ゲームボーイアドバンス("GAMEBOY ADVANCE")は、任天堂が開発・発売した携帯型ゲーム機。日本では2001年3月21日に発売された。2003年2月14日には充電式でクラムシェル(折りたたみ)式になり、フロントライト機能がついた上位機種ゲームボーイアドバンスSPが、更に2005年9月13日には小型化し(横長デザインに戻る)、バックライト機能が追加され画面が明るくなったゲームボーイミクロが発売された。略称は「GBA」。ゲームボーイアドバンス本体(SP、ミクロ含む)、ソフト共にすべて生産終了となり、本体の公式修理サポートも終了している(カートリッジの電池交換は継続中)。ゲームボーイアドバンスで発売された一部のゲームはWii Uの配信サービスであるバーチャルコンソールで配信されている。1989年から発売され続けて来たゲームボーイ(GB)シリーズにおいて約12年の時を経て新たに発売された後継機である。専用ソフトの他にゲームボーイやゲームボーイカラー用のソフトを使用することもできた。ハードウェアの能力は同社のスーパーファミコン(SFC)を大きく上回る(1990年頃に最高の2DCG描写性能を誇っていたネオジオに近い性能)もので、2.5D(疑似3D)表現までこなせる。そのため、スーパーファミコン用として発売されていたゲームの移植やリメイクも可能になり、実際にスーパーマリオアドバンス2など多くの移植、リメイク版ゲームが発売されている。液晶画面も応答速度が速くなっており、従来のGB用ソフトも画面の残像を排除して遊ぶことが可能となっている。ただし、スーパーファミコンより表示画素数(解像度)は若干少なく、X・Yボタンに相当するボタンがないため、そのまま移植されたソフトは本来のゲーム画面の範囲が入りきらず、操作系も完全に再現することはできない。NINTENDO64並みの3D描写が可能なニンテンドーDSの発売により、ゲームボーイシリーズ最後のメジャーアップグレードとなった。ゲームボーイアドバンス用のカートリッジは裏面の両側に切り欠きがあり、カートリッジスロット内のスイッチによるカートリッジ識別とCPU切り替えを行っている。なお、この切り欠きとそれに関する機構は、後にニンテンドーDSのスロットにゲームボーイシリーズのソフトがスロットに入らないようにするためにも用いられた。ゲームボーイシリーズとは高い互換性を持ち、赤外線通信を除くゲームボーイカラーの全ての動作を継承している。不具合は一部ソフトにおける音声関連の不具合と、初期のタイトルでは若干画面が暗くなる程度である。赤外線通信に重点を置いた『ちっちゃいエイリアン』は起動できない仕様、戦闘時に赤外線通信を使う『ぞくぞくヒーローズ』は進行不能となっているが、他の赤外線通信対応ソフトは、基本的に通常通りのプレイが可能である。一部のゲームボーイカラー用ソフトにはソフトウエア側にハードウエアを識別する機能があり、ゲームボーイアドバンスで起動するとゲームボーイカラーとは異なる動作をするものがある(ゼルダの伝説 ふしぎの木の実など)。なお、ゲームボーイ・ゲームボーイカラー用ソフトで通信機能を使う場合、通信ケーブルは旧型のものを用意しなければならない。ゲームボーイアドバンス用ソフトはゲームボーイ・ゲームボーイカラー用ソフトに比べて一辺が短く、それまでのゲームボーイなどのスロットに入れたとしても電気的につながらなくなっている。また、ネジ形状が変更されている。ゲームボーイ・ゲームボーイカラー用ソフト使用時に、LおよびRボタンによる画面サイズの変更(画像を横に引き伸ばす)機能が追加されている。GBA用通信ケーブルの両端には大きさの違う2つのプラグがあり、小さい側のプラグが若い番号のプレイヤーになるという指向性がある。この指向性は通信プレイにおけるプレイヤーの識別の他、1カートリッジ対戦対応タイトルでは1P側の本体(小さいプラグが接続されている本体)から他の本体へとデータを送ることになるという特徴がある。なお、ケーブルの中間には小さい側のプラグが収まるサイズのコネクタのついたボックスがあり、ここに別のケーブルをつなぐことで最高4人までの通信プレイが可能。また、カートリッジを入れずに起動した場合、通信端子からのデータ転送待ち状態となる。GBA用カートリッジを入れて起動しても、ロゴ表示の間にSELECTとSTARTを押せば同様の状態になる。この状態はキー操作により取り消すことが可能。この時に通信端子からデータが入った場合にはそれを受信し、受信したプログラムを起動する。これにより対応ソフトではカートリッジ1本での対戦プレイが可能。また、同様の原理でGBAケーブルという周辺機器を通し、ニンテンドーゲームキューブ用コントローラとして機能させることも可能で、ゲームボーイプレーヤーを接続した場合にGBA本体のみでプレイするのと同じ操作感覚でテレビ画面上でプレイすることも可能。また、ソフト自体にニンテンドーゲームキューブとの通信機能があるタイトルもある。ゲームボーイカラー同様、モバイルアダプタGBによる携帯電話との接続が可能である。ただしメーカー側のサービスが全て終了したため現在ではごく限られたソフトでP2P通信のみ行える。任天堂の発表によれば、2007年3月末までに、ゲームボーイアドバンスとゲームボーイアドバンスSP、ゲームボーイミクロを合わせて世界で7946万台(うち日本で1666万台)が出荷された。非公式ながらも、通信ポートを利用してPCと接続するケーブルや、これを利用したソフト開発ツールが存在しており、これらを利用した個人制作のプログラムや同人ゲームの開発も行われている。またUNIX USER誌ではgccを利用したGBAアプリケーションの開発方法についての短期連載が行われ、単行本化している。これはARMアーキテクチャという汎用的なCPUを採用したことや、実装上有用な命令を本体側に実装してあることが一般人による開発を助けていると言える。なおGBAではかなり早い段階でハードウェアに関する資料が流出していたようで、実機が発売される前からエミュレータの開発が進められ、インターネット上に公開された。2004年12月2日発売のニンテンドーDSが大ヒットとなった事を受け、ゲームボーイシリーズはこのゲームボーイアドバンスをもって次世代機開発の見通しは無く、2006年のE3において「ゲームボーイアドバンスの後継機(新型ゲームボーイ)はしばらく無い」との発表がされた。日本において2006年以降発売のGBAソフトは、DS発売前より開発が進められていたものや他機種よりの移植作品がほとんどだった。2006年4月20日に発売され40万本を販売した『MOTHER3』が最後のヒット作となり、以降発売されたGBAソフトでこれを上回る販売本数のものはない。任天堂を含む多くのメーカーはDS用ソフトに注力し、またユーザーも次々とDSに移行し、携帯ゲーム機としてはDSが実質上「新型ゲームボーイ」「ゲームボーイアドバンスの後継機」になった。日本国内においては2006年8月3日発売の『リズム天国』が任天堂最後のGBAソフト、2006年11月30日発売の『ファイナルファンタジーVIアドバンス』(スクウェア・エニックス)がGBA最後のソフトとなった。但し、日本国外ではその後も少数ながらソフトが発売され、日本でも輸入販売サイトなどで購入が可能である。ニンテンドーDSおよびニンテンドーDS LiteではGBAソフトの互換機能を備えていたが、2008年11月1日発売のニンテンドーDSi以降は廃止となった。※AGB-001は2002年2月1日に価格改定、発売当時は9,800円(税別)
出典:wikipedia
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