ステラ(STELLA)は、スバルブランドを展開する富士重工業が製造(初代モデルのみ)・販売する軽トールワゴンである。ステラはプレオの後継車に近い存在として発売されたが、ステラ発売後もしばらくプレオは併売された。「楽しい関係空間」をコンセプトとし、広い室内空間を実現した。従来の走りやプレミアに重点を置いた路線から、メインターゲットを女性にシフトして1000名以上からアンケートをとり、乗り心地の向上に加え「ベビーカーの乗せやすさ」「後席への乗りやすさ」「チャイルドシートへの乗せやすさ」「後席赤ちゃんへのアクセス」などに重点をおいて開発された。衝突安全性と実燃費の向上も図られ、NASVA発表の衝突安全性総合評価では運転席5星、助手席6星の評価を受けている。また、2008年5月発売の特別仕様車にはカタログに新燃費計測基準であるJC08モード走行燃費を併記。NAの2WD車で21.0km/L(JC08モード)を実現し、平成27年度燃費基準をガソリン車として初めて達成した。また、スバルの軽自動車に全車(OEM車両を除く)搭載されていた直列4気筒エンジン、4輪独立サスペンションも採用された。スバルの代名詞であるフルタイムAWDモデルも存在。プラットフォームはR2と共通。内装やエンジンルーム、メーターパネルなどにベースとなったR2の面影が残る。プレオの陳腐化と、R2がメーカーの公算ほどヒットしなかった事から急遽開発が指示され、設計開始から発売開始まで1年足らず(わずか11か月)という異例のスピードで開発された車種である。なお、プレオでいうスマートルーフ車の様な仕様は存在せず、どのグレードも機械式立体駐車場(制限高1550mmまでの一般的なもの)へは入庫はできない。また、2009年6月4日には電気自動車「プラグイン ステラ」が正式発表された(後述)。R2、R1の生産終了後は、スバルで自社生産している唯一の軽乗用車であったが、初代モデルは2011年4月末にオーダーストップ、および生産を終了。そして同年5月下旬をもって販売を終了した。初代モデルの販売終了直後に販売を開始した2代目モデルはダイハツ工業からのOEMモデルとなり、2014年12月にベース車のムーヴのフルモデルチェンジに合わせてフルモデルチェンジを行い3代目となった。なお、自社生産を行っていた初代から現行の3代目まで乗用モデルのみの設定となっており、商用モデル(軽ボンネットバン)は設定されていない。2006年発売開始当初のラインナップは標準モデル(L・LX)とカスタム(R・RS)の2系統でスタートしたが、2011年3月の段階では標準モデル(L・LS)、カスタム(R・R Limited・RS)、リベスタ(-・S)の3系統だった。生産は群馬製作所本工場が担当。内装色は、基本的に標準モデルがベージュ、カスタムがブラック、リベスタがブロンズ色加飾付ブラックを採用。外装は、標準モデルはシンプルなデザイン、カスタムは専用のグリルやバンパー、4灯式プロジェクターヘッドライト、大型フォグランプを採用してデザイン面で差別化を図っている。リベスタはカスタムのデザインをベースに、専用バンパー、フロントグリル、ブルーリフレクターヘッドライトなどインテリア、専用シート表皮などを採用。また、C型よりカスタム、リベスタにクールなインテリアを演出する青色LED間接照明付きオーバーヘッドコンソールが設定された。タコメーター、マフラーカッターはLを除く全車に標準装備。トランスミッションはi-CVTと5速MT(Lグレードのみ選択可)であり、エンジンは全車直列4気筒DOHC16バルブ。ヘッドライトは、標準モデルのハロゲンタイプが2灯式マルチリフレクター、HIDタイプが2灯式プロジェクター、カスタムとリベスタが4灯式プロジェクターとなっている。動力性能を向上させたLS、カスタムRS、リベスタSには、インタークーラー付きスーパーチャージャーとフロントスタビライザーが搭載され、更にスポーツ色を強めたカスタムRS、リベスタSにはi-CVTの変速プログラムに加速性能を向上させた「スポーツモード」、独立3眼エレクトロルミネセントメーターが標準装備されている。使用燃料はすべてのグレードでレギュラーガソリン仕様である。富士重工側は、2010年度の販売台数を前年比6割減と見込んでいた。しかし、実際は予想を上回る販売台数であったため、販売計画を上方修正した。この時すでに2011年2月頃の生産終了が予定されていたが、独自のメカニズム(一連の軽トールワゴンとしては大変貴重な4輪独立懸架式サスペンション、および4気筒エンジン、スーパーチャージャー(上位グレードのみ)などの採用が挙げられる)にこだわりのある熱心なファン層による駆け込み需要であったと思われる。このことは2010年6月初頭にメディアで報じられた。この代からは前節の通り、初代発売以来5年間続けられてきたスバルでの自社生産ではなく、2008年4月10日に発表されたトヨタ自動車・ダイハツ工業(以下ダイハツ)との業務提携強化の一環として、ダイハツ・ムーヴ(5代目)をベースにバッジエンジニアリング(OEM)供給を受けたモデルである。生産はムーヴ同様にダイハツ工業滋賀工場(第2地区)もしくは京都工場。2代目はベース車のムーヴに倣い、ノーマルタイプの「ステラ」とスポーティータイプの「ステラカスタム」の2タイプを設定した。「ステラ」ではクリアタイプのフェンダーターンランプに変更され、メーターはシンプルで視認性に優れた大型1眼メーター(「L Limited アイドリングストップ」にはメーター右側にアイドリングストップ専用マルチインフォメーションディスプレイを追加)、ヘッドランプにはマルチリフレクターヘッドランプを備える。「ステラカスタム」はブラックの内装色でメーターは中央にecoリーフゲージ(エコドライブ度を葉の形状の変化で知らせる)・平均燃費・渡航可能距離・外気温を切替表示する「マルチインフォメーションディスプレイを配置した2眼ルミネセントメーター(「カスタムRS」はエコドライブ時、メーターのエッジライト色が白からブルーに変わる「ブルーecoシグナルメーター」付)、ヘッドランプはLEDイルミネーションを内蔵したプロジェクター式HIDヘッドランプを備える。なお、後期型ではカスタムにおいてルミネセントメーターがタコメーター付の3眼メーターに変更された。2013年10月に追加された「LS」もタコメーター付の3眼ルミネセントメーターを装備するが、アンバー色・シルバーメーターリング付仕様となる(カスタムはブルー色・メッキ調メーターリング付仕様)。ムーヴ同様、横開き式バックドアを採用した最後の軽トールワゴンである。発売当初のグレード体系は、「ステラ」は「L(ムーヴ「L」相当)」と「L Limited アイドリングストップ(同「X」相当)」の2グレード、「ステラカスタム」は「R(ムーヴカスタム「X」相当)」、「R Limited S(ムーヴカスタム「X"Limited"」相当。ただし、メモリーナビゲーションが装備されない代用に、「RS」に装着される15インチアルミホイールが標準装備という違いがあり、装備差により価格が異なる)」、「R Limited アイドリングストップ(同「G」相当、2011年11月の一部改良後は同「X"Limited"」相当)の3グレードが設定され、ムーヴの「X"Limited"」相当のグレードはステラでは設定されなかった。「カスタム」のターボ車「RS(ムーヴカスタム「RS」相当)」も当初は設定されなかったが、2011年8月に追加設定された。後期型では新たに「L スマートアシスト(ムーヴ「L"SA"」相当)」、「L Limited スマートアシスト(同「X"SA"」相当)」、「カスタム R スマートアシスト(ムーヴカスタム「X"SA"」相当)」の3グレードを追加する一方、「カスタム R Limited」を廃止。この為、ムーヴカスタムの「X"Limited"」・「X"Limited SA"」に相当のグレードは設定されない。2013年7月には「カスタム RS スマートアシスト(ムーヴカスタム「RS"SA"」相当)」を追加。同年10月に「カスタムRS」と同じターボエンジンを搭載した「ステラ」のターボ車「LS(ムーヴ「Xターボ」相当)」・「LS スマートアシスト(同「Xターボ"SA"」相当)」を追加した。前期型は運転席シートリフター、チルトステアリング(ムーヴでは「L」・「X」は非装備、「カスタムX」はチルトステアリングのみ非装備)、フロントスタビライザー(「カスタムRS」は大径スタビライザー)、クリヤーレンズサイドウインカーが標準装備されているほか、「L」はムーヴ「L」ではオプション設定不可の「nanoe(ナノイー)」ディフューザーもオプション設定されている。「L Limited アイドリングストップ」はステアリングホイールがムーヴ「X」の革巻からウレタンに変更され、オーディオレス仕様となる。これ以外にもメーカーオプションの設定にも違いがある。後期型では、「L」以外の全グレードでオーディオレス仕様に、「L」は前期型同様、チルトステアリングと運転席シートリフターが標準装備(ムーヴ「L」は非装備)され、「カスタム R」・「カスタム R スマートアシスト」はステアリングホイールが本革巻に変更(ムーヴカスタム「X」・「X"SA"」はウレタン)、「カスタム RS」・「カスタム RS スマートアシスト」は16cmリアスピーカーが標準装備される(ムーヴカスタム「RS」・「RS"SA"」はオプション設定)。外観は前期型ではダイハツからOEM供給を受けているスバルの軽乗用車と同じく六連星(むつらぼし)のCIマークや車名エンブレムの変更を行い、「ステラカスタム」はフロントデザイン(グリル・バンパー)を変更した程度で大きな差異がなかったが、後期型では「ステラ」にスバル車の共通デザインとなっているヘキサゴンモチーフのフロントバンパー開口部を、「ステラカスタム」にダーク色でハニカム基調のテクスチャーをクリアパーツで覆った専用デザインのフロントグリルやブラック塗装の大型フォグランプカバー、「ステラ」より大型化したヘキサゴンモチーフデザインのフロントバンパー開口部を採用し、「ムーヴ」・「ムーヴカスタム」と一層の差別化を図った。2013年10月に追加した「LS」はムーヴ「Xターボ」同様、ボンネットダクトが備わる。ボディカラーはムーヴと異なるラインナップとなっており、発売当初はダイハツでは2代目タントに設定されている「ファインブルー・マイカメタリック」をステラ専用カラーとして設定されており、ムーヴ専用色の「ホワイト」とムーヴカスタム専用色の「ブロンズオリーブパールメタリック(オプションカラー、マイナーチェンジに伴い2012年12月で廃止)」はステラでは設定されない。当初は「アーバンナイトブルークリスタル・メタリック(オプションカラー)」もステラでは非設定となっていたが、2011年8月の「カスタムRS」追加発売に合わせてステラカスタム専用色として追加され、後期型では標準仕様のステラでも設定できるようになった。「シルキーマルーンクリスタル・メタリック(オプションカラー)」も2011年8月に追加設定されたが、マイナーチェンジに伴い2012年12月で廃止した(ムーヴでは2013年10月の一部改良に伴う廃止まで継続設定された)。その他、後期型ではこれまでステラ専用色だった「シャンパンゴールド・メタリックII」がステラカスタムでも設定できるようになり、ステラカスタムは専用色の「スパークリングオレンジクリスタル・メタリック」に替わり、新色の「タングステングレー・メタリック」を設定した。2013年7月にムーヴ側でボディカラーの差し替えが行われた関係で、ステラ専用カラーが「ファインブルー・マイカメタリック」から「シャンパンゴールド・メタリックII」となった。同年10月には「ファイアークオーツレッド・メタリック」と「プラムブラウンクリスタル・マイカ(オプションカラー)」の2色を追加したが、後者はステラのみの設定である(ステラ専用カラーの「シャンパンゴールド・メタリックII」が設定されている為。ムーヴの場合はカスタムでも設定可能である)。2代目に引き続いてムーヴをベースにOEM供給を受けるモデルで、ベース車であるムーヴの6代目へのフルモデルチェンジに合わせて3代目へフルモデルチェンジした。ノーマルタイプの「ステラ」とスポーティータイプの「ステラカスタム」の2タイプ構成は2代目(ひいては歴代ムーヴ)から踏襲される。「ステラ」はリアコンビランプを縦型3本の導光線デザインに変更したほか、内装はダークグレー×ホワイト×グレージュの3トーンインテリアを採用しており、ブラック内装の「ブラックインテリアセレクション(ムーヴでの「ブラックインテリアパック」に相当)」をオプションで設定(本オプションを設定した場合、メッキインナードアハンドルが追加されるほか、「L/Lスマートアシスト」、「G/Gスマートアシスト」には本革巻きステアリングも追加される)。また、大型メーターにはタコメーターが追加された。「ステラカスタム」はヘッドランプに加えてクリアランスランプやフォグランプもLED化され、専用仕様のリアスポイラーとリアゲートを採用。メーターは2眼メーターに軽自動車初となる4.2インチTFTカラー液晶のマルチインフォメーションディスプレイを搭載し、インパネガーニッシュはヘアライン調シルバーを採用した。また、バックドアは2代目の横開き式から、初代と同じ跳ね上げ式に戻された。発売当初、グレード体系はステラは「L(ムーヴ「L」相当)」、「G(同「X」相当)」、「GS(同「Xターボ」相当)」の3グレード、ステラカスタムは「R(ムーヴカスタム「X」相当)」と「RS(同「RS」相当)」の計5グレードを基本としており、全グレードにスマートアシスト付グレードを設定する。ステラの「G」と「GS」は元々、2014年5月に発売された2代目の特別仕様車のグレード名として用いていたが、3代目では、「L Limited」・「LS」に替わるカタロググレードに昇格した。ムーヴカスタムに新設された「ハイパー」系グレードに関してはステラカスタムでは単独のグレード名としては設定されないが、ムーヴカスタム「ハイパー」系グレードの専用装備品をひとまとめにしたセットオプション「プレミアムセレクション」が代わりに設定される。2016年6月の一部改良により、ステラの「GS(スマートアシスト付仕様を含む)」が廃止(ムーヴ「Xターボ」・「Xターボ"SA II"」は継続設定)、ステラカスタムにエントリーグレードの「F(ムーヴカスタム「X"Special"」相当)」が追加され、カスタム系は3グレードとなった。装備内容は2代目とは異なり、6代目ムーヴと基本的な装備内容を共通化した。これにより、ムーヴとステラの車両本体価格の価格差が無くなり、同一価格となった。ただし、メーカーオプションの設定範囲がムーヴよりも絞られており、ムーヴでは設定できるメーカーオプションの一部装備がステラではグレードによりメーカーオプション設定を設けていない装備がある。外観は2代目・後期型同様、六連星のCIマークや車名エンブレムの変更に加えてステラ専用のデザインが与えられている。ステラはフロントグリルをダークメタリック塗装とメッキ加飾を施した3本ラインデザインとなり、フロントバンパーはスバル車の特徴であるヘキサゴンモチーフを継承した造形を採用。ステラカスタムはフロントグリルをスモーク調のアクリルタイプとなり、フロントバンパーはヘキサゴンモチーフデザインの開口部を採用したデザインを2代目から踏襲し、フォグランプカバーもL字のメッキアクセントを採用した専用デザインとなった。ボディカラーは2代目同様、ムーヴ専用色の「ホワイト」がステラでは設定されない違いがあるものの、これ以外のカラーは発売当初はムーヴと共通化された。また、ムーヴで新設定となった2トーンカラーはステラでも同一のカラーバリエーション(ステラは2色、ステラカスタムは5色)で設定可能であったが、2016年6月の一部改良により、ステラカスタム専用(「カスタムF」を除く)設定となった。ステラはイタリア語で「星」の意味。リベスタは「RE」+「VESTA」の造語。「VESTA」は、太陽系の火星と木星の間にある小惑星の一つであり、他の小惑星に比較して格段に明るいため、古代ローマの炉の女神ウェスタにちなんで名付けられた(詳細は「ベスタ (小惑星)」を参照)。「明るく輝くベース車がカスタマイズによってあらためて輝きを増しているという意を込められている。
出典:wikipedia
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