キンカメムシ(金椿象・金亀虫)は、カメムシ目カメムシ亜目のキンカメムシ科に属する昆虫の総称である。やや大型のカメムシ類である。熱帯系で、非常に派手な体色の種を含む。日本には数種あるが、主として熱帯を中心に多くの種がある。外形は一般的なカメムシとさほど変わらず、三角形のとがった頭、横に張った前胸、後ろにすぼまる胴体、細い単純な形の触角と足を持つ。胴体には厚みがあり、やや背中が丸く盛り上がるものが多い。特徴的なのは胴体の外見で、全体が一枚の甲に覆われて、羽根が無いように見える。これは、中胸から腹部の背面が背盾板に覆われているためである。一般的なカメムシ類では、左右の前羽根が胴体の前端の両端から伸びて背面を覆い、その前羽根の間の隙間を隠すように、前胸の後ろ、胴体の前端の両端から後方へすぼまる三角形の甲羅があり、これを背盾板というが、キンカメムシでは、これが背面全体を覆うように広がっていて、羽根はその下に隠されているのである。地味な体色のものもあるが、赤や朱色など華やかなもの、あるいは金属光沢をもつものなど、非常に派手な体色のものがあり、人目を引き、昆虫採集家の関心を引く。ただし、多くは死ぬとその輝きが失われ、それなりに色は残るものの、生きている時とは比べ物にならないほどに色あせる。なお、一般のカメムシ同様にやはり臭い。種によっていろいろな植物につき、汁を吸う。幼虫は果実や種子に口吻を突き刺し、種子の内部の胚乳や子葉に蓄えられている栄養分を液状化して吸うものが多い。興味深いのは、雌が卵を守る習性をもつものがあることである。アカギカメムシでは、雌は樹木の葉裏に十数個の卵を塊にして産み付け、雌親は、その上にのしかかるようにして止まり、卵が孵化するまで守る。この類には、適応的な意味がまだよく解明されていない集団を作るものが散見される。ナナホシキンカメは沖縄ではごく普通に見られ、よくアカギなどの葉の裏にとまっているが、なぜか数個体ずつの集団を作ることが多い。単独で見られることもあるが、一枚の葉に数個体ずつ、さらにそのような集団が一本の木にいくつもあったりする。アカギカメムシも夏から秋にかけて似たような集団をアカメガシワなどに作ることがあり、極端な場合には一本の樹木のほとんどの葉の裏にアカギカメムシが隙間もなくとまっているような場合すらある。木の枝がカメムシの重さでたわんでいる、といった状態にもなる。オオキンカメムシは、集団越冬をすることで知られている。紀伊半島南部の江須崎では、冬になるとオオキンカメムシがあつまり、低木の葉裏に多数の個体が集まっているのを見ることができる。アカギカメムシの集団も集団越冬であるともいわれる。日本で見られる代表的なものとしては、次のようなものがある。キンカメムシ科 Scutelleridae
出典:wikipedia
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