福州語(ふくしゅうご、フッチュウア Hók-ciŭ-uâ、英語 Fuzhou dialect、Foochowese、中国語 福州話 Fúzhōuhuà)は、中国語の方言のひとつで、主に中国福建省東部の福州市周辺で話されている言葉である。また、台湾では「閩北語」と呼ばれていた。 福州語は、中国語十大方言、もしくは七大方言のうちのひとつである閩語(びんご)、別名閩方言(びんほうげん)に属し、上位分類である閩東語(びんとう語)の代表とされる。福州市に所属する、福清、閩侯、閩清、永泰、羅源、連江、長楽、平潭の他、寧徳地区の一部、古田などで話され、使用人口は約560万人。この他にも閩中地区、閩北地区には、福州語を第二言語などとして話せる人が少なくない。海外では、マレーシアに比較的多くの福州系華人・華僑がいる他、アメリカ合衆国やアフリカ諸国にも福州系華人・華僑がおり、福州語を母語としている。福州語の音節は、他の中国語(漢語)方言と同じく、声母(語頭子音)と韻母は48種、声調の組み合わせで成り立っている。福州市内の福州語の場合、基本声母は15種、韻母は48種、声調は7種ある。福州語は2つ以上の音節がつながることによって、後の音節の声母及び前の音節の韻母と声調が変化するという、他の中国語の方言にみられない特徴を持っている。上記の注のように、音節が続く事により、表に示した声母の他に有声摩擦音のとが現れる。出現条件は下表の通り。例えば+の場合、と発音される。入声韻尾甲類はもともと[-k̚]で発音するが、現在はほぼ[-ʔ]に合流していた。発音だけでは甲類と乙類の区別が難しい。韻母は、声調によって緊韻と鬆韻の2つの種類に分けられる。下の表のうち、セル内に2行がある場合、上段は緊韻、下段は鬆韻である。2つ以上の音節が重なる時、前の音節の韻母は声調の変化とともに、対応する緊韻あるいは鬆韻に変化しなければならない。基本声調は下記の7種がある。うち陰平・上声・陽平・陽入に当たる音節の韻母は緊韻で発音し、陰去・陰入・陽去に当たる音節の韻母は鬆韻で発音する。連続変調により、上記の他に半陰去21と半陽去35の調値が現れる。2音節の連続による前の音節の声調変化は下記の通り。3音節以上の場合はさらに複雑である。故に、福州話での複合語の発音は元の音節といくつの所で音韻変化することがある。例えば、「福」は本来、陰入調(甲類)でと発音する。「州」は陰平調でと発音する。組み合わせて「福州」の地名を構成する場合、「福」の声調は陰入調から半陰去調へ変化するため、その韻母も鬆韻のから緊韻のへ変化する。また、「福」は陰入調(甲類)に属するので、「州」の声母は変化しない。なので、「福州」の実際の発音はである。また、「中」は本来、陰平調でと発音する。「国」は本来、陰入調でと発音する。「中国」という言葉を構成する場合、「中」の声調は陰平調から陽平調へ変化するため、韻母は緊韻のままで変化しないが、「国」の声母はの後ろでへ変化する。なので、「中国」の実際の発音はである。マレーシアのCD、カセットテープには福州語の歌謡曲があり、市販されている。
出典:wikipedia
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