三匹の子豚(さんびきのこぶた)は民間伝承によるおとぎ話の一つである。この物語の出版は18世紀後半にさかのぼるが、物語そのものはもっと古くから存在していたと考えられる。1933年のウォルト・ディズニーによるアニメーション映画「シリー・シンフォニー」の1話『三匹の子ぶた』により有名になった。母さん豚は三匹の子豚たちを自活させるために、外の世界に送り出す。一番目の子豚はわらで家を建てるが、狼がわらの家を吹き飛ばし、子豚を食べてしまう。狼と子豚との遭遇は、以下の有名なフレーズで記述される。二番目の子豚は木の枝で家を建てるが、やはり狼との同様のやり取りの末に、一番目の子豚と同じ運命を辿る。三番目の子豚はレンガで家を建てる。狼はいくら息を吹き付けても、レンガの家を吹き飛ばすことはできなかった。狼は三番目の子豚を家の外におびき出そうとたくらむが、子豚は常に狼の裏をかく。最後に狼は煙突から忍び込もうとするが、三番目の子豚が用意した煮えたぎる鍋一杯の熱湯に飛び込んでしまう。釜茹でにされ死んだ狼を子豚は料理すると、そのまま食べてしまう。この物語の中で用いられるフレーズと得られる教訓は、西洋文化の伝統として受け継がれてきた。近年の版では、他のおとぎ話と同様に、この物語もオリジナルの版より穏健な内容に差し替えられ、もはや狼と子豚はお互いに食べ合ったりはせず、一番目、二番目の子豚は三番目の子豚の家に無事逃げ込み、狼も熱湯で大火傷を負い、悲鳴をあげながら山へ逃げ帰っていくというストーリーが主流である。このおとぎ話は1812年に初版が発行され、1857年まで複数の加稿された版が重ねられた、ヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムによる童話集『グリム童話』(Kinder- und Hausmärchen、子供と家庭のための童話)に収録されている『狼と七匹の子山羊』と幾つかの共通点を持っている。三匹の子豚と大きな悪い狼の物語は、イギリスのシェイクスピア学者ジェイムズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップスにより1843年に初版が発行された『Nursery Rhymes and Nursery Tales』に収録されたことで、19世紀後半に広まったと考えられる。この物語のバリエーションは、共にジョエル・チャンドラー・ハリスによる1881年の『ウサギどんとキツネどん』(原題:Uncle Remus: His Songs and Sayings)と、1883年の『Nights with Uncle Remus』に見られ、これらのバリエーションでは子豚たちは「ウサギどん(ブレア・ラビット、Brer Rabbit)」というキャラクターに置き換えられている。最も知られたこの物語の形式は、ほぼ間違いなくジョセフ・ジェイコブスの『English Fairy Tales』によるものである。この本は1898年に初版が発刊され、資料としてハリウェルの名が記されている。
出典:wikipedia
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