幣舞橋(ぬさまいばし、英語:Nusamai Bridge)は、北海道釧路市の釧路川に架かる橋。幣舞の名前はアイヌ語の「ヌサ・オ・マイ」(nusa-o-mai 幣場の・ある・ところ)が由来とされている。釧路駅前のメインストリート(北大通)の橋であり、釧路川の最も下流に架かる橋でもある。幣舞ロータリーは国道38号終点と国道44号の起点になっている。24時間平均交通量は約35,700台(平成22年度)。幣舞橋は、1889年(明治22年)に北海道内で最も長い木橋「愛北橋」(全長207m、幅3.6m)として架橋されたのが始まりである。それまで渡船により越えていた釧路川に、名古屋に本社を持つ商事会社「愛北物産」が自費で架橋し、有料で橋を運営した。ところが、1898年(明治31年)に橋は倒壊してしまう。1900年(明治33年)、官設となる木橋(全長203m、幅4.2m)が架けられ、地域の名称から「幣舞橋」と名づけられた。しかし、この橋も増水による上流からの流木や、冬場の結氷や流氷によって1909年(明治42年)に倒壊。同じ年に新たな木橋(全長203m、幅4.5m)が架けられたが、流木や流水によりおよそ6年で倒壊してしまった。1915年(大正4年)には幅員を拡げた新たな木橋(全長201m、幅7.2m)を架けた。1928年(昭和3年)、およそ4年の歳月をかけて永久橋(全長113m、幅18.3m)が完成。歩道と車道が分けられ、車道は片側2車線になった。優雅なアーチを描くヨーロッパ風のデザインと橋上に設置された四基の大理石によるオベリスクは、頑丈なだけでなく美しさも兼備しているとして高く評価され、豊平橋(札幌市)、旭橋(旭川市)と並んで「北海道三大名橋」と称された。1976年(昭和51年)、老朽化と渋滞緩和を目的に新たな橋が架橋された。設計は市民参加型で行われ、四基のオベリスクやアーチ型などは旧橋の面影を残しながら新たな試みを採用し、橋脚上には4人の彫刻家による作品「四季の像」が設置されている。橋脚上には橋上彫刻「道東四季の像」があり、春夏秋冬を表現している。市民運動によって提案され資金も賄って彫像が取り付けられたのは日本国内で初めてのことであった。釧路市のウォーターフロント開発である釧路フィッシャーマンズワーフMOOが隣接している。幣舞ロータリーはロータリー交差点であり北海道道25号釧路港線や北海道道113号釧路環状線などに接続している。ただし、環道優先のラウンドアバウトではない。幣舞ロータリーから出世坂を登ると幣舞公園入口があり、幣舞橋や釧路港を眺めることができる。釧路市の中心市街地の活性化などに向けた活動を行う市民団体「幣舞橋かいわい市民会議」(通称・ぬさまい会議)が発足しており、幣舞橋を中心とした景観を後世に伝えることも目指している。
出典:wikipedia
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