『王ドロボウJING』(おうドロボウ ジン)は、熊倉裕一による日本の漫画作品。1995年から1998年まで『コミックボンボン』(講談社)にて連載された。ボンボンKCとして単行本が全7巻発売されている。また、新装版がマガジンZKCから同じく全7巻発売されている。7巻以降『月刊マガジンZ』(講談社)にて続編『KING OF BANDIT JING』(キング オブ バンディット ジン)が連載されていたが、2012年8月現在休載中。マガジンZKCとして単行本が7巻発売されている。アニメがNHKのBS2で全13話が放送され、その後OVAも製作された。また、ゲーム化もされている。本作は“王ドロボウ”であるジンとその相棒キールが、目的のモノを盗むための冒険を描いた物語。「ドロボウの都編」「第七監獄編」といったように、数話ごとに構成される独立した物語の連続となっている。物語の舞台は各エピソードごとに、「世界中からドロボウが集まっている」「時間に支配されている」など全く異なる世界観を持つ。そこでジンは、ボンドガールのように毎回「ジンガール」と呼ばれる、舞台や盗む対象と何らかの関わりを持つヒロインと出会い、目的のものを盗むべく一緒に行動する形でストーリーが進む。綿密に描き込まれた独特な世界観と洒落たセリフ回しが特徴。連載当初はそれほどではなかったが、話が進むにつれて重厚な雰囲気や舞台を備えた作風へと変化し、絵柄もさながら絵画のような表現を用いたものになる。作風・世界観はティム・バートン(特に作品で言えばナイトメアー・ビフォア・クリスマス)の影響を強く受けている。主要登場キャラクターには主に酒の名前が付けられているが、中にはカクテルの用語・道具の名前が付けられているキャラクターもいる。ダブルマーメイドと呼ばれる、巨大な宝石を狙う泥棒が集まってできた街「ドロボウの都」。ジンとキールもそれを求めてこの街にやってくる。謎の幽霊船騒ぎが起こっている北の町-ブルーハワイ。ドロボウの都で聞いた噂を頼りにやってきたジンとキールは、警察官のロゼと共に幽霊船の正体を確かめにいく。時間という悪魔に支配された町アドニス。「時計じかけのブドウ」と呼ばれる名物を食べに来たジン達。遅刻罪で処刑されそうだったミラベルを助けたことによって、町を支配するヴァン・ムスーに目を付けられてしまう。大宇宙のエネルギーを封じ込めた星珠 システマ・ソラール。その要となる太陽石の大物を手に入れようとするが、それがあるサングリア一帯は、今はゴブレット一族が独占して太陽石の発掘をしており、一族以外は入ることすら許されないという。唯一入る方法として、採掘用の爆弾生物ポルヴォーラを運ぶ仕事を請けようとするが、同じく仕事を請けようとしたイザラと揉めることになってしまう。舞台となった地名は、同名のカクテルのサングリアから。とある王国で一仕事終えたジン達の下に、ベルモットと名乗る少女が儲け話として、不老不死を手に入れるという話を持ちかけてくる。その昔、リヴァイヴァと呼ばれる都市で、不老不死の研究がなされていたというが、突然そのような話を持ちかけてきたベルモットに不信感を抱くジン。しかし逆に乗り気のキールによって仕方なく協力することに。そして同じく不老不死を求めるペルノーとキナ・リレーが後を追ってきた。警官に尻尾を捕まれ、第七監獄に入所してしまったジン達だったが、この刑務所にあるお宝を手に入れるための演技だった。その昔、カンパリという名の奇術師が、眠った時に見る夢を結晶化した「夢玉」を発明したが、それを悪用したことによってこの監獄に入っているという。「夢玉」を手に入れようとカンパリの元へ向かうが、周りで不可思議なことが起き始める。カンパリに会うことができたものの、突然巨大なネズミに襲われそうになるが、謎の少女・ベネディクティンにより助けられる。しかし、その時はすでにカンパリにハメられ、第七監獄より千倍脱出不可能な「夢の牢獄」に閉じ込められていたことを知る。OVAに収録。幼少期のジンと、キールの出会いを描く。10歳の誕生日を迎えたジンは、弟子を自称する子供達から謎の卵をプレゼントされる。その頃この町では、森の精と呼ばれる者の手による、少女誘拐が続発していた。OVA2巻にジンの「回想」という形で収録。特大の"淵真珠"を削って造られた秘蔵の仮面「ヴィンテージスマイル」を手に入れようと、海上都市ザザで行われる"仮面舞踏会"に参加するためやってきた2人だったが、過去の出来事により"仮面舞踏会"は8年前から"仮面武闘会"に姿を変えていた。ジンは図らずも闘いに参加することになってしまった。2人は賭けスゴロクの最中に、賭け金だった純金電池を盗み出すことに成功。しかしジンの本命は薄汚れたスゴロク盤だった。これは、天空の果てにあるとも水平線の向こうにあるとも言われる神の住まう処「ファジーネーブル(あいまいなおへそ)」への道を示す地図であった。同じ頃「盗電団」は電気を独占するカイエ宗の総本山ファジーネーブルへの地図を手に入れようと、リーダーのキルシュがジン達を追い始めた。本作で唯一アニメ化されていないエピソード。オークションに出品される極楽鳥を手に入れるため、色彩都市ポンピエにやって来た2人。キールはジンにディナーに推薦され、危うく蒸し鶏にされるところだったが、なんとか潜入に成功する。うまく極楽鳥を手に入れるが同じオークションに少女が出品されていることに驚愕する。少女を助け出した後、少女は自分が異端の画家ヴァン・クォートの娘であること、そして彼の作品の1つであることを明かす。アニメオリジナル。「心が震える伝説のお宝」を求めて、楽器作りで有名な島ココ・オコにやって来た2人。しかし観光を楽しむジンに呆れ、キールは美女を求めて浜辺に行ってしまう。途中溺れて気を失うが、ミモザに介抱され、しばらく世話になることになる。アニメオリジナル。列車に乗って海上都市ザザへ向かっていた2人だが、いつの間にか見知らぬ土地に着いていた。そこで謎の女性・エリクシルに出会う。メサイヤより2つともに1999年3月12日に発売。ゲームボーイ用ソフト。RPG。なじみのキャラクターやモンスターも登場し、彼らと共に「アクアヴィタエの海」に秘められた宝を盗み出すのが目的。「ANGEL」と「DEVIL」という二種のソフトがあり、一部のイベントやモンスターの種類による出現率などが異なる。内容はほぼ同じだがスタートする都市が「ANGEL」ではモルト、「DEVIL」ではグレーンとなっている。
出典:wikipedia
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