岩手県立黒沢尻北高等学校（いわてけんりつくろさわじりきたこうとうがっこう）は、岩手県北上市にある公立の高等学校。男女共学。1924年（大正13年）に旧制黒沢尻中学校として創立された。略称は多くは黒北(くろきた)、北上市民からは稀に北高(きたこう)と呼ばれる。愛称は尻北(しりきた)。2004年（平成16年）度より花巻市と学区が統合された。 また2004年に高校受験を予定していた中学生の数が例年より少なかったため、この年は定員が280人から240人に下げられた。以降は通常通り280人定員であったが、2011年度に県の公立高校全体の定員数が減らされ、黒北は一クラス減の240人定員となった。2006年、2年生の理系の生徒に対し学習指導要領で必修とされている世界史の授業などを行っていなかったことが判明した（高等学校必履修科目未履修問題）。2007年まではクラス名がアルファベットによって表されていたが、2007年以降は算用数字が使われることになった。生徒は2年進級時に文系と理系に分かれる。さらに文系においては3年進級時に国立文系と私立文系に分かれる。同窓会は、黒陵会(こくりょうかい)という。生徒の優れた素質と能力を十分に開発伸長させ、以て人類社会の発展に寄与する人材の育成を図ることを目的している。全ての生徒一人一人が文武両道を実践し、伝統を重んじ、人間性豊かで有為な人材を育成する学校を目指している。黒北のイベントの1つ。黒陵祭は夏休み終了後の八月下旬、土日を使って実施される。この日は地元住民や他の高校の生徒が自由に黒北敷地内に出入りでき、黒北生は客に対してそれぞれのサービスを提供する。黒北生が黒陵祭にて何を行うかは学年によって区別されており、1年生は1年教室を使用しての作品展示、2年生は2年教室を使用して、お化け屋敷、カジノなどの娯楽コーナーの開設、3年生は屋外で飲食物を提供する模擬店を開く（各部活ごと）。2年生が開くコーナーは外部の客だけでなく、黒北生も利用することができる。黒陵祭１日目終了後、夕方からは第一体育館にて中夜祭が行われる。中夜祭とは内輪の二次会のようなもので、黒北生がステージ上にて様々なパフォーマンス（漫才、ライブ、ドラム演奏など）を行い、集う黒北生を盛り上げるイベントである。この内容は放送部がビデオカメラで撮影し、後にDVDに焼いてくれるため、お金を払えばそのDVDを入手することができる。北上市内から通う生徒が多いため自転車通学が大半を占める。市外からの通学は花巻が中心である。また、西和賀町、金ヶ崎町等から列車で通う生徒も多い。しかし、学校所在地は北上駅からさほど遠くない所に位置し、北上駅で列車を降りた後は自転車で通う生徒がほとんどである。このため、列車通学でも学校までのアクセスは自転車となっている。尚、２学年進級後に原付バイクでの通学が認められている(ただし、最低通学距離並びバイク通学の理由等申告と、学校側による許可が必要)。県境協定により、秋田県横手市〔旧横手市・旧山内村〕からも志願可能。ただ、横手発の北上線始発列車でも柳原駅・北上駅到着が8:00過ぎになる為に秋田側からの通学は困難である。校門正面には巨大な「止まれ」マークが描かれ、生徒達に注意を促している。應援部の服装は年季の入った学生服や下駄など、俗にバンカラと称される弊衣破帽のスタイルを維持している。2005年・2006年にはテレビの取材で取り上げられた。應援部は應援部長を筆頭に組織され、以下の内容を主な活動とする。毎年、夏の野球應援には應援部員全員が球場まで徒歩で向かうことになっており、生徒会誌では應援部長によって球場までの道中記が寄稿される。近年は部員減少のため、‘有志’と呼ばれる補助員を1年生の各クラスから数人ずつ募り、應援歌練習や野球應援の補助を行う。應援部員の3年生は野球應援後に引退、有志は2年生に進級し新入生の應援歌練習を補助した後、引退となる。以前は屋上で練習を行っていたが、現在は東日本大震災の影響で普段は屋上が使用出来ないため、應援部室前で練習を行っている。対面式は第1体育館で行われ、新入生一人一人が壇上に立ち、自己紹介を行う（新入生全員が自己紹介を行うため所要時間は約3時間。なお新入生はその間ずっと下を向いて起立していなければならない）。声が小さかった者は壇上から降ろされ、別室にて應援部員から指導を受ける。應援歌練習は入学後約1週間、朝・昼・放課後の3回行われる。なお、遅刻してきたり、歌詞を覚えてこなかった生徒は居残り練習となる。應援歌練習最終日は屋上にて実施される（年度によって若干の変更有）。教室の位置は1年生が4階、2年生が3階、3年生が2階にある。職員室・図書室・保健室は1階にある。

出典:wikipedia