの復権を担うことになっていないばかりかHTML5テストの点数も450点台で相変わらず低く、多くのサイトでは優秀なブラウザだとは思われていない。拡張機能やオープンソース化などの時代の流れに、取り残された感は否めない。QtWebEngineの最大のメリットは「拡張機能のためのバックグラウンド・メモリを使わない」ことである。これはChromiumをはじめとした派生ブラウザはバックグラウンドでメモリを使えるだけ使い、拡張機能を増やせばさらに使う、という悪循環がVivaldi開発本部から指摘された。これを苦にしたVivaldiもバックグラウンドのメモリは減らすように努めているが、元がChromiumであるためさほど減らない。QtWebEngineのバックグラウンドメモリも、確かに同様の症状がみられるが、こちらはアドオンがもともと搭載されておらずその分だけ快速になる。このメリットが発揮されるのはQt5.6以降である。QupZilla、Otter Browser、Doobleは大きな転換点を2016年の3月に迎えた。Webkit系エンジンを何らかの形で使用するブラウザの国際使用率はすでに56%以上に達している。EdgeはWebkit完全互換を進めているせいでユーザーエージェントが最も煩雑な仕様と化しており、Tridentエンジンの存在価値がわからなくなってきた。インターネットブラウザ後進国と呼ばれた日本ですら、ChromeユーザーとIE&Edgeユーザーの比率は、2016年に入って遂に逆転している。2016年2月29日には、QtWebkitに頼らずQtWebEngineのみで起動する初のブラウザ(Otter Browser)が現れた。Qtの予想通り、Blinkエンジンを搭載したChromium準拠のブラウザよりメモリ使用率は60-70%に抑えられていることが特徴である。その一方Geckoエンジンの改造版といえるGoannaエンジン準拠のPale Moon26.1.1、Prestoエンジン準拠のOpera12.18(Windows10搭載フォントに完全に対応)が2016年にリリースされており、こちらも旧来からの使用者を手放していない。ただし、Operaはセキュリティ企業のQihoo 360、オンラインゲーム企業のKunlun Tech、投資ファンドのGolden BrickおよびYonglianに買収されることが発表されており、今後のPrestoエンジンの開発は不透明なままである。2016年3月現在解凍後のサイズの最も低いブラウザはOpera12.18で、34.0MBを切っているが今後の更新は不透明。その次に低いブラウザはPale Moon26.1.1で64bit版ですら60.0MBを切っている。このため、現時点ではGoanna2.0は開発が続行されている最速のレンダリングエンジンになっている。3月31日にようやくOtter Browserよりはバグの少なさで知られるQupzillaの2.0.0が発表され、正式にQtWebEngineに対応。サイズはそれなりに重くなってしまい軽量ブラウザではなくなったが、Blinkのようなメモリ浪費は全くない。開発に大人数を要さないという点においてQtWebEngineを元としたLiri Browser、Qutebrowser、vanillaなどのシンプルなブラウザ群が一斉に誕生した感がある。しかし、QtWebEngineそのものに疑問を呈してOtter BrowserはQtWebkitを正式版に戻し、DoobleはQtWebkitのままで開発を続行している事にみられるように、Qtの開発姿勢を巡っていくらかの混乱があるようである。Qt公式は、5.7.0でQtWebkitを復活させている。QtWebEngineとGoogle Chromeのhtml5testの成績は2016年6月までの旧ヴァージョンによる採点で521点に引き上げるのは非常に早かったが、その後半年以上点数に伸びが見られなかった。ただし、2016年7月にhtml5testが採点基準を変更したことに伴い、より辛口の点数がつけられるようになったので注意されたい。2016年7月現在の採点は、Qt5.7.0で487点、Chromium Version 54で501点である。2016年の9月にようやくChromiumがゴート語とブギス語に対応し、Firefoxから10年遅れで「MediaWiki上のすべての言語」を表示することを実現した。Mac OSでは1997年までは、Netscape Navigatorが標準ブラウザであったが、マイクロソフトとの提携により、Internet Explorer for Macが標準となり、Netscapeはシェアを落とすことになる。従来のMac OSの後継としてOPENSTEP(標準ブラウザはOmniWeb)の技術を中核に開発されたMac OS Xでも、IE for MacはMac OS X v10.2までは標準ブラウザとして搭載されたが、2003年にアップルがSafariをリリースしてから、IE for Macのアップデートは行われなくなり、2007年に公開を終了した。以降、Mac OS XではSafariとFirefoxがシェアを占めるようになり、シイラ(2009年に開発終了)やOmniWeb(独自エンジンから移行 ), Sleipnir, Opera, Google Chromeなど、WebKitおよびBlinkエンジンを利用したブラウザがいくつか登場している。また、2006年にはGeckoエンジンを搭載したOS X専用ブラウザであるCamino(初期の名称はChimera)が登場したがシェアが取れず2013年に開発終了した。OmniWebは2015年現在もtest buildsで更新を終えてはいないが、他のブラウザの圧力に押されている。UNIX系OSではNetscape Navigatorが長らく標準であり、競合相手も特に見当たる事が無かったが、Netscapeシリーズの開発停滞により、Netscapeの流れを汲むMozilla Firefoxと新興勢力のOperaにシフトしていくようになる。その後、オープンソース故に開発競争が起きた事でX Window Systemのデスクトップ環境の乱立により、そのデスクトップ環境標準のブラウザでGecko・KHTML・WebKit/Blinkをベースに開発されている。メジャーなブラウザとしてはクロスプラットフォームである、Mozilla Firefox、Google Chrome、Operaが広く利用されている。また、UNIX・LinuxネイティブのブラウザとしてKonqueror・Midori等があり、これらも一定の人気を得ている。多くのLinuxディストリビューションで、Mozilla Firefoxを元にして作られたブラウザ(Iceweaselなど)が標準ブラウザとして採用されている。2013年現在に入っても多くのLinux環境では圧倒的にFirefoxが選ばれていることもあって、ブラウザの乗り換えはWindowsやMacほど進んでいない。なお、EpiphanyがWebへ名称を変更している。

出典:wikipedia

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