大阪府立松原高等学校(おおさかふりつ まつばらこうとうがっこう)は、大阪府松原市三宅東三丁目にある公立の高等学校。松原市の住民らが誘致運動を展開したことを受け、1974年に府立86番目の全日制普通科高校として設置された。1996年には、大阪府立今宮高等学校、大阪府立柴島高等学校とともに、大阪府内の公立高校として初の総合学科に改編した。授業の約半分が選択授業で、「国際理解」「地域福祉」「情報表現」「スポーツ・文化」「環境科学」の5系列、200以上の講座から選ぶシステム。大半の生徒が卒業後に就職するため、教養教育の側面が強い。大学進学希望生徒向けの基礎講座もある。同和加配を活用した複数担任制も導入されている。また、人権学習に注力し、生徒に「人権意識調査」を行っているほか、「一人ひとりを大切に」「生徒とともに歩む」を合言葉に、「優しいチカラ」を“学校のコンセプト”に据え、「人間としての生き方や社会のあり方」について考えさせている。松原高校内には、<「一切の差別を許さない学校」「落ちこぼれを許さない学校」「地域に根ざした学校」以上の三目的を集団主義の原則に基づいて生徒・教職員の団結で実現すること>と刻まれた卒業記念碑も設置されている。在日韓国・朝鮮人だけでなく、「渡日生」と呼ばれる中国、ブラジル、ベトナム人の子弟も多く、その縁で、ベトナムの高校と姉妹校提携も結んでいる。また、進路指導セクションの名称も、学校設立の経緯から「進路保障部」である(通常の高校では「進路(指導)部」)。松原高校では、1978年から、軽度知的障害を持つ地元公立中学校卒業生を、「準高生」(交流生)として、ホームルーム活動などで受け入れる実践に取り組んできた。「準高生」は、教育委員会で決定された正式な制度ではなく高校側の独自活動であり、正規の学歴としても扱われない。しかし長年の実践の中で、授業の受講(体育などの一部を除く)にまで受け入れを拡大した。そして、大阪府教育委員会の正式な制度、正規の学歴取得として、2001年度から、松原高校を含む複数の高校で「知的障害のある生徒の高等学校受け入れに係る調査研究」、さらには、2006年度から軽度知的障害生徒自立支援コースとして軽度知的障害者を受け入れるようになり、「準高生」活動は発展解消した。文化系、体育系の各部のほか、特色として、朝鮮文化研究部や部落問題研究部、JCBC(Japan China Bridge Club)、XIN CHAOの会(ベトナム語で「こんにちは」)がある。また文化祭の模擬店では必ず、地元の名物かすうどんが提供される。「るるくめいと」は、1999年以来続いている、HIV感染予防の啓発活動をおこなう、松原高校生徒による自主活動グループ。出前授業と呼んでいる公演では、生徒自らが、クイズや模型などを取り入れて、HIV感染予防を分かりやすく教える。出前授業は主に近隣の小中高等学校で活動しているが、近畿圏外の学校、さらには大学、教員向け研修会やHIV問題を扱うシンポジウムなどでの活動実績がある。
出典:wikipedia
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