バンデルレイ・コルデイロ・デ・リマ(Vanderlei Cordeiro de Lima、1969年8月11日 - )は、ブラジル・パラナ州出身のマラソン選手。身長169cm、体重52kg。デ・リマは2004年のアテネオリンピックの男子マラソンに出場し、36km地点までトップを走っていたが突如沿道から乱入したニール・ホランから抱きつかれ、歩道に押し出されるという走行妨害を受けた。直後にレースへ復帰するもののトラブルによって約10秒間のロスタイムが生じ、その直後からペースを崩してしまった。この結果、金メダルを獲得したイタリアのステファノ・バルディーニ、銀メダルを獲得したアメリカのメブ・ケフレジキにも抜かれ結局3位でゴールインし銅メダルを獲得した。なお、レースを妨害したホランは間もなく逮捕された(デ・リマを妨害したホランは、かつて2003年のF1・イギリスグランプリのレース中にもコース内に乱入した前歴を持つ人物でもあった。)。妨害されても最後まで走りきったデ・リマの姿を受け、国際オリンピック委員会から銅メダルとは別にピエール・ド・クーベルタン・メダル(クーベルタン男爵の名をつけた特別メダル)がデ・リマに贈呈された(ブラジルのオリンピック委員会はデ・リマにも金メダルを授与するよう要求したが、これは実現しなかった。)。のち同2004年にデ・リマは、ブラジルの最優秀スポーツマンを受賞した。またデ・リマは、レース後の記者会見でも「完走出来て、オリンピックのメダルが獲得出来たことがなによりも嬉しく思っています。」、「この銅メダルは『まだ私が金メダルを取ってはいけない』という、神からの試練なんです。」と語り、ホランを非難するコメントは一切しなかった。これにより、デ・リマは「金よりも輝く銅メダリスト」とも呼ばれた。デ・リマは日本の男子マラソン大会にも何度か出走しており、1996年の東京国際マラソンでは優勝、同じく1998年の東京国際マラソンでは自己ベスト記録の2時間08分31秒をマークしている。またTBSの『オールスター感謝祭』の「赤坂5丁目ミニマラソン」などにもゲストランナーとして数回出走しており、日本でも知名度と人気の高い選手でもあった。2007年、デ・リマは第1回大会の東京マラソンにおいて外国招待選手として出走し、2時間16分08秒で6位だった。2016年8月5日、リオデジャネイロオリンピックの開会式で聖火リレー最終走者を務めた。
出典:wikipedia
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