証明写真(しょうめいしゃしん)は、その人物を判断し、他人のなりすましを見分けることなどを目的に身分証明書や書類などに貼付される人物写真。パスポートや運転免許証等の公文書、履歴書等の私文書、入学試験や資格試験等の願書などに用いられる。基本的に無地の背景で、肩から上の顔写真とし、帽子やマスク、サングラス等は着用せずに撮影する。写真店の他、自動証明写真撮影機により撮影できる。自動証明写真撮影機は、撮影後、古い機種で、フィルムから現像する方式を取るものが数分、デジタルカメラと写真プリンターを使用するものなら最短数十秒で写真が出てくることから、スピード写真とも呼ばれる。しかし、提出先によってはスピード写真は(提出用写真として)認めないと明示されている場合もある。必要となる写真のサイズは用途により異なる。下記に、日本国内における主なものを縦×横のcm単位で示す。なお、サイズは変更されたり、地域により異なる場合がある。通称「ライカ判」。店舗により対応は様々である。デジタルカメラか、フィルムを使うカメラで撮影するかの差がある。カメラも、記念写真撮影用の超高画素対応のものから、市販の一眼レフカメラを使うなど様々である。フィルムもブローニーフィルム、シートフィルム、35mmフィルムなど様々で、白黒フィルムかカラーフィルムかの違いもある。これも様々で、「ミニラボ」と呼ばれる、店頭にある小型汎用写真現像焼付機で出力する、写真用プリンタ(昇華式など)を使用する場合など様々である。特に特殊なフィルムを使う場合、現像に専門の施設や技術が必要になるため、仕上がりに時間がかかる。料金を確認、必要なサイズと枚数を申し出て、撮影してもらう。撮影の際、より綺麗な仕上がりになるように、顔の傾きなどを細かくアドバイスしてくれるのが一般的で、これが写真館などを利用する場合のメリットである。履歴書など、後々焼き増しが必要になる可能性がある場合は、その旨を申し出るとフィルムを一定期間保管してくれる、フィルムやCD-Rなどの記録媒体をもらえる場合もあるが、別途費用が発生することもある。最近の機種は、撮影結果をすぐに表示でき、取り直しが出来るデジタルカメラが主流である。デジタルカメラの技術向上により、強い光(フラッシュ)を光らせずに撮影できる機種もある。これは、フラッシュの強い光で目を閉じてしまうという、写真撮影における典型的な失敗を防ぐのにも効果がある。最近の機種は、写真用プリンタを使用しているものがほとんどである。撮影室に入り、カーテンを閉める(カーテンを閉めないと、露光不足や過露光となり、失敗することがある)。指定された料金分の紙幣・硬貨を投入すると、多くの機種では自動音声によるガイダンスがスタートするので、ガイダンスの指示に従って撮影サイズなどを指定する。基本的に、カメラ高さは固定されているので自分が座るいすの高さを自分自身で調整する必要がある。その後、撮影準備が出来たところで撮影ボタンを押すと、撮影が開始される。近年、撮影した映像を映し出し、好みのものを選べるものが主流である。撮影後は、撮影室の外で待つと写真が出てくる。なお、多数枚必要な場合はこの操作を繰り返すのが一般的で、学校卒業見込みに伴う就職活動の履歴書用写真など、枚数を必要とする証明写真は写真館で撮るほうが安上がりになる場合もある。かつてのスピード写真は、画質が悪いことやセルフ撮影のため、ポーズのとり方によっては証明写真として使用しづらいものもあった。現在はデジタル化により、スピード写真の品質は改善されている。また、スピード写真は不可と明記してあっても、どこまでをスピード写真とみなすかという明示はなされていないことが多い。スピードだけを条件にするなら、写真館で撮影してもポラロイドなどのインスタント写真であったり、スピード写真で使用されているものと同じ原理の写真プリンターを使用している店舗もある。銀塩写真同様の品質でスピード写真並みの速さで仕上げてもらえる場合もある。また、デジタル写真を不可とするならば、現在写真フィルムの一部が廃盤されている今日において、現実的とはいえない。素人が自分自身で撮影した写真が不可とするならば、デジタルカメラで撮影した写真を証明写真サイズでプリントする、セブン-イレブンなど一部コンビニエンスストアで行っている証明写真サイズの写真プリントサービスで出力した写真も不可、という解釈もできる。なお、パスポートの申請はスピード写真で可能であるが、サイズ以外にも定められた条件を満たす必要がある。証明写真自動撮影機の筐体に説明のシールを貼り付けてあったり、画面などで案内される場合もある。履歴書の書き方を説明した書籍や文章の中で「スピード写真は好ましくない」とする記述があるものがあるが、多くは履歴書の第一印象を左右するものであるから、プロのアドバイスの下撮影した写真のほうが第一印象が良くなる、という根拠に基づいている。一般的に写真撮影者(カメラマン)は技術職であり、前述した機材以上にカメラマンの腕も写真の仕上がりに影響を与える。
出典:wikipedia
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