『ウルトラマン物語』(ウルトラマンストーリー)は、1984年7月14日に公開された円谷プロダクション製作の特撮映画作品。同時上映は『アニメちゃん』。本作よりも前に制作されたウルトラシリーズの劇場版は、日タイ合作の『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』を除けば、テレビシリーズの一話をそのまま上映するか、テレビシリーズを再編集して繋ぎ合わせるものであった。だが、本作は半分以上が新規撮影されており、ウルトラマンタロウがウルトラの母とウルトラの父の教えを受けながら、少年(地球人で言えば10歳程度)から青年へと成長する過程を描いた、劇場版オリジナルとなった。流用シーンもTVシリーズのエピソード設定に準じたものになっていて、タロウの成長の合間に起きた事件として使われた。また、タロウが研究のために見る歴代ウルトラ戦士の戦いにも使われている。その中には、テレビシリーズでは『タロウ』よりも後に放送された『ウルトラマンレオ』や『ウルトラマン80』の戦いもある。ウルトラ戦士や怪獣のスーツの大半は新規に造られている。また、『レオ』『ザ☆ウルトラマン』『80』『アンドロメロス』(メロスのBGMは海外版ザ☆ウルトラマン用に制作されたものである)で使用されたBGMが一部流用されている。本作では地球人は直接には一切登場せず、ウルトラ戦士がテレビシリーズにおける人間体になったような描写も省略されている。本作の完成披露試写会場において、ウルトラ6兄弟・ウルトラの父・母・ブースカ・カネゴン・ピグモンと共に舞台挨拶に登壇。次回作としてウルトラマンとアンドロメロスの登場する映画の製作が予定されていたが、実現には至らなかった。公開後、コロムビアから本編の音声にシリーズ各作品の主題歌を挟んだコロちゃんパックカセットが3巻リリースされた。本作以降、2006年の『ウルトラマンメビウス』とその劇場版『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』まで、海外作品やオリジナルビデオ作品の『ウルトラマンネオス』を除き、昭和ウルトラに関連する「M78星雲光の国」や「ウルトラ兄弟」といった設定は、制作されたウルトラシリーズの各作品に反映されなかった。『ウルトラマンマックス』第24話に本作のポスターが登場している。本作でタロウの声を演じた石丸博也、ウルトラの母の声を演じた池田昌子らは、『メビウス』でもタロウとウルトラの母の声を演じ、タロウについては『ウルトラマンギンガ』などのメビウス以後のタロウが登場するウルトラシリーズの各作品で石丸が演じている。M78星雲ウルトラの星では、まだ子供だったウルトラマンタロウが一人前のウルトラ戦士を目指して特訓に励んでいた。怪獣はすべて悪い怪獣だと思っていたタロウだったが、ウルトラの星に生息する善良な怪獣ドックンとの出会いを機に、怪獣の中には平和を愛する怪獣もいるということを知る。特訓を続けながら成長したタロウはある日、訓練中にウルトラの父が自分に実戦を許してくれない理由を考え、それが理由でミスを犯す。それこそ、ウルトラの父がタロウに実戦を許さない理由だった。しかし、ウルトラの父に一喝されたタロウは己の慢心を認め、以前よりも特訓に力を注ぐようになった。そして、遂にタロウに実戦を許される時がきた。ウルトラマンと引き分けたメフィラス星人が、ウルトラセブンに倒されたエレキングを改造エレキングに強化改造し、地球に再び現れたのである。張り切って地球に向かったタロウは、改造エレキングとメフィラス星人を倒し、これで自分も一人前の戦士と認められるに違いないと喜ぶが、ウルトラの父から「まだ学ばねばならないことがある」と特訓を続けさせられる。不満を抱きながらも特訓を続けるタロウは、不思議な夢を見た。それを聞いたウルトラの父は尋常ではない驚きぶりを見せると、タロウに最後の特訓を課した。それは、ウルトラの父が頭部のウルトラホーンから発したエネルギーを、タロウが自分のウルトラホーンで吸収するというものだった。この特訓こそ、かつてウルトラの父が倒し、今また復活しようとしている宇宙の帝王ジュダを倒すためのものだった。そして、ついに復活したジュダの配下とウルトラ兄弟の戦いに、タロウが参戦する。「ウルトラマン物語〜星の伝説〜」はビデオ『ウルトラビッグファイト増刊号 ウルトラファミリー大集合!』と『ウルトラビッグファイト増刊号 激闘!ウルトラファミリー』、「愛の戦士タロウ」はビデオ『ウルトラ必殺技大百科 ウルトラマンタロウ編』でそれぞれ、エンディングテーマとして流用された。
出典:wikipedia
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