はまなすは、北海道旅客鉄道(JR北海道)および東日本旅客鉄道(JR東日本)が青森駅 - 札幌駅間を津軽海峡線(津軽線・海峡線・江差線)・函館本線・室蘭本線・千歳線経由で運行していた夜行急行列車である。本項では、函館駅 - 札幌駅間で運行されていた夜行快速「ミッドナイト」についても記述する。津軽海峡線(青函トンネル)開通に伴い廃止された青函連絡船の深夜便の代替として、1988年(昭和63年)3月13日に運行を開始した。2012年(平成24年)3月17日に急行「きたぐに」(大阪 - 新潟間)、2014年(平成26年)3月15日に寝台特急「あけぼの」(上野駅 - 青森駅間)、2015年(平成27年)3月14日に寝台特急「北斗星」(上野駅 - 札幌駅間)が相次いで定期運行を終了したため、当列車はJRグループにおける最後の定期運行を行う急行列車、最後の客車を使用した定期夜行列車、青函トンネルを通過する最後の定期夜行列車となっていた。しかし後述のとおり、2016年(平成28年)3月20日の札幌発青森行き、同年3月21日の青森発札幌行き最後に運行を終了し、北海道新幹線開業日の同年3月26日をもって廃止となった。なお、運行最終日(札幌駅3月20日発・青森駅3月21日発)は全車指定席で運行された。植物のハマナスから。寝台特急「北斗星」・快速「海峡」とともに、一般公募により決定された。なお、過去には1955年(昭和30年)6月1日から1968年(昭和43年)10月1日まで函館駅・小樽駅・札幌駅・旭川駅 - 網走駅間を函館本線・石北本線経由で運転していた準急列車・急行列車の名称として「はまなす」の名称が使用されていた(「オホーツク (列車)#準急・急行「オホーツク」として」も参照)。また本列車の運転開始時には、全国で行なわれた都市圏短距離普通列車増発のうち北海道内のものに愛称がつけられ、石北本線網走着のものが「はまなす」を名乗っていた。さらに、鹿島臨海鉄道・大洗鹿島線の快速「マリンライナーはまなす」がJR東日本鹿島線(北鹿島駅 - 鹿島神宮駅間)に乗り入れていた。また、2014年(平成26年)に青い森鉄道 - 大湊線直通の臨時快速として「快速はまなすベイライン号」が運行したため、JR線上の愛称で「はまなす」を使った別列車が3系統も運用した実績がある。2016年(平成28年)3月26日に北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業する。これに伴い、従来の電気機関車が使えなくなるため、寝台特急「北斗星」については2015年(平成27年)3月14日のダイヤ改正で定期運行を終了した(臨時でも同年8月22日の札幌発を最後に運行を終了した)。寝台特急「カシオペア」についても同新幹線開業前に廃止の公算が大きいとの見方があったが、同年9月5日にJR北海道が今年度末で廃止する方針を固めたことが毎日新聞によって報道され、9月16日、JR北海道・JR東日本両社連名で「カシオペア」や「白鳥」・「スーパー白鳥」とともに当列車の廃止が発表された。これにより、JRグループの定期急行列車及び定期客車列車は全廃となった。さらに、この改正で本州⇔北海道間の夜行列車が全廃されたため、夜行便で移動する場合には民間フェリー航路や北海道新幹線と高速バスを利用しなければならなくなる。JR北海道は2016年3月26日のダイヤ改正において、「はまなす」の代わりに「すずらん」を増発することが発表された。しかし時刻や運転系統が異なるため、完全な代替とはならない。例えば、札幌駅に列車で出かける際に出発地によっては滞在可能な時間が減少する可能性がある。札幌駅へ向かう場合、青森県側発で最低でも約5時間半、函館駅から伊達紋別駅までの区間発で約4時間、それより先の区間発で約1時間「はまなす」運行時よりも札幌駅へ到達できる時刻が遅くなる。逆に札幌駅を出発する場合東室蘭駅まではほぼ同等であるが、伊達紋別駅より先の道内着の場合で約2時間、青森県側着の場合で約4時間「はまなす」運行時よりも札幌駅での終電が早まることになる。はまなすに使用された客車は、2016年4月12日に札幌運転所から移動され、陣屋町駅構内に留置された。当面は同駅に留置された後、一部は大井川鉄道に譲渡され、残りは解体される予定となっている。この列車の廃止に伴いJRの定期急行列車が消滅したが、2016年夏時点では青春18きっぷに『急行を除く』の表記が残っている。青森駅 - 札幌駅間を1日1往復、所要約7時間30分で運行されていた。函館本線の大沼駅 - 森駅間は上下列車で走行ルートが異なり、上り青森行きが渡島砂原駅(通称"砂原線")経由、下り札幌行きが大沼公園駅(通称"駒ヶ岳廻り")を経由する。青森側、札幌側双方の到着時間を両エリアの始発列車運転時間帯に合わせる都合から、昼行列車に比較して所要時間が長い。2010年(平成22年)12月4日の東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間開業後も新青森駅には乗り入れず、従来通り青森駅始発・終着で運行されている。開業後の新幹線とは青森駅 - 新青森駅間を奥羽本線の列車を介しての乗り継ぎになるが、新幹線との乗り継ぎ割引は適用される。特急「利尻」(札幌駅 - 稚内駅)、「オホーツク9・10号」(札幌駅 - 網走駅)と「まりも」(札幌駅 - 釧路駅)廃止後は北海道内において、また本州 - 北海道連絡系統の夜行列車で座席車を連結する唯一の定期夜行列車であった。また各種特別企画乗車券でも利用可能な列車であり、主なものとして「北海道&東日本パス」・「青森往復きっぷ(札幌市内発)」・「札幌・小樽フリーきっぷ(青森・盛岡・仙台地区発)」などの商品がある。青森駅 - 函館駅 - 長万部駅 - (伊達紋別駅) - 東室蘭駅 - (登別駅) - 苫小牧駅 - 南千歳駅 - 千歳駅 - 新札幌駅 - 札幌駅JR北海道札幌運転所に所属する14系客車および24系客車が使用されている。青森駅 - 函館駅間はJR北海道函館運輸所青函派出所に所属するED79形電気機関車が、函館駅 - 札幌駅間はJR北海道函館運輸所に所属するDD51形ディーゼル機関車が牽引する。基本編成は7両で、自由席2両・指定席3両・B寝台2両。多客時は最大12両まで増結される。8両編成以上で運転される日は自由席車両の連結位置が異なり、自由席車を青森・札幌寄りに3両とし、寝台車を1両増結する場合もある。寝台車を増結する場合、函館寄りから1号車 - 増21号車 - 2号車の順となる。急行「はまなす」の補完列車として函館駅 - 札幌駅間で運行されていた夜行快速列車で、1988年(昭和63年)夏季から運行を開始した。当初は毎日運転の臨時列車扱いで、2001年(平成13年)春(3月ごろ)からは季節列車となり、主に「青春18きっぷ」シーズンに運行されるようになった。2002年(平成14年)12月1日のダイヤ改正で廃止された。専用の56系気動車を改造した専用車両が充当された。2000年(平成12年)からは使用車両を183系気動車に変更した。基本的に全車座席指定席(カーペットカー連結)として運行されたが、「青春18きっぷ」シーズンは一般形車両で自由席を連結した。急行「はまなす」の補完列車として、夏季を中心に青森駅 - 函館駅間で運行された臨時急行列車。1989年(平成元年)から1991年(平成3年)まで設定されていた。ダイヤはほぼ「はまなす」と並行運転とされ、車両は特急「はつかり」の間合い運用として485系電車が使用された。石狩湾新港で開催されるライジング・サン・ロックフェスティバル(RSR)に合わせて、函館駅 - 札幌駅間で運行された臨時急行列車で、2009年(平成21年)8月から設定された。なお、「RSR号」という列車名は2010年(平成22年)から付けられた。2009年(平成21年)は復路・札幌発のみで夜行列車として運転。RSR最終日オールナイト終了後に夜の「はまなす」に続行し、停車駅も同様。RSR参加者以外も利用可能。2010年(平成22年)は往路・函館発は夜行列車として運転され、快速「ミッドナイト」のダイヤを踏襲しRSR初日朝に札幌駅に到着。復路・札幌発は昼行列車として運転され、RSR最終日のオールナイト終了後朝に出発。往路・復路とも途中無停車、全車普通車自由席。2011年(平成23年)は復路・札幌発のみ苫小牧駅、東室蘭駅、長万部駅、八雲駅に停車。
出典:wikipedia
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