トナミ運輸株式会社(トナミうんゆ)は、富山県高岡市に本社を置く日本の運送会社である。合わせて、純粋持株会社のトナミホールディングス株式会社についても。同項目で取り上げる。社長は両社とも綿貫勝介。創業者は綿貫民輔元衆議院議長の父で衆議院議員も務めた綿貫佐民である。佐民が早く亡くなったため妻の父でもある綿貫栄、民輔と経営が引き継がれている。民輔の時代に上場するなど大きな発展を見せた。宅配サービスも取り扱うが、基本的には企業間(BtoB)物流を中心としている。2013年の第23回参議院議員通常選挙では元社員で氷見市長の堂故茂を後援し当選させた。パンサー(豹)マークのロゴが同社が保有するトラックの目印になっている。また、宅配便は「パンサー宅配便」の名称で展開し、そのシェアは西濃運輸に次いで業界7位である。トナミ運輸は綿貫民輔の息子である綿貫勝介が社長を務めていることと、事から、政界の利権があるのではないかと郵政民営化の際指摘されていた。1974年(昭和49年)、元社員の串岡弘昭は運輸業界のヤミカルテルを公正取引委員会に内部告発したが、上層部は報復人事として月に3回も転勤を強要、仕事らしい仕事を与えず、32年間、空き地の草むしりを主な業務として命じた。また社外では暴力団関係者による脅迫を行った。串岡はそうした不当要求に応じず、2006年(平成18年)9月20日、60歳で定年退職した。また、串岡は2002年(平成14年)1月、内部告発に対する報復として不当な処遇を受けたとして、トナミ運輸に4800万円の損害賠償を求める訴訟を起こしている。会社側は「本人の適性を考慮した結果」と争ったが、裁判は串岡の主張をほぼ認め「原告の内部告発は正当な行為であって、法的保護に値するというべき」「被告は、内部告発に対する報復として長期間にわたって原告に不利益な取り扱いをしたといえる」と判決。会社の主張を退け、2005年(平成17年)2月、被告「トナミ運輸」側に1356万円の賠償支払いを命じた(富山地判平成17年2月23日)。また、判決の後「判決要旨」を読み上げた(民事訴訟で判決要旨の読み上げは異例なことである)。串岡へ退職を強要するにあたり、串岡の自宅へ「ヤクザの若頭」を名乗る者が訪れて脅迫したとされ、裁判の判決でも「暴力団員から退職を強要された事実は証拠上明らか」と認定された。同社大阪中央支店(大阪市鶴見区)において、大型フォークリフトの運転資格取得に当たっての講習期間短縮に必要な「経験証明書」を、実際には取得していない社員に対し、虚偽の証明書を作成させた上、資格を得ていない状態で営業所内で大型フォークリフトの操作を行わせていたことが明らかとなり、大阪中央労働基準監督署は2014年3月7日に、同支店の当時の支店長らと、法人としての同社を労働安全衛生法違反容疑で書類送検した。
出典:wikipedia
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