国府駅(こうえき)は、愛知県豊川市久保町葉善寺にある、名古屋鉄道の駅である。駅番号はNH04。豊川市西部の主要駅であり、名古屋本線と豊川線との乗換駅でもある。快速特急以外が停車する特急停車駅。豊川市の中心駅であるJR豊川駅・名鉄豊川稲荷駅より列車本数が多く利用者も豊川駅・豊川稲荷駅より多い。名古屋方面から到着する終電も豊橋駅より1時間ほど遅く、道路事情も良いため、遠方からパークアンドライドによる利用者も多い。それは周辺の旧御津町や豊橋市北部から、飯田線沿線である豊川市東部から新城市辺りまでと広範囲である。そのため、駅に隣接する形で名鉄協商の駐車場が併設されているほか、駅周辺には有料駐車場が数多くある。年始には豊川稲荷への初詣客で賑わう。その際、当駅では臨時でホームに係員を配置し、乗客を誘導するなどに努めている。更に、豊川線の路線管理(交換駅・信号場での信号操作や、本線との連絡など)もほとんどが当駅で担当しているため、通常2人で担当している運転室(路線管理や放送等を行う場所)も、豊川線専用の係員を設け、対応している。「こう」と表記するが、発音は平板化した「こー」が一般的である。車掌による車内放送や、他駅での肉声放送では「こ」にアクセントを付けて発音される場合もあるが、駅・車内での自動放送では平板化された発音で放送されている。当駅で購入は不可能だが(豊橋駅、金山駅、名鉄名古屋駅で発売)「なごや特割2平日」(2枚組み1740円)「なごや特別2土休日」(2枚組み1540円)利用可。なお名鉄名古屋駅までの大人1人の運賃は980円であり、なごや特割2平日1枚あたり110円、なごや特割2土休日1枚あたり210円差がある。島式3面6線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。東側に、留置線が2本あり、夜間停泊などに使用されている。名古屋本線の列車は待避可能な構造となっている。当駅は、長い直線区間(約8km。私鉄では地上の直線区間としては日本一の長さ)の途中に位置し、またポイントの直線側が速度制限なしのため、通過する快速特急の速度はほぼ120km/hであることが多い。豊川線用の5・6番線は6両長であるため、当駅で増結して8両になった場合は後2両がドアカットとなる。自動券売機・改札機が設置されているが、自動精算機はない。自動券売機と出札窓口はそれぞれ1つずつしかなく、切符を買うために客が並んでいる姿もしばしば見受けられる。発車案内表示機は改札を入ったすぐのところと各ホームにある。改札の近くの発車案内表示機はかつては「パタパタ式(ソラリー式)」が使用されていたが、2008年2月下旬にバリアフリー化工事と同時にLED式のものに取り替えられた。方面別に3台あり、先発列車と次発列車ののりば、種別、行き先、時刻、両数を表示する。ソラリー式だったときには備考の欄が設置されていなかったため、特別停車がある列車の場合、行き先欄に行き先の横に括弧書きでその旨が記されていた。また、豊川稲荷方面は先発列車の1段のみで、両数については発車番線と取り違えられることが多いため、シールで隠されていた。ホームにある発車案内表示機は3段のLED式である(画像参照)。これも2008年2月下旬にバリアフリー化に伴って設置されたもので、方面別の先発列車ののりば、種別、時刻などを表示する。また、停車駅や列車の接近状況なども表示している。さらに、これは乗り換え案内とそのホームの発車案内を兼ねているため、同じ時刻でも各ホームごとに表示されている内容は、それぞれ異なっている。西口及び改札横には店舗スペースがあり、西口にはかつてサンコス(名鉄産業経営の売店)や旅行代理店のトラベル東海、居酒屋が存在したが、売店と旅行代理店は撤退、居酒屋は喫茶店に業態変更し、売店と旅行代理店があったスペースに2015年12月16日、デイリーヤマザキ名鉄国府駅店がオープンした。西口にはこのほかに名鉄協商の駐車場がある。また、改札横では喫茶店が1軒営業していたが閉店し、バリアフリー化工事関連の詰め所として使用されていた。トイレは改札内と西口にある。1600系の連結運転の試運転時に、国府駅の渡り線で幌の不具合が発生したため、豊川稲荷方面への特急運転時に幌は使用されていなかった。1番線は名古屋本線下り副本線として機能しており、主に列車待避用に使用されるが、2008年12月26日まで、列車待避を行わないにもかかわらず、1番線に入線する列車があった。8:10発急行岐阜行き(911列車)もその一つである(平日)。理由は、その直前に、5番線から発車する8:08発特急新鵜沼行き(283列車)があったからである。通常、列車が駅構内に進入する際は、万が一停車できなかったことを想定して、必要な過走余裕距離を確保したり安全側線を設置する必要がある。しかし、当駅のように構内の長さに余裕がない駅で出発信号機の先の分岐器上に列車が存在する場合(283列車が該当)、そのルートが確保できない。その際は構内に進入しようとする列車(911列車が該当)を慎重に進入させるため、2番線へ進入する場合、場内信号機に警戒信号を現示させる必要がある。しかし、そうすると1つ手前の閉塞信号機には注意信号を現示させる必要がある(当該信号機は3灯式で減速信号現示ができない。加えて閉塞が長い)ため、駅のかなり手前から列車速度を抑制させることになってしまう。そこで当駅では、1番線に進入する際のポイントの制限速度が25km/hと、駅構内への進入速度が警戒信号と同じのため場内信号機は注意信号現示でよく、さらに1つ手前の閉塞信号機は進行信号を現示できることを利用して、1番線に進入させる。結果として駅進入時の時間短縮を図ることができるのである(ただし、駅を出発するときも速度制限を受けることが欠点ではあるが、どのみち先行列車(例の場合では283列車)がおり、また当駅付近は全般に閉塞も長いため先の閉塞信号機は注意信号を現示していることが多く、加速はできないため、後続列車(911列車)にさほど影響はない)。2005年以前のダイヤでは、豊川稲荷発本線直通急行の発車と伊奈発東岡崎行き普通(当駅での待避なし)の到着が近接していたため、普通を1番線に入れるパターンが毎時2回見られた。その他に一部の列車が遅れるなどによっても特別に1番線を使う事もある。このような副本線の使用法は、他の駅では余り見られない。なお、現行ダイヤでも上記とは異なるケースだが、深夜の国府止まりの特急が3番線に到着し、4番線に先着している伊奈行き急行に接続した後そのまま本線上で夜間滞泊となるため、副本線である4番線に後発の伊奈行き特急(平日2本・土休日1本)を進入させるという使い方が為されている。2007年9月より、構内のバリアフリー化工事が始まった。3つのホームから改札内のコンコースにエレベーターを設けるほか、多機能トイレの設置、ホームの嵩上げ、ホームの拡幅(5・6番線の北側のみ、階段移設のため)、電光案内板の改善などが行われた。ホームの拡幅は約30cmであるが、そのためには奥の留置線も含めて線路の付け替えが必要なため、やや大掛かりな工事になった。なお、西口・東口から改札口までのバリアフリー化は、豊川市が2008年度から着手することとされた。当駅のバリアフリー化は、乗降客の悲願で、長年住民らが市や名鉄と協議を行ってきた。2008年3月、上記のバリアフリー施設は、西口・東口から改札口までのエレベーター以外全ての施設で供用が開始された。また、多目的トイレについては、従来のトイレをそのまま残し、多目的トイレのみを新設する形となった。ただし、この時点では1・2番線ホームの豊橋寄り(約3両分)だけは、嵩上げされていなかった。2008年9月、西口・東口から改札口までのバリアフリー化工事も開始され、期間中は駅周辺道路で一部交通規制が行われた。それと同時に、前述の1・2番線ホームに残った未施工部分も嵩上げ工事が施され、2009年3月に完成した。エレベーター完備に伴い、地平の車椅子用通路と踏切が廃止された。特急停車駅だが、朝(平日は名古屋方面のみ。土休日は新鵜沼行きと豊橋行きがそれぞれ1本停車する)と深夜(豊橋行き1本のみ)は一部の快速特急も特別停車する。快速特急は豊川稲荷発のみ本宿、美合にも特別停車する。また、東岡崎・名古屋方面からの当駅止まりの特急・急行・普通が数本あるほか、早朝に当駅始発の急行豊橋行きが1本設定されている。東岡崎方面は当駅から豊川線急行などが加わり列車の本数が増える。2005年1月まで運転された正月ダイヤの臨時特急は構内配線の都合上、当駅に営業停車していた。この特急は新安城駅は通過していたため、時刻表や発着標の備考欄に「国府停車」と表示されていた(当時の特急停車駅に国府駅や新安城駅は含まれていなかった)。さらに、諏訪町駅が特急停車駅になる前は、「国府・諏訪町停車」となっていた。さらに昔は正月ダイヤ中は、豊橋発着の高速・急行が当駅発着となっていた。なお、準急は平日朝の伊奈行き1本を除き、当駅または豊川線豊川稲荷駅が発着である。豊橋方面発の列車はない。藤川と男川が準急停車駅になる2008年12月より前は豊橋方面発の準急もあったが、現在は基本的に東岡崎以東は急行に種別変更する。人身事故などにより列車が遅れた場合は、豊橋駅に進入すると、JR飯田線などにも遅れを出させることから、特急列車などは当駅で折り返す場合がある。その際、通常は通過する快速特急が臨時に停車し、利便性を向上させる処置がとられることも多々ある。バス停は西口にある。下記の路線の他、ロータリーを有する特急停車駅ということで、名電赤坂駅方面にある企業・東海理化音羽工場への通勤者を運ぶバスも運行している。
出典:wikipedia
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