五藤光学研究所(ごとうこうがくけんきゅうしょ、"GOTO INC" )は、プラネタリウム、大型映像投影機および天体望遠鏡の製造会社。主力商品のプラネタリウムにおいて世界シェアの約40%、国内シェアの約66%を占めるトップメーカーである。プラネタリウム、アストロビジョンやウルトラ70など大型映像投影機用の映像作品も制作している。過去には個人用の天体望遠鏡、観測機器も製造していたが現在は撤退している。五藤斉三は1929年天文教具としてのプラネタリウムが持つ将来性に注目、1950年頃から専門の工場を開設して製造に着手した。当初はカール・ツァイス型二球式を検討したが当時の技術力では剛性不足による精度低下が懸念されたためモリソン型一球式に切り替え、独自の惑星年周棚機構を考案し1959年に国産初のレンズ投影式プラネタリウムM-1型を完成した。M-1型は当時800万円とカール・ツァイス製と比して極めて安価であり、しかも従前の中型プラネタリウムでは困難であった南極の空の投影や年周運動を再現できる実用性の高さが支持された。東京国際見本市会場に仮設された10mドームで一般公開されて好評を博し、1960年にはニューヨークで開催された国際見本市にも出品されてアメリカ合衆国で74件の引き合いがあった後にコネチカット州ブリッジポート博物館に納入され、中小企業が海外から高額製品を受注することが珍しかった当時、多くの新聞で報道された。1960年、2年余の歳月とのべ5400人の人員を投入し、当時日本最大の大型プラネタリウムL-1型が完成、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスの国際入札において当時プラネタリウムの世界二大メーカーであったカール・ツァイスとスピッツに勝利した。1965年、惑星棚が恒星球の内側にあり、年周運動と歳差運動の投影が可能なピンホール式小型プラネタリウムS-1型を開発、この後レンズ投影式になったS-3型まで改良され、M型とともに1960年代の主力製品となった。宇宙開発ブームによって様々な演出が求められるようになってオペレーターの負担が増えたため、1971年からは機械が補助して高度な演出が可能になるオートマットプラネタリウムの開発に入った。最初の製品はGM-AT1型で、神奈川県立青少年センターに納入された。1979年にはより信頼性が高く、新型の補助投影機を持つGM II-ATシステムを開発した。グラフィックス・ワークステーションとビデオプロジェクタを使用したコンピュータグラフィックスでバーチャルリアリティ的空間を体感できるシステムで、1996年に開発された。かつては小型システム赤道儀マークXやポータブル赤道儀スカイグラフなど個人用の天体望遠鏡、観測機器も製造していたが、現在は撤退している。なお天体望遠鏡と関連機器の製造・販売・メンテナンスなどの業務は、2012年に設立された子会社の五藤テレスコープに移管され継続されている。
出典:wikipedia
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