済生館(さいせいかん)は、山形県山形市の旧済生館病院本館。1873年(明治6年)に私立病院として設立され、1878年9月に当時の県庁そばに本館が竣工した。国の重要文化財。建物自体は現在山形市霞城公園内に移築され山形市郷土館として利用されている。旧済生館病院本館は、3層楼なのに実は4層、ドーナツ型の1階部、2階は直径10メートルほどの柱のないホール、中3、4階へは螺旋階段、そしてステンドグラス。内部構造は大変ユニークで、2階は16角形のホールで中央に柱は1本も立っていないのにもかかわらず、ホール上部に中3階・4階がのっている。これは当時日本に入ってきたばかりのトラス構造を利用して支えられている。さらに、16角形から8角形へ楼の形を変えるのに際して使われているのは多宝塔上層部をくみ上げる工法で、日本古来の建築にも熟達した人物の指揮があったことがうかがえる。明治初期の下見板張擬洋風建築の最高傑作と評価され昭和41年重要文化財に指定された。建物の1階と2階の一部は「山形市郷土館」として公開されている。平成21年4月より入館料が撤廃されて無料にて入館できる。主な展示資料として医療および医学教育に関する資料、漢方および西洋医学資料、山形城や郷土の歴史関係の資料が展示公開されている。テレビ特撮の『マグマ大使』の第49話で山形市立病院済生館でロケが行われ、移設解体工事直前の旧本館の姿が映っていた。
出典:wikipedia
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