株式会社東京創元社(とうきょうそうげんしゃ)は、日本の出版社である。1925年に矢部良策が大阪に創元社を設立し、東京支社も併設した。1948年に創元社(同名別会社)として独立。1954年に改組し、東京創元社を創立。現在の社名は、当時の屋号、創元社東京支社にちなむ。吉田満『戦艦大和ノ最期』(1952年)、谷川俊太郎『二十億光年の孤独』(1952年)、田村隆一『四千の日と夜』(1956年)などを刊行したことでも知られる。現在では翻訳推理小説、翻訳SFの老舗出版社として知られ、多くの叢書を送り出している。特に創元推理文庫はミステリ専門の文庫としては日本の草分け的存在であり(1980年代までは海外作品専門)、古典的名作から最新話題作まで多数の作品を紹介しつづけている。当初は背にマークが付けられてジャンルを示しており、この文庫の特徴とされていたが1991年になくなり、同時に、ジャンルのひとつであったSF部門は創元SF文庫と改称された。1984年10月には文庫では初めての国内ミステリとして「日本探偵小説全集」第1回配本『江戸川乱歩集』を刊行。単行本では1988年5月に初の書き下ろしミステリ『五つの棺』(折原一)を刊行した。以降、国内推理小説の新人作家・旧作の発掘ともに力を入れている。1990年から鮎川哲也賞、1994年から創元推理短編賞(現在のミステリーズ!新人賞)を主催し、芦辺拓、加納朋子、近藤史恵、愛川晶、北森鴻、大倉崇裕、加藤実秋、梓崎優、美輪和音らを輩出。また2007年より国内SFの旧作の刊行を始め、2009年からは新たな日本SFの書き手を発掘する創元SF短編賞を主催し、松崎有理、高山羽根子、宮内悠介、酉島伝法らを輩出している。文庫本は、天(本の上部)のみ化粧裁ちせずに残す天アンカット方式を採用している。1954年に東京創元社が創立してから2014年で60周年を迎えた。それに先がけて、60周年記念キャラクターが2013年10月に誕生した。キャラクターデザインはイラストレーターの加藤木麻莉。キャラクター設定は、黒毛に青い目の雄の子猫で、猫であるがウサギのふりをしている。2013年10月4日から11月4日を募集期間としてキャラクター名が公募され、11月15日に「くらり」に決まった。これは東京創元社の「創」の字を「倉+刂」と分解して読んだものとされる。4月、創立60周年記念して、創元ファンタジイ新人賞の募集を開始。
出典:wikipedia
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