『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』(めいたんていコナン たんていたちのレクイエム)は、2006年4月15日に公開された劇場版『名探偵コナン』シリーズの第10作目にあたる劇場版アニメである。上映時間は111分。興行収入は30億3000万円。劇場版『名探偵コナン』の10周年記念作品となる。キャッチコピーは「探偵たちよ、安らかに眠れ」「さよなら、コナン」。第30回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。記念すべき10作目ということで、全レギュラー陣がほぼ勢揃いしたオールスター作品になっている。オールスター作品になったのは原作者・青山剛昌の要望である。TVシリーズのキャラクターからは、服部平蔵・遠山銀司郎・横溝重悟・白馬探が初登場。本作での白馬探は怪盗キッドの変装姿としてのみで本人は未登場である。また、本編のアフレコ直前に円谷光彦役の大谷育江が休業したため代役として折笠愛が光彦の声を演じている。大谷はその後、テレビアニメシリーズで復帰を果たしている。また「オールキャラ登場!」となっているが、本編で登場していないキャラクターも多数いる。しかし、佐藤刑事と高木刑事がカレーを食べているシーンで、後ろの人ごみの中に祖母を連れて遊びにきている群馬県警の山村刑事がいる等の他、佐藤・高木・千葉刑事らと共にレストランで待機している場面に、交通課婦警の宮本由美も登場していると思われ、本作では制服ではなく私服に変装した姿で千葉刑事の横に立っているなど、一部のキャラクターは映画中にさりげなく登場している。一方、平次と白馬はこの作品で初めて関わったが、公開直前に原作において2人が初めて対面するエピソードが描かれたため、本作は原作とは矛盾が生じている。ポスターやパンフレットでは、コナンのメイン・サブレギュラー(主要な話に関わった人物など)キャラクターがほぼ全員集合したものが描かれ、既に亡くなっているキャラクターの頭上には天使の輪のようなものが描かれていた。なお、第6作『ベイカー街の亡霊』以降で、タイトルと同時に公開されるポスターが原作者による書き下ろしでないのは本作と次作だけである。本作では、OPムービーに入る前にメインテーマが少し流れ、コナンの左目のアップからOPムービーに入っている。また、作品解説はパソコンの画面を模しており、過去9作の解説の冒頭に出てきた新聞記者は登場していない。レギュラーメンバーの顔写真をクリックした後にムービープレイヤー風に再生されるという特異な形式となっている。本作の脚本はアニメシリーズの第一話を担当した柏原寛司が担当している(柏原は次作『紺碧の棺』でも脚本を担当している)。使われたBGMの中に『世紀末の魔術師』バージョンの「キミがいれば」や『水平線上の陰謀』バージョンのメインテーマがあり、他の映画のメインテーマが使われたのは本作が初である。また、次作以降では一部の作品を除いて挿入歌が使われていない。近年のシリーズ同様、本作も小説版が小学館のジュニア文庫(小学館ジュニアシネマ文庫)から2013年10月30日に発売されている。本編では常時コナンの服装が私服であり、ポスターや解説を除くと初めてジャケット姿のコナンが登場していない。ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団と共に、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れた。その敷地内にある「レッドキャッスルホテル」に着いた一行は、高田と名乗る依頼人の秘書からスイートルームに案内され、ミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られる。全員がそれを腕に装着し、コナンは大喜びの蘭や少年探偵団たちとミラクルランドに向かおうとするが、高田に部屋に残るように言われる。部屋にはコナンと小五郎だけが残った。高田がリモコンを操作すると、顔を隠した依頼人がモニターに映し出された。依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなかったら、全員のフリーパスIDを爆破する。」と迫る。先ほど配られたフリーパスIDにはプラスチック爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、一度ミラクルランドに入り再び出ようとすると爆発する仕掛けになっているという。見せしめとして、小五郎の顔なじみの竜阿茶の爆死シーンがモニターに映し出される。依頼人から第一のヒントを受け取ったコナンと小五郎は、レッドキャッスルホテルを飛び出した。捜査の過程で、コナンは服部平次・白馬探・怪盗キッドらに遭遇する。平次と白馬もまた、爆弾付のIDを付けられてしまったのだ。さらに、怪盗キッドは最近何者かに命を狙われており、その関係で中森警部ら警視庁捜査二課の他に、横溝重悟ら神奈川県警捜査一課も動いていた。
出典:wikipedia
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