地域情報番組(ちいきじょうほうばんぐみ)は、放送局が自放送局の聴取あるいは視聴エリア内に向けて流す情報番組であり、「ローカル番組」の主要部分を指す。本記事では、NHKが各放送局向けに放送するテレビ・ラジオ番組の放送枠について記す。テレビ放送では総合テレビで、ラジオ放送はラジオ第1とFMにて放送される。NHKにおける長時間の地域情報番組のルーツは、1970年代初頭に福岡局が中心となり、九州・沖縄各局の持ち回りで制作した『こんばんは九州』と言われている。九州・沖縄が自局制作番組に積極的に取り組んでいるのはこのためである。その後の人事異動などによって、地域情報番組の制作ノウハウは全国の放送局に広がり、他の地域でも盛んに制作されるようになった。しかし、島桂次の会長在任時、合理化などにより地域情報番組は縮小され、近畿広域圏と中京広域圏では府県域の番組が消滅した。それらが復活し、全国で地域情報番組が再び盛んになったのは海老沢勝二の会長在任時に入ってからである。その海老沢が一連のNHK不祥事で退任し、橋本元一の体制となってから、再び合理化によって地域情報番組は縮小傾向にある。中には、自局制作を事実上放棄してしまったも同然の局がある一方、長時間ワイド番組で地元民放と互角の戦いを繰り広げているところもあり、NHK内部の地域間格差が拡大して、結果的にNHK全体の制作能力が低下しているとの見方もある。さらに2013年度になると、受信料の値下げや東日本大震災の影響で、地域放送の枠自体が削られた上に、テレビからラジオへのシフトが全国規模で強力に進められた。なお、NHK公式サイトであるNHKオンラインに掲載されている番組表では、全国54局別に地域情報番組の内容を確認できる。以前は総合テレビのみの対応だったが、2010年4月5日よりラジオ第1およびFM放送についても地域情報番組の内容を確認できるようになった。以下に掲げる番組は、いずれも突発時の臨時ニュースに差し替えられた場合、番組自体は休止となる。総合テレビでは平日を中心に放送される。2016年度、枠が大幅に減らされた。18時台は平日18:10からローカルニュースを放送。土曜・日曜・祝日は18:45から放送。20時台は月曜から金曜まで20:45から放送。2015年度(平日のみ。土日祝18:53はすべての地域で東京発のものを放送)2016年度改編で大きく弄られた枠である。平日の15時台における一部地域と、金曜日の19:30から20:00までの枠に於いて地域番組を放送する。金曜日の番組はブロック共通のものと各放送局ごとのものとがあり、各放送局の編成が優先される。1980年代には木曜日夜に編成していた。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始といった連休の時期や祝日などに、キャンペーン特番や『NHKスペシャル』、スポーツ中継(夏季オリンピック・冬季オリンピック含む)などが編成される場合があり、その時は全国共通ネットの番組を優先する。2015年度までは20時台にも編成されていたが、2014年度以降徐々に全国番組が嵌め込まれ、2016年度は原則として『歴史秘話ヒストリア』を放送することになった。なお随時プロ野球・Jリーグ中継や地域特集の拡大を行う週もある。この時間帯で放送された番組は、翌日以降再放送する。後日『目撃!日本列島』・『スタジオパークからこんにちは 新第2部』・『ミッドナイトチャンネル』(以上、総合テレビ)などで全国放送される場合があるほか、海外向けテレビ番組配信のNHKワールド・プレミアムでも、下記の地域番組の中から抜粋して放送されている(主に当該時間帯に日本国内でスポーツ中継・国会中継・国政選挙の政見放送などで定時番組が放送されない時間帯や、『クローズアップ現代+』などでは放送権の都合でこの回が放送できない場合の差し替えとして)。また四国以外の各ブロックで随時『NHKプロ野球』のローカル中継を行う場合、デジタル総合ではマルチ編成を行い、メインチャンネルで中継がない場合でもマルチ編成2チャンネルに当たるch012(または地域によりch032)で中継を行う。20時台の番組は19:30から放送する場合がある。上記枠では収まりきらない夜間などに独自編成を行っている地域がある。以下、その一覧を示す。ラジオ第1では、5時台から23時台にかけて拠点放送局からニュースや交通情報を放送している。主に毎時55分から5分間の放送が中心である。なお、11時台は局により11:50-12:00、18時台は18:50-19:00、19時台は野球中継や特別番組がない平日については19:45-20:00に行われている。原則としてローカルニュースと天気予報であるが、直近に15分以上のワイドニュースがあり、かつその直後にローカルニュースが組まれる関係で6:55-7:00、11:50-12:00、および土・日曜と祝日の18:50-19:00の時間帯はローカルニュースを組まず、気象・交通情報と管内自治体・地域団体、各放送局のイベントのお知らせに充てる局も多い。また以上の3つの時間帯はFMでも同時に放送され、中波県域局のない県・地域はFMで独自の地域情報を編成している(千葉の11時台と神奈川の18時台は当該時間帯のワイド番組に内包)。土曜日20:55-21:00、日曜日と年末年始期間(概ね12月29日-1月3日)の19:55-20:00と20:55-21:00についてはローカルニュース・天気放送とはせず、東京から全国の天気・高速道路交通情報を編成する。また2013年度以降、編成方針見直しにより地域番組の新設が相次いでいる。早朝に放送されている『NHKマイあさラジオ』では、以下のように放送されている。平日午後に放送される『先読み!夕方ニュース』の放送時間帯などに、以下の番組を差し替えて放送する。曜日に特記がないものは祝日などを除く毎週月曜-金曜の帯番組である。FM放送はラジオ第1の同時放送にて地域情報を放送している。FM独自放送は以下の通り。なお、ローカルニュース・気象情報が中波・ラジオ第1と同時放送される時間帯で、東京都、愛知県、大阪府の放送は、中波は広域放送であるため、実質的には単県放送ではない(それぞれ「関東(・甲信越)」「東海(・北陸)」「近畿」の地域放送と同じである)。核となる時間帯。特に記述なき場合は18:50までの50分間放送。いずれも祝日は特別番組などの放送のため休止となる。FMは県域単位での放送(北海道はブロック単位も)であるため、広域放送の地域であっても、それぞれの府県別の内容に差し替える局もある。かつては、土曜日夕方の「FMリクエストアワー」と並んで、各都道府県別(北海道は支庁ブロック単位も)の「夕べのひと時」という番組が編成されたが、その後は一部で地域単位での編成にシフト、更に2012年に入ってから地域放送の枠を廃止し、東京からの番組のネット受けに変更した地域が大幅に増えた。2013年度改編においては、中波の夕方の地域放送を拡大させた影響もあり、神奈川県・埼玉県・石川県(月1回のみ)・三重県(同左)・関西地方を除き終了させた。この規模縮小の中で、関西向けでは全国的に唯一、16-17時台のラジオ第1と、18時台のFMの2つの地域情報番組を帯レギュラーで並列編成している。※上記以外の地域とNHKネットラジオ らじる★らじるは東京から「夜のプレイリスト」の再放送を送っている。関東地方では平日の正午前に情報番組を組むことがあった。これは、いずれも総合テレビとラジオ第1での県域放送ができないことによる。これらの地域は現在テレビは中継局のみしかなく、中波ラジオに至っては中継局がない。2010年4月現在、千葉放送局のみで平日11時台に地域情報番組が組まれている。なお、通常この時間帯に放送される『邦楽のひととき』『浪曲十八番』『弾き語りフォーユー』『邦楽ジョッキー』はネットラジオ、もしくは翌日午前5時台の再放送にて聴くことが可能。土曜日午後の『サタデーワイド』(土曜日レディ、ラジオマンジャック、U-18 ユーガタM塾…旧「FMリクエストアワー→サタデーホットリクエスト」時間帯)の時間帯は、元々地域別に音楽番組を放送していた。2012年度よりローカル放送枠指定が外れるが、差し替えは継続される。他に次の時間帯のローカルニュース・天気予報を放送する時間帯に県別編成(広域放送地域でも県域ニュースを送る)をすることがある。
出典:wikipedia
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