アルバニア語 (Shqip) はインド・ヨーロッパ語族に属する言語で、この言語だけで独立した語派を形成しているが、ルーマニア語やブルガリア語と共通の特徴をもつバルカン言語連合をなす。アルバニア、コソボ、マケドニア共和国およびモンテネグロで公用語として用いられている。アルバニア語がインド・ヨーロッパ語族に属することが証明されたのは1850年代である。アルバニア語は、基本的には古代のイリュリア語かダキア語のどちらかを祖先とすると考えられている。この二つの言語は、2000年前に東南ヨーロッパで話されていた。長い歴史の中で、アルバニア人はたくさんの語彙(ごい)を周辺から借用した。主なものにはラテン語、スラヴ諸語、ギリシャ語そしてイタリア語がある。アルバニア語は約600万人によって話されており、そのうち350万人がアルバニア国内で、それ以外では主にコソボ、マケドニア共和国、モンテネグロ、セルビア、ギリシャ北西部で話されている。また南イタリアとシチリア島においては約25万人によって話されている。これらのイタリア領では15世紀頃に移住したアルバニア人であるアルベレッシュが中心となってアルバニア語のコミュニティーがかたちづくられた。現代では国外移住者によってブルガリア・ルーマニア・ウクライナをはじめアメリカ・オーストラリアにも幾つかの小規模な話者グループが形成され、アルバニア語が話されている。アルバニア語の諸方言は、大きくゲグ方言とトスク方言の2つに分けられる。シュクンビン川はゲグとトスクの境界線とされており、それより北のアルバニア、およびモンテネグロ、コソボ、マケドニア共和国とセルビアではゲグ方言が優勢である。シュクンビン川より南のアルバニアとマケドニア共和国、ギリシャ、イタリアのアルバニア人コミュニティではトスク方言が優勢である。現在の標準語は、トスク方言をベースに整えられたものである。アルバニア語が文字として表現されたのは比較的遅く、アルバニア語で記された最古の文献、テクスト群は15世紀の半ばに保存された。現存する最古の印刷文献は、ローマ・カトリック教会の聖職者、ジョン・ブズクにより1555年に書かれたものである。アルバニア語を教えた最初の学校は、1638年にフランシスコ会により設立された。アルバニアは当初はラテン文字で表記されたが、1478年の完全征服から1912年の独立宣言までオスマン帝国による支配下にあり、その間にアルバニア人の多くがイスラム教への改宗を行った事もあって、アルバニア本土ではアルバニア語が政治的・宗教的理由により当時のオスマン帝国の公用文字であったアラビア文字で綴られた事もある。しかし、独立回復後は再びラテン文字表記へと変更され、現在の標準的な書き言葉でもラテン文字が使用される。下表にアルバニア語アルファベットを示し、さらに最下段にてそれぞれの字母の発音をIPAで表しておく。
出典:wikipedia
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