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ファイナル・カット (アルバム)

『ファイナル・カット』("The Final Cut")は、1983年に発表されたピンク・フロイドのアルバム。ロジャー・ウォーターズ在籍時のラスト・アルバムである。本作はサブタイトルの"A requiem for the post war dream by Roger Waters"(ロジャー・ウォーターズによる戦後の夢へのレクイエム)とあるように、ウォーターズのソロアルバムと看做されることが多い。また、「The Fletcher Memorial Home」に登場するフレッチャーとは、ウォーターズの父のエリック・フレッチャー・ウォーターズのことである。彼は第二次世界大戦に出兵し、イタリアで戦死している。リチャード・ライトは既にバンドを脱退しており、ウォーターズは連絡を取らず、デヴィッド・ギルモアとニック・メイスンの3人で作業を開始することになった。その他、最終トラックの「Two Suns In The Sunset」ではアンディ・ニューマークがドラムを叩いている。オーケストラ・アレンジは共同プロデューサーのマイケル・ケイメンが担当している。アルバム、コンサート・ツアー、そして映画と『ザ・ウォール』の一連のプロジェクトの一環として映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』のサウンドトラック(ならびに未発表曲を収録したもの)が製作される予定だった。しかし同時期にフォークランド紛争(イギリス領であるフォークランド諸島をアルゼンチンが侵攻し、両国の間で起きた紛争)が起きたことで、ウォーターズはアルバムのテーマを大きく変えることになる。ウォーターズは時のマーガレット・サッチャー首相が決断した武力行使に極めて否定的だった。そして、新アルバムのテーマとしてサッチャー英首相、ロナルド・レーガン米大統領へのメッセージを歌うことを決意した。戦後の輝かしい夢を求めていた兵隊たちの、その戦後の没落した姿を描き出すことによって、より戦争の悲惨さを伝えるという手法をとっている。自分が戦争に加担し犯してきた過ちや苦悩を、ウォーターズの父親の姿をリンクさせながら書き綴っている。それまでウォーターズが追求してきた社会批判の歌詞は、このアルバムで究極の形を見せている。楽曲のメロディはあまり意味を成さず、ウォーターズのボーカルも呟くような悲痛な歌い方で、全体的に重い印象は拭えない。唯一「Not Now John」ではギルモアがリード・ボーカルを務め、爆発するようなロック・サウンドを聴かせている。サウンド技術の面では「ホロフォニクス」と呼ばれる立体音響システムを導入しており、奥行きのある音作りに成功している。後のインタビューで、デヴィッド・ギルモアは「アルバムにまともな曲は3曲ぐらいしかなく、収録された曲には『ザ・ウォール』のアルバムから出来が良くないとして収録されなかった曲も流用している」と批判している。ウォーターズが一方的にアルバムのテーマを決め、レコーディングもウォーターズの独断で進められ、ウォーターズは他のバンド・メンバーであるギルモアとメイスンのプレーに満足しなくなっていき、外部のセッション・ミュージシャンをますます多用していった。特にウォーターズとギルモアとの亀裂は抜き差しならないところまで進み、バンド内でのウォーターズの親しい友人だったメイスンもギルモア側に付くことになった。これによってウォーターズは「ギルモアとメイスンとはバンド・メンバーとして一緒に活動することはもう無理だ」と悟り、バンドの活動の停止を目論むことになる。本作発売後にツアーを行うという話もあったが、結局は実現しなかった。そして、1985年にウォーターズはバンドからの脱退を表明し、一方的にバンドの解散を宣言する。そして、その決裂は国際裁判へと発展していく。セールスはそれまでに比べると決して芳しくなかったが、イギリスではチャートの1位に輝いた。これは『アニマルズ』『狂気』と『ザ・ウォール』が達成できなかったことである(ただし、売上枚数自体は3作のほうが上である)。ウォーターズの私小説的な内容であることや、非常に重く沈痛なサウンドであることから、本作に対する評価は賛否両論に分かれている。アメリカのローリング・ストーン誌は「最高傑作。ロック・アートの不朽の名作」と絶賛した。

出典:wikipedia

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