『グローランサーIV』 ("GROW LANSER IV -Wayfarer of the time-") は2003年12月18日にアトラスから発売されたPlayStation 2(PS2)用ゲームソフト。Best版(Atlus Best Collection)は2005年3月10日に続編であるグローランサーIV Returnと同時に発売。2011年8月18日には、新要素を追加したPSP『グローランサーIV オーバーリローデッド』が発売された。当初は『グローランサーIV オーバーロード』というタイトルの予定だったが、オリジナルを大切にしながらも新規要素を盛り込んだ新生作であるという想いや気合いが伝わらなかったため変更したことをプロデューサーの高田慎二郎が明かしている。ジャンルはノンストップ・ドラマチックRPG。キャラクターデザインはうるし原智志。キャッチコピーは『進化するドラマチック』。グローランサーII、IIIを継承しつつ、グローランサーIの要素も復活させた、これまでのシリーズの集大成と言える作品である。グローランサーI - IIIまでの世界とは全くの別次元という設定。『グローランサーIV Return』でその補完がされている。戦闘においてのポイントシステムが成長に関わり、イベント戦闘においては一部のキャラクターの告白条件に関わるよう改良されている。リング・ウェポンシステムが引き続き採用されており、魔石と呼び名の変わった精霊石の組み合わせによる戦術性が今作でも楽しめる。シナリオもボリュームが増し、よりドラマチックなストーリーが展開される。主人公が話さないため、代弁者のマスコットキャラである妖精が「使い魔」として三度登場し、更には使い魔を育成する要素も追加された。そのため、従来よりも妖精キャラが可能な行動が大幅に増えている。他に休暇を始めとして、GLチップス(キャラクターシール)、自分の領地など、グローランサーIのシステムが多く復活している。しかし冒頭の主人公のキャラメイクは存在しない(マンネリ感があったために廃止されたとコメントされているが、次回作では復活している)。シリーズで唯一、リミットアビリティーというキャラクター固有の特殊技が設定されており、戦闘における各キャラクターの個性を引き立たせている。また、本作から間接攻撃キャラは命中率にマイナス補正がかかる仕様になった。一方で前作までは異様に長かった硬直時間も通常並みに減少している。オープニングにはI以来久しぶりにアニメーションが採用された。また、ストーリーの随所にはI同様にビジュアルが挿入される。更に、ストーリー上の演出としてCGムービーも取り入れられている。PSP版では新規に作成されたアニメーションが多数収録されている。更に細かい点を上げると、好感度はエンディングやステータス画面に影響するのみではなく、戦闘中やメニュー画面の主人公に対する反応にも現れるようになった。最初は命令に普通に受け答えるが、好感度が上がると快く引き受けるようになる(逆も然り)。他に、ステータス異常に掛っている場合や、ストーリー上悲劇的な場面に遭遇した後などに元気が無くなると言った変化がある。これらはあくまで演出であり、パラメータ変化などのメリット・デメリットは無いが、プレイヤーの感情移入をより高めている。次回作にはこの要素は引き継がれていない。PSP版では更に新キャラクターや新イベントが追加され、ストーリーも大幅に拡張されており、物語も原作のPS2版とは全く異なる展開が用意されている。無論、PS2版と同じ結末を辿ることも可能な他、仲間達と敵対するという全く別のルートにも分岐するようになっている。エンディングは40種類以上とPS2版とは比較にならない程存在する。デュルクハイムとイグレジアスの大規模な戦争。世は戦乱の時代であった。クレヴァニールの所属するアルテン・シュヴァルト傭兵団も、その影響を受けた南の小島ランブラスト島を守る勢力の傭兵として参加していた。だがあるとき、原因不明の大爆発が起き、クレヴァニールと傭兵団の団長であるディクセンだけは、空に六枚の翼を持つ人影を見る。ディクセン団長は人影を見るやはっきりとこういった。「天使め…。」天使の襲撃をもろに食らった傭兵団は、各々船で逃げ出すも、無事に港に辿り着いたのは団長らの一隻のみ。ディクセン団長は傭兵団の解散を決め、自分にはやることができた。そしてクレヴァニールに自分の旅についてきてほしいことを告げるも、その最初の目的地で急逝してしまう。クレヴァニールと、彼の部下・レムスは、団長の遺した言葉を解き明かすべく、旅に出る。「クレヴァニール。お前こそが天使を倒すカギなのだ。」主に本作より追加されたシステムを記す。この多くが続編には引き継がれていない。リアルタイムミッションクリアシステム。シリーズで御馴染みの戦闘システムをより強化したもの。II以降同様、イベント戦闘では成績に応じて三段階の評価がされる。勝利条件の他、隠された条件も完璧に満たして勝利した場合は「MISSION COMPLETE」。完璧ではないが、無難に勝利した場合は「MISSION CLEAR」。辛うじて敗北条件は満たさなかったという程度の場合は「MISSION FAILED」となり、良い成績ほど良い報酬が手に入る。ちなみに「MISSION COMPLETE」時は仲間達の好感度が上昇する。今作ではイベント戦闘時にタイマーが表示され、常にカウントダウンが進むようになっている。タイマーは50から始まり、-50で停止する。この数値が多い時ほど多くの経験値や良い戦利品が獲得出来る。戦闘終了時のカウントが0〜-49の場合は例えそれ以外の条件を満たしていても「MISSION CLEAR」以下に。-50なら無条件で「MISSION FAILED」となる。カウントダウンの速度はミッションの難易度によって異なる。キャラクター毎に設定される、戦闘中の活躍度を表したポイント。具体的には、クリティカルを出したり、敵にトドメを刺したり、攻撃を防いだりと、戦闘において活躍すると上昇し、戦闘不能になると減少する。戦闘終了時にはこのポイントが清算され、多ければ多いほど経験値にボーナスが付く。『グローランサーI』より復活したシステム。物語が進むと主人公の町を持つことが出来る。名称は自由に設定可能。最初は更地で何も無いが、人材を集めることで美術館や劇場、レストラン、闘技場、隠しダンジョンなどが建ち、発展していく。Iではどちらかというと行楽地という扱いだったが、今作では文字通り主人公等の拠点となる重要な町である。休暇も主にここで過ごすことになる。同じく『グローランサーI』より復活したシステム。冒険がある程度進む毎に休暇を取ることが出来る。MY CITYかマーキュリアの町で過ごすことで英気を養うと共に仲間達との親睦を深める。休暇を取らずに進めることも出来るが、一定までストーリーを進めると強制的に休暇を取ることになる。ストーリーやサブイベントの進行具合でさまざまなイベントが発生し、仲間達の好感度が変動すると同時に、エンディングの条件にも繋がっていく。MY CITYでは仲間を誘って遊びに行くことも可能。基本的はMY CITYで過ごすのが普通だが、マーキュリアにも多数のイベントが用意されている。シリーズお馴染みのマスコットキャラ。今作では所謂「妖精」ではなく「使い魔」として登場する。誕生前に幾つか設定する項目があり、それに応じて初期パラメーターとタイプが変動する(今作におけるキャラメイクのようなもの)。タイプは三種類(PSP版では一種類が追加)で、外見も性格も発生するイベントやエンディングも全く異なる。使い魔はパラメーターを保持しており、それらに応じてスキルを習得していく。パラメーターはドールハウス内でトレーニングを行なう事で変動する。トレーニングはドールハウスのエネルギーが無くなるまで可能。エネルギーはミッションをクリアするか添加物を使用すると回復する。また、ドールハウス内では使い魔のコスチュームを変更することも出来る。PSP版ではトレーニングの残り回数が表示されたりと改善されている。スキルはダンジョン内の宝箱を数える、戦闘中に敵に反撃したり主人公を守る、仲間の好感度を調べる、主人公の性格を判定する、ストーリーの進行状況を知らせる、買い物の際に値引きする、一定時間操作しないと独り言(或いは仲間との会話)を喋る、などがある。キャラ毎に設定された特殊技。戦闘中、特定の条件下で発動する。各キャラクターにレベル3までの三種類が用意されており、発動条件も効果もさまざまである。レベル1は最初から(クレヴァニールとレムスは序盤のイベントで)取得済みだが、レベル2はレベル1を何度も発動させることで習得出来る。レベル3はレベル2を習得済み且つ、特定の条件を満たす必要がある。グローランサーチップス。こちらも『グローランサーI』より復活したシステム。スナック菓子にキャラクターカードが入ったものでチップス使用時にランダムで何れかのシールが手に入り、コレクションすることが出来る。カードはグローランサーI〜IVまでの歴代キャラクターが描かれている。チップスは回復アイテムなのでHPが満タンの時は使用出来ない。また、これらは集めるだけはなく、ある条件を満たせば闘技場で歴代キャラと戦うことも出来る。使い魔の能力の一つで、マスターの未来に関係する人物の様子を夢で見ることが出来る。この能力により、主人公の与り知らぬ場所で進行している出来事や世界情勢を知ることが可能。主にストーリー上寝なければいけない時、或いはマップの移動時に発生するが、自発的に宿泊しなければ見られない遠見も存在する。運命を意味するイベント。ストーリー中に悲惨な運命を辿る人物の中には、主人公の行動次第で救うことが出来る人もいる。見事救うことが出来れば「運命を変えた」ことになる。その場合、「もしも運命が変わらなかったら」という状況をドールハウスで見ることが出来る。PSP版では運命を変える機会が増え、PS2版では助けられなかった人物の多くを救うことが出来るようになった。本シリーズはエンディングを迎えた後は一部データを引き継いでまた最初からプレイすることが出来る。俗に言う強くてニューゲームだが、レベルは引き継げず、アイテムや装備品のみを引き継ぐことになる(他作品は引き継ぐ要素が違う場合がある)。なお、エンディング達成率はクリア時に全てのセーブデータに(PSP版ではシステムデータに)反映されるため、一つのデータで複数のエンディングに到達することも可能である。PSP版のみマルチシナリオとなっており、終盤から複数のルートにシナリオが分岐する。アルテン・シュバルトとは、『古の剣』を意味する。ゲームを進めると、古い遺跡の一部である巨大な剣を発見するイベントがあるが、それと関係しているかは不明。
出典:wikipedia
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