レッドホーン(RED HORN)は玩具メーカータカラトミー(旧トミー)が展開する『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。本項では強化発展機のダークホーンやその他バリエーション機およびコトブキヤ展開のHMM(ハイエンドマスターモデル)の概要も記載。ゼネバス帝国軍が中央大陸戦争初期から運用していた「動く要塞」の異名を持つスティラコサウルス型の突撃戦用大型ゾイド。元来は草食恐竜らしく大人しい気性だったが、帝国軍パイロットの命令に従い勇敢に戦う。重装甲、頭部のクラッシャーホーン、全周に配置した火器により要塞など拠点制圧において最も威力を発揮する。赤い機体色はあえて目立つ事で敵を威嚇する目的がある。地球人の技術により劇的なパワーアップを果たし、戦力比にしてヘリック共和国軍のビガザウロとは1:10、ゴルドス、ゾイドマンモスとは1:3の優位性を誇った。アイアンコングが開発されるまでゼネバス帝国軍唯一の大型ゾイドで、当時猛威をふるっていたゴジュラスと戦える数少ない機体として重宝された。基礎設計は非常に優秀で発展性に富み改造機も多く製作され、ガイロス帝国軍でもダークホーンへ改修されて第一線で運用が続けられた。重武装・重装甲のゾイドにも関わらず、機体重量は94tと意外に軽量である(シールドライガーが92t)。また、全天候レーダーと搭載火器によってあらゆる状況に対応でき、火力と防御力の点でも大型ゾイドとしては最も武装と機体バランスでも優れている。その完成度の高さは、70年以上に渡って主力ゾイドの座にあり続けていることは驚異的と評されており、新旧シリーズを通じて全大型ゾイド中、最大の生産台数を誇った。ZAC2056年の惑星Zi大異変以降、ガイロス帝国で運用されているレッドホーンはダークホーンに赤い塗装を施し改修したもので、ゼネバス帝国のレッドホーンとはエンジン・装備が異なる。なお、旧式型と現行型の装備変更点として脚部のグレートランチャーや発煙弾発射機は排除、背部の3Dレーダーユニットは複合センサーユニットに交換され、変わりに頭部のネックフリルにある装備が可動型のビーム砲から3Dレーダーアンテナになっている。旧来装備に加え火力や機動性向上のためにビームランチャー、ガトリング砲、マニューバースラスターなどといった各能力向上のための改良機も多く確認されている。※機体諸元は「メカ生体ZOIDS EPZ-001レッドホーン」、「ZOIDS EZ-004レッドホーン」、「HMM-017 EZ-004レッドホーン」よりキットは単三電池1本(旧版では2本)で稼動し、歩行に加えて80mm地対空連装ビーム砲が回転、そして頭蓋ごと上顎が動いて口を開閉する連動ギミックを有する。手動ギミックはコクピットハッチの開閉(頭部・前ヒンジ)および各火器の旋回。本機に採用された動力ユニットはその後の電動モデルに広く採用され、ギルベイダーやライガーゼロにまで受け継がれた。他にも小火器群をまとめたランナーは帝国大型共通武器セットとして後のモデルに流用された。デザイン面でも、従前のモデルから敵対勢力側の機体として差別化が図られ、全体を覆う曲面形の装甲、モチーフとなった動物の目鼻を模した頭部など、帝国側ゾイドのフォーマットを確立した。2010年2月発売のHMMシリーズ第17弾。ガイロス帝国仕様機として商品化された。デザインアレンジは抑えられタカラトミー版キットに近いイメージとなっているが、最初期の大型ゾイドであることを示す独自の解釈としてコックピット部分に小型ゾイド用の共通コックピットモジュールを採用した二重構造となっている。また、オープントップ式だった尻尾の後方警戒席は背部のガンナーシートと同じキャノピー式の小型ビークルに変更されている。その他、四肢付け根の埋込型だった二連装ランチャーが外付になり、腹部ミサイルランチャーの開閉や足の爪が可動するギミックが追加されている。ガイロス帝国仕様だが、頭部のビーム砲(連装突撃ビーム砲)や脚部のランチャー砲(マルチランチャー)など一部武装の設定についてゼネバス帝国仕様のものを意識したように思わせる。ZAC2030年にヘリック共和国軍が生み出したゾイドゴジュラスに対抗すべく、ゼネバス帝国軍が地球の冒険商人ランドバリーの協力を得て生みだし、それまで小型ゾイドしか持たず、共和国ゾイドに劣勢だった帝国軍に大きな力を与えた。バランスの良い武装と安定した性能により、旧来の共和国ゾイドを次々と粉砕していき、量産されていった。当時の共和国ゾイドは小型、中型を含めてレッドホーンには歯が立たず、共和国が誇る巨大ゾイド3種(ビガザウロ、ゾイドマンモス、ゴルドス)に対しても高い優位性を発揮し、レッドホーンは自らの高性能ぶりを示した。しかしゴジュラス打倒には荷が重く、一部の戦いでは突撃や硫酸砲で作った傷口に集中攻撃する等の戦法で善戦するも、その巨体とパワーの前に次々と破壊され、帝国軍は真の対ゴジュラス用ゾイドであるアイアンコングが開発されるまで、後述する改造機などで戦線をしのいだ。バトルストーリー中では特に華々しい戦果は描写されていない。ゴジュラスのみならず、小型ゾイドやアタックゾイドにすら不覚を取ることがあり、やられ役としての描写が多かった。その後ゴジュラスだけでなく、様々な共和国新型ゾイドの前に敗れるようになったものの、それでも中央大陸戦争初期から後期までの帝国軍主力であり、帝国軍最多の大型量産機としての地位を保った。ゼネバス帝国滅亡後の暗黒大陸戦争ではガイロス帝国によって後述する強化型のダークホーンとなり、RCZでは惑星ZI大異変(グランドカタストロフ)でも生き延び、異変直後には強化改修型クリムゾンホーンが開発されている。第二次大陸間戦争では帝国軍主力大型ゾイドとして参加。この時は経済的、技術的事情からダークホーンとして活躍する事は出来なかった。しかし、失われたディオハリコンの代わりにガイロス帝国の新技術の導入によって旧レッドホーンとは似て非なる別物としてチューンナップされており、緒戦では現存する大型ゾイドで最も個体数、配備数が多い事から、シールドライガーの参戦が始まるまでは共和国軍を圧倒し続けた。その後は活躍機会が減少し、ジェノザウラーとの模擬戦闘ではセイバータイガーATと共にジェノザウラーにスクラップにされたり、ウルトラザウルスのウルトラキャノン砲の直撃にやられたりする描写が増えたが、戦いが暗黒大陸ニクスに移った後もガイロス帝国戦力として登場している。『ゾイド -ZOIDS-』では第4話からレザルト・アルコバレーノのロッソ搭乗機が登場して以降、帝国サイドの多くの人物が運用している。第7話ではダークホーンも登場し、第51話では同装備かつノーマルカラーのレッドホーンBGも登場。シールドライガーやコマンドウルフの火器を弾き返し小揺るぎもしない重装甲ぶりも見せた。しかし専らやられ役扱いで、ゴジュラスのキャノン砲の一撃にモルガごと吹き飛ばされたり、バンのシールドライガーのシールドアタックやブレードライガーのブレードアタックの前には交戦した機体全てが敗れている。ほとんどのゾイドゲームに登場している。レッドホーンのヘリック共和国軍仕様。機体色は濃緑色。長引く戦いでヘリック・ガイロス両軍は兵器やゾイドを消耗し、戦場で鹵獲したゾイドをも実戦投入していった。このグリーンホーンもカラーリングと認識コード以外、レッドホーンとの変更点は無いため、性能的にはほぼ同じ。初出のウェブコミックZOIDS妄想戦記「濃緑の盾」では中央大陸戦争時代にゼネバス帝国が開発した機体を共和国軍工作員が逃走用に偶然奪取したものだが、頭部の全天候3Dレーダーが反荷電粒子コイルになっている実験機であったため、帝国軍から執拗な追撃を受ける羽目となった。この反荷電粒子コイルは反荷電粒子シールドのプロトタイプでもあり、これを元にして共和国軍はマッドサンダーを完成させたとされる。限定発売されたキットは成型色が異なる以外レッドホーンと同一の形状だが、グリーンホーンは様々な新兵器のテストベッドにもなったとされ、「濃緑の盾」の最終コマでは50年後(第二次大陸間戦争中)としてブレードライガー用のアタックブースターを取り付けており、当初はキットもこれに準じた仕様になるものとアナウンスされていた。また「公式ファンブック4」でもアタックブースター等を装備していないグリーンホーンが共和国側の機体として参戦していているが、同一の個体かは不明。※機体諸元は「ゾイド・コア・ボックス」付属「プロイツェンの反逆」よりレッドホーンのガイロス帝国(暗黒軍)仕様。機体色は黒で、旧大戦時には中点を付けて「ダーク・ホーン」と呼んでいた。同時代、暗黒軍が機体呼称で所属部隊を割り当てており「ダーク」は突撃部隊の所属を意味する暗黒軍時代のガイロス帝国がゼネバス帝国より接収したレッドホーンに暗黒大陸特有の鉱物に多く含まれる特殊物質ディオハリコンを食料とし、さらに武装を追加した強化改修型。胴体の内部はディオハリコンが体内で細胞に合成される際の効用によって薄緑色に発光するようになり、この時に産出されるエネルギーによって旧レッドホーンとは比べものにならないほどのパワーを有するようになった。新たに装備されたハイブリッドバルカンはディオハリコンのエネルギーを溜めて一気に放出する断続発射方式で、その破壊力は凄まじく、カノンフォートの重装甲ですら2機並べて貫通してしまう。火力を全方位に振り向けていたレッドホーンと異なり、ハイブリッドバルカンを中心に従来あった火器も同軸に装備して主砲塔として集約し、全火力を一点集中する配置に改まっている。更にレッドホーン特有の体当たり攻撃も強化され、2機がかりの攻撃でマッドサンダーを撃破するまでに至った。ハイブリッドバルカンは高仰角での射撃も可能で、対空戦闘もこなす。この面でも、豊富な装備の割に対空火器が貧弱だった旧レッドホーンに比べパワーアップしており、共和国軍の第二次暗黒大陸上陸作戦ではタートルシップをも撃墜しており、設定でもサラマンダーF²のような高速の飛行ゾイド相手にも対処出来る程となっている。ZAC2056年の惑星Zi大異変以降、経済的・技術的な問題で生産が打ち切られ、ほとんどのダークホーンはガイロス帝国バージョンのレッドホーンに改修された。その後、西方大陸戦争が激化した為にビームガトリングガン装備の必要性が再び迫られ、帝国突撃部隊のエース機に再び導入された。その為、現在ダークホーンの配備数は少数に留まり、同じ性能のレッドホーンBGが量産されている。※機体諸元は「メカ生体ZOIDS DPZ-10 ダークホーン」及び「HMM-021 DPZ-010 ダークホーン」よりアニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第3話で初登場したハリー・チャンプ仕様の改造バリエーション。金色の特注ガトリング砲と特注ビームランチャーを装備し、機動力不足を補うために機体両サイドにはスラスターまで装備している。角やキャップ、レーダーアンテナも金色になっている。かなりの重武装による重量増加に加え、スラスターによる強引な方向転換により、駆動系にかなりの負担がかかることが弱点である。なお、1機目はバックドラフト団のポルタ率いるチームモルドに奪われ、2機目はスピノサパーによって切り刻まれたが、その後も普通に登場しているため、ハリーは本機を複数所持していた模様。ガトリング砲塔が左側にあること、二本角、金色のカラーなど、CGモデルが通常のダークホーンではなく、WB型を基に製作されたことがうかがえる。HMM版は2012年4月発売。アニメ劇中仕様をほぼ忠実に再現し、新規造型のビームランチャーと胴体両脇の高機動スラスターが追加され、さらにノーマルとの違いとして頭部の衝角が2本となり、尻尾のサブコクピットが排除されている。HMMオリジナル設定として、チャンプ財閥のネットワークにより入手した「クリムゾンホーン」の物とされるゾイドコアを搭載している。しかし、本来ならば磁気嵐の中でしか機能しない物であるため、偽物だと判明する。※機体諸元は「HMM-031 DPZ-10 ダークホーンハリースペシャル」より。ガイロス帝国がオーバーテクノロジーを用いてレッドホーンを惑星Zi大異変後に吹き荒れる磁気嵐の影響下でも活動できるように改良強化した機体。頭部の襟巻きには各方向へ可動する加速荷電粒子偏向砲を搭載。ここからは偏向シールドを展開することも可能で、絶大な突撃力と鉄壁の防御力を獲得している。背部には多数の装甲砲塔を備えており、さらに可動式リニアキャノンを内蔵された格闘用アームによって接近戦にも充分に対応可能となっている。元ゼネバス系将兵の士気を鼓舞するため、ダークホーンのような漆黒ではなく敢えて深紅の塗装を施している。HMM版ダークホーン ハリースペシャルの解説テキストでもこのクリムゾンホーンの存在が言及されていたが、それによるとクリムゾンホーンのゾイドコアは通常のレッドホーンよりも格段に高い出力を有するが、こちらも当時発生していた磁気嵐のエネルギーが無いと稼働しないとされている。キットは本体はほぼレッドホーンの流用。頭部と背部の武装ユニットが新規の物になっている。レッドホーンとしてのパーツもそのまま付属しているため、通常のレッドホーンとしても組み立てることが可能。「ゾイドジェネレイションズ」に登場するスティラコサウルス型ゾイド。ヤ・ハン第一王女・ソナの付き人であるアムの乗機。骨を思わせる白い装甲からこの名が付けられた。恐竜博2005で限定販売されたレッドホーンとカラーリングは同一である。
出典:wikipedia
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