LINEスタンプ制作代行サービス・LINEスタンプの作り方!

お電話でのお問い合わせ:03-6869-8600

stampfactory大百科事典

人情本

人情本(にんじょうぼん)は、江戸の地本のうち、庶民の色恋をテーマにした読み物の呼び名。江戸時代後期の文政年間から明治初年まで流通した。女性に多く読まれた。代表的作者は為永春水。大衆娯楽本は江戸では寛文年間(1661–73)から出版され、草双紙・洒落本・読本・滑稽本・人情本・咄本・狂歌本などがあり、それを地本と総称した。恋愛ものは先ず洒落本だったが、松平定信の寛政の改革で弾圧され一時姿を消した。文政2年(1819)に出た十返舎一九編集の『清談峯初花』が、人情本に分類される最初の作品とみなされ、翌年の滝亭鯉丈・為永春水合作の『明烏後正夢』、天保2年(1831)の曲山人の『仮名文章娘節用』、天保3年の為永春水の『春色梅児誉美』前半と続いた。翌年に出版された同作後半の序で、春水は「東都人情本の元祖」と自称している。洒落本は遊郭を舞台にしたが、人情本は町人の話で、若旦那あるいは番頭が、女房・生娘・芸者・遊女などと色恋沙汰となり、際どい描写を織り混ぜながら、そこに悪党がからみ込むのを、女性陣の意地や機転や心意気でめでたしめでたしの大団円に漕ぎつける、といった筋書きが多かった。その大きさは、美濃紙半裁の片面に左右2ページを木版刷りし、二つ折りした中本(ちゅうほん)と呼ばれる寸法で、それを数十枚袋綴じする合巻的な製本だった。今日のB6版の寸法に近い。しかし人情本は、各ページに絵を刷る合巻と違って絵が少なく、字は益々仮名が多く、彫師が楽で安価に仕上がり、なによりも読み易買った。女性の贔屓が多かったのもこの読みやすさによるところが大きい。読本に挿絵を入れた中本のことを本屋仲間は中型絵入り読本(ちゅうがたえいりよみほん)と呼んだ。またその寸法から滑稽本と同様に中本、また恋に泣く場面が多いので泣本(なきほん)とも呼ばれた。人情本は天保年間に栄えたが、水野忠邦の天保の改革が進む天保12年(1841)暮、作品の内容が淫らであるとして為永春水が取り調べられ、春水はその翌々年に死去した。春水亡き後の人情本は、松亭金水・二代目梅暮里谷峨・条野採菊らが書き繋いだが、明治20年頃には消えてしまった。国文学者で人情本が専門の青山学院大学名誉教授・武藤元昭は、人情本を特徴づけるのは「いき」とは異なる「あだ」だと指摘している。為永春水『為永連合作工房』と松亭金水の人情本は、それぞれ、春水と金水のページに載っているので、それら以外を列記する。

出典:wikipedia

LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。