ヴァンラーレ八戸(ヴァンラーレはちのへ、Vanraure Hachinohe)は、青森県八戸市、十和田市、五戸町、三戸町、田子町、階上町、南部町、新郷村、おいらせ町をホームタウンとする、サッカークラブを中心とした総合型地域スポーツクラブ。宮城県仙台市に本拠を置くNPO法人クローバーズネットの八戸事業部が運営しており、サッカークラブ、水中ウォーキング、陸上ウォーキングの種目、小学生スイミング・レクレーションクラブを保有している。スポーツクラブの中軸となるサッカークラブ(ヴァンラーレ八戸FC)は日本フットボールリーグ (JFL) に加盟する、Jリーグ加盟を目指すクラブの一つであり、NPOクローバーズネット傘下の株式会社ヴァンラーレ八戸が運営している。Jリーグ百年構想クラブに認定されている。以下、特記なきものについては、ヴァンラーレ八戸FCのトップチームについて記す。ヴァンラーレ ("Vanraure") は、イタリア語で「南の郷」を意味するアウストラーレ ("Australe") と「起源」を意味するデリヴァンテ ("Derivante") を組み合わせた造語である。チームの起源は八戸と南郷(旧三戸郡南郷村、現在の八戸市南郷区)という意味が込められている。ヴァンラーレ八戸FCのエンブレムは八戸と南郷の特産物であるイカとその足を南郷のそばに見立ててボールをキャッチした姿をモチーフとしたもので、背景は八戸の海・青、南郷の緑をあしらう。2014年1月にはサッカークラブトップチームの将来のJリーグ入りを念頭に、運営法人となる「株式会社ヴァンラーレ八戸」が設立されている。株式会社設立後も、下部組織は引き続きNPO法人クローバーズ・ネットが運営する。2006年に青森県リーグ1部から東北リーグ2部北に昇格を決めた八戸工業OBと青森県リーグ1部の南郷FCが合流し「ヴァンラーレ八戸」として発足、八戸工業OBをトップチームに南郷SCをヴァンラーレS八戸とする。新チームはそのまま東北2部北に参戦。2008年11月には、2016年からのJリーグ参入を目指すことを表明する。2010年、元湘南監督の山田松市が監督に就任。NHK杯青森県サッカー選手権大会で初優勝し、この年の天皇杯に初出場する。2011年、この年の東北社会人2部リーグは東日本大震災のため出場辞退チームが相次ぎ、「南北統合リーグ」して行われるが、これに優勝し初のタイトルを獲得する。当時の週刊サッカーマガジン(2011年11月22日号=11月8日発売)のコラムによると、本年度は当初2部の南・北それぞれのブロックの優勝チームが自動的に1部の下位2チームと入れ替わるという方式を採るとしていたが、上記理由により2012年度については2部から1部への自動昇格は認められないことが決まっており、1部昇格とはならなかった。2012年、この年の東北社会人2部北リーグでFCガンジュ岩手に次ぐ2位。秋田市八橋運動公園陸上競技場で行われた2部南リーグ2位・コバルトーレ女川との1部昇格決定戦に勝利し、2013年の1部昇格が決定した。山田体制4年目。初の1部リーグ参戦となったこの年、グルージャ盛岡とのアウェー戦で喫した1敗のみで、盛岡と勝ち点・勝利数で並び、リーグ最少の8失点ながらも得失点差で盛岡に次ぐ2位。第49回全社に出場するも、2回戦でヴォルカ鹿児島に敗れ、地域決勝進出を逃す。天皇杯では初めてJ1勢(横浜F・マリノス)との対戦が実現した。一方、シーズン前に2014年からのJ3リーグ発足が発表され、ヴァンラーレもJ3参戦に向けて動き出すことになる。6月28日にはJリーグ準加盟を申請し、9月17日にJリーグから準加盟の承認が発表される。しかし10月15日、J3加盟審査のステップ2となる「J3スタジアム審査」において、ホームスタジアムとして申請した八戸東運動公園陸上競技場について「要件未充足との結論」になったとして、2014年のJ3参入はならなかった。J3参入申請の一方で、日本フットボールリーグ (JFL) のチーム数減に伴う入会希望の申請も行い、12月4日に開催されたJFLの理事会で、2014年度からのJFL入会を認められた。山田体制5年目。JFL参戦初年度。1月には将来のJリーグ昇格を念頭に「株式会社ヴァンラーレ八戸」を設立。町田からDF久利研人、金沢からFW鳴海勝也、東北リーグ・FCガンジュ岩手からMF西村啓、関東リーグ・エリースFC東京からFW伊勢陽平を補強したほか、前年町田で特別指定選手としてプレーしたDF須藤貴郁(平成国際大学)をはじめとして12名の新卒選手を加入させ、大幅に陣容を入れ替えた。リーグ戦では上位陣になかなか勝てず、1stステージ9位・2ndステージ7位の年間9位で終える。この年もJ3クラブライセンス申請を行うが、本拠地として登録した十和田市高森山総合運動公園球技場がJ3開催スペックのスタジアム基準を満たしていない(シャワーが少ない、更衣室が狭いことや放送席、ドーピングルームが設置されていないなど)との理由でライセンス交付はならなかった。この年限りで、5年間監督を務めた山田が契約満了により退任。新監督に元愛媛FC監督で前シーズンはアスルクラロ沼津の監督を務めていた望月一仁が就任。戦力補強としてJ3盛岡からDF藤嶋洸とFW佐藤幸大、JFL・ソニー仙台からMF李澤忍治、JFL・鹿児島ユナイテッドFCからFW中筋誠、東北1部・ラインメール青森からGK野口貴裕が移籍加入、DF鳥山祥之(仙台大)、DF佐々木航(道都大)、MF松本晃(富士大)、FW阿部稜(八学野辺地西高)が新入団した。1stステージでは序盤は第6節のソニー仙台戦の1敗のみで中位をキープしていたが、前年2位のHonda FCに勝利するなど徐々に順位を上げ、上位陣が星を落とすなどもあって第11節終了時点で3位に浮上。第14節でホームでのMIOびわこ滋賀戦に勝利し、首位のソニー仙台と2位のFC大阪の直接対決が引き分けに終わったこともあり、得失点差で首位に浮上した。迎えた最終節(第15節)、ヴァンラーレは6月8日にアウェーでファジアーノ岡山ネクストに2-0で勝利。2位ソニー仙台は翌6月9日にアウェーで奈良クラブと対戦し2-0で勝利したが、得失点差は変わらず。ヴァンラーレが逃げ切って1stステージ優勝(年間順位2位以内)が決定した。終わってみれば敗戦はソニー仙台戦のみで、第7節以降は5連勝を含む9戦無敗(7勝2分け)であった。8月18日のJリーグ理事会において三戸町、田子町、階上町、南部町、新郷村、おいらせ町が新たにホームタウンとして承認された。この年もJ3クラブライセンス申請を行ったが、9月24日に発表されたJ3新規参入希望クラブに対するライセンス審査結果において、ホームスタジアムとして申請した「多賀地区多目的運動場」が2016年10月完成の見通しであり、2016年シーズンにおいて新スタジアム完成前に使用可能な、J3クラブライセンス基準を満たすスタジアムが確保できないとして、三度目の「クラブライセンス不交付」の結論となった。クラブでは「2015年度はJ3昇格のためのライセンス交付だけでなく、入場者数や財政規模にも課題を抱えているとしており、今後は2016年秋以後に新スタジアムが完成するなどの施設面のJ3基準充足が図られることから、2017年度のJ3昇格を目指し、その課題の解決に向けて取り組む」としている。2ndステージは勝ち点が伸び悩み、勝ち点は25点で6位に終わった。そして迎えたソニー仙台とのJFLチャンピオンシップは2戦合計で1-1の同点で延長戦でも決着が付かず、PK戦の末4-5で敗れて、初のJFL制覇はならなかった。望月体制2年目。元日本代表の市川大祐が加入するなど大量15人が加入した。1stステージは5位に付けた。9月20日にJ3ライセンスが初めて交付された。そして10月1日に新スタジアムのダイハツスタジアムがオープンすることとなった。JFL参戦にあたってホームスタジアムとして使用しているのは八戸市東運動公園陸上競技場(八戸市)と五戸町ひばり野公園陸上競技場(五戸町)。2016年10月には八戸市市川町多賀地区にJ3スタジアム基準を満たすスペックの新スタジアム・ダイハツスタジアム(八戸市多賀多目的運動場天然芝グラウンド)が完成し、以降の試合(2ndステージ第11節以降)はすべてダイハツスタジアムで開催する。なお、東北リーグ時代に公式サイトにてホームスタジアムとして紹介されていたのは八戸市南郷陸上競技場のみであり、当時はホームゲームの大部分を行っていた(八戸市東運動公園陸上競技場と併用)。また、2014年のJ3ライセンス申請に本拠地申請した十和田市高森山総合運動公園球技場(十和田市)ではリーグ戦の経験がない。ヴァンラーレは、今後のライセンス承認を得るための経営やスタジアムなど行政的な支援を受けることを念頭に、八戸市に対して資本出資や、ダイハツスタジアムとは別に、東運動公園陸上競技場のJ3基準化への改修をするように求めている2015年シーズンは1stステージ優勝により成績面でのJ3昇格案件を満たすことが確定したが、観客動員数における要件(1試合平均2000人以上)を満たすために、2ndステージから、「いくべJさ Jリーグ昇格プロジェクト」と題した大々的なキャンペーンを立ち上げた。このキャンペーンでは、ホームゲームが行われる八戸市と五戸町、及びその周辺市町村の児童・生徒らに対して、夏休み期間中の無料招待券を贈呈するとともに、サポーターのリピーターを増やすことと、サポーターの拡大を念頭において「緑の輪キャンペーン」と題して、友達紹介をするとそのサポーターに対して記念品を贈呈するなどの試みを行っている。1stステージは6試合の主管試合で平均約921人しか集まらなかったため、この集客面での条件を満たすには、セカンドステージ9試合で1試合平均約2700人、9試合全体で合計24472人以上の集客が必要とされている。ヴァンラーレ八戸FCは、トップの他、U-15、U-12、U-9、U-6の各年代のチームがある。2015年シーズンにU-18始動。マスコットキャラクターは2014年のJFL参入前に公募作品の中から選ばれた「ヴァン太」。八戸沖のスルメイカの妖精という設定で、一般投票で「ヴァン八くん」(郷土芸能のえんぶりをモチーフとしたキャラクター)と僅差になったことから2体による決選投票を行って決定した。2015年度より着ぐるみがホーム戦会場にて登場している。
出典:wikipedia
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