七百駅(しちひゃくえき)は、青森県上北郡六戸町犬落瀬にあった十和田観光電鉄十和田観光電鉄線の駅(廃駅)である。十和田観光電鉄線の中間地点よりやや三沢側にずれた場所に位置するが、十和田観光電鉄線では唯一列車交換が可能な交換駅となっており、七百車両区(車両基地)、七百変電所も併設されている。島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームの十和田市側が階段になっており、駅舎とは構内踏切により連絡している。このほかに数本の側線を有し、七百車両区の車庫となっている。車両区は1985年(昭和60年)10月28日の十和田市駅の移転後、1986年(昭和61年)12月に、それまで十和田市駅構内にあったものを移設したものである。無人駅であるが、有人駅当時からの小さな駅舎が残っている。当駅で列車交換が可能になったのは1930年(昭和5年)6月9日のことで、1971年(昭和46年)12月16日に閉塞方式が票券閉塞式から単線自動閉塞式に改められた後、1972年(昭和47年)3月に無人化された。駅周辺では十和田観光電鉄の線路に並行して人工河川の稲生川(いなおいがわ)が流れている。稲生川は安政年間に新渡戸稲造の祖父でもある新渡戸傳らを中心として開鑿が始められたもので、十和田市の奥入瀬川から引かれた水がこの川を通って上北郡おいらせ町の太平洋に注いでいる。駅の南200mほどの所にあるのが七百の集落で、ここには七百簡易郵便局があるほか、駅の西300mほどのところには六戸町立開知小学校(旧・七百小学校)が、駅の北西300mほどのところには六戸町立七百中学校がある。中学校の向かい側には七百温泉が湧出し、宿泊はできないが入浴施設が設けられている。六戸町の中心部、役場などが所在するのは駅から南方向に4kmほど行った、国道45号に近い場所である。1922年(大正11年)9月5日、十和田鉄道によって古間木駅(現在の三沢駅)から三本木駅(現在の十和田市駅)までの鉄道路線が開通するが、この七百駅は開通時に開設された。当時、古間木駅と三本木駅の間にあったのは当駅と高清水駅のみであった。
出典:wikipedia
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