『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』は、任天堂から発売されたスーパーファミコン用のアクションゲームである。通称『ヨッシーアイランド』。当時、プレイステーションやセガサターンなど次世代機による3D表示のゲームが注目を集めていた中、手描きタッチで描かれたメルヘンチックなグラフィックやオブジェクトの回転縮小などといった補助を行うスーパーFXチップの機能を活用したキャラクターのダイナミックな動きが話題を呼んだ。『スーパーマリオワールド』の続編として位置づけられており、欧米版のタイトルは『Super Mario World 2: Yoshi's Island』(スーパーマリオワールド2〜ヨッシーズ アイランド〜)である。『スーパーマリオワールド』とゲーム内容こそ大幅に異なるものの、位置付け上はその関連作として製作された。本作のストーリーは『スーパーマリオワールド』を含めたマリオシリーズの全てよりも前の時間軸。主人公となるのはヨッシーたちである。マリオがヨッシーと出会い、共に冒険をしてルイージを救い出し、二人そろって無事に両親の元へ届けられるまでが描かれる。2002年9月20日にはゲームボーイアドバンス向けに移植を行い、『マリオブラザーズ』のリメイク版をカップリングした作品が『スーパーマリオアドバンス3』のタイトルで発売された。『ヨッシーアイランド』の移植にあたっては、スーパーファミコン版(以下、SFC版)に存在しない新ステージが追加されている。アドバンスへの移植によって再び好評を得た結果、2007年3月8日には、12年の歳月を経てプラットフォームをニンテンドーDSに移し、本作の正式な続編である『ヨッシーアイランドDS』が発売された(なお北米地域では2006年11月13日に『Yoshi's Island DS』として発売された)。2014年7月24日、ヨッシーライランドDSから7年後、プラットフォームをニンテンドー3DSに移し、本作とDSの中間のストーリーとなる続編『ヨッシーNewアイランド』が発売された。赤ん坊だった頃のマリオとルイージは、コウノトリに運ばれて2人の両親の家に届けられようとしていた。ところが、この双子はカメ一族の魔法使い・カメックの占いによって、後にカメ一族の大きな脅威となることがわかったため、カメックはこの双子の赤ん坊を強奪しようと企んだ。カメックはコウノトリを襲ってルイージを奪うことはできたが、マリオはヨッシーたちの住む島「ヨッシーアイランド」に生息する1匹のヨッシーの背中に着地。そして、ヨッシーたちがこの赤ん坊についてどうしようかと会議しているところ、マリオが「あっち、あっち」と指差し始めた。マリオには双子の弟であるルイージがどこにいるのか分かっていた。ヨッシーたちは、ルイージを救って2人の赤ん坊を無事に両親のもとに送り届けるため、マリオを交替で運びながらこの赤ん坊の指差す方向に向かう。縦横スクロール式のアクションゲームで、強制スクロール式のステージもいくつか存在する。プレイヤーはマリオを背負ったヨッシーを操作し、6ワールド×8ステージで構成される48ステージを順番にクリアしていく。『スーパーマリオワールド』のようにマップ画面から順路を選択し、好みのステージから攻略を始めることはできない。各ワールドとも4ステージ目(砦)は中ボス、8ステージ目(お城)は大ボスとの戦闘が待ち構えており、他にも特定の条件(後述)を満たすことでプレイできるスペシャルステージが1つずつ隠されている。ステージ1・スペシャルステージ・ひみつステージ(GBA版のみ)は緑、ステージ2はピンク、ステージ3は水色、ステージ4は黄色、ステージ5は紫、ステージ6は茶色、ステージ7は赤、ステージ8(ただし6-8は緑)は青と、各ステージのヨッシーは色が異なっている(SFC版のマップ画面ではステージ2では赤、ステージ7ではピンクが登場しているが、GBA版では修正されている)。マリオシリーズにある各ステージに設けられた時間制限が廃止された代わり、ヨッシーが敵に触れるとマリオがシャボン玉に包まれた状態で空に浮かび、画面端でカウントダウンが開始される。この数字が0になると、マリオが敵に連れ去られてミスとなるため、急いでマリオを助けなければいけない(なお、助けられない状況の場合はミスをする方法しかない)。カウントは通常10から0まで行われるが、アイテムの「スターのお守り」を取ることで最高30まで増やすことが可能。マリオを助けた時にカウントが10未満だった場合は、一定期間が経過することでスターのお守りを取らなくても再び10に戻る。この体力ゲージと時間制限を兼ねたシステムのおかげで、針やトゲに当たったり、穴や溶岩に落ちる以外はミスをしにくい作りになっている。残機数は3から始まり、『スーパーマリオワールド』同様、残機数が1の時にミスをするとゲームオーバーとなる。ただし、セーブはステージのクリア毎に自動的に行われるため、ゲームオーバーになったステージの最初から再開できる。また、各ステージには20枚の「赤コイン」と5つの「スペシャルフラワー」が決まった位置に置かれていて、この赤コインの数(1枚1点)とスペシャルフラワーの数(1個10点)、そしてスターのお守りで増やしたカウントの数(1カウント1点)で、最高100点の点数がそのステージに付けられる。最高点が30点未満のステージは、マップ画面で最高点の点数表示のパネルの色が赤色(通常は緑色)になる(いわゆる赤点)。得点に関係なく次のステージやワールドに進むことはでき、100点のステージが1つもなくても、ストーリーをクリアすること自体は可能である。やり込み要素として、そのワールドのすべてのステージで100点を記録すると、スペシャルステージと何度でもプレイ可能なボーナスチャレンジが出現する仕組みになっている。また、各ワールドでスペシャルステージを含む全9コースで100点を獲ることでオープニングに☆マークが現れる。全ワールドともに4ステージ目は「砦」、8ステージ目は「城」となっていて、それぞれ最後はボスと戦う。なお、ひみつステージはGBA版で追加されたステージであり、ゲームクリア後にプレイできる。SFC版ではミスをしても残機が減らないが、GBA版では通常通り3回ミスでゲームオーバーになり、そのままゲームを終了するとワールド0であることを確認することができる。ミス時のリトライを拒否したり、SFC版でクリア済みのステージでの手順で中断するとステージ1-1に進む。最初のワールドということもあり、難易度は平易。しかし、ステージ2からワンワンによる足場の破壊、ヨッシー通過時だけに内部が現れる壁、モーフィングによる変身など、多彩かつゲームの終盤でも見られる多くの仕掛けが登場する。地形としては地上中心だが、洞窟もいくつか存在し、スペシャルコースに至っては洞窟内部に溶岩が溢れている。コース全体の長さがワールド1と比較すると長くなっているが、難易度自体はそれほど急激に変化していない。地形にも大きな変化はなく、主に地上を進むステージが中心である。ワールド1やワールド2とは打って変わって、地上ステージながら木々が生い茂るジャングルの中を進んでいく。ヨッシーの武器の1つであるスイカで攻撃したり、たまにマリオをさらうおさるさん、槍で武装して踏み付け攻撃が効かないヤリホーとヤリヤリダンサー、無敵で飲み込まれると即1ミスとなるノモズなど、個性的かつ強力な敵キャラクターが多数出現する。日が暮れ始めたのか、全体的に空が赤く染まっている。地形に統一性のあったワールド3から一転し、地上や洞窟のみならず、今後のワールドで頻出するようになるアスレチックステージが見られ始める。アスレチックステージではリフトやカウント床、時にはあほーどりやキラーなどの敵キャラも活用しながら進んでいく空中ステージとなる。ほとんどのステージが雪に覆われていたり、地面が凍っていたりする。また、雪が吹雪いているステージもあり、そのステージでは視界が悪い。また、スペシャルコースも含めてスキーで進む場所が数か所存在するが、スキーはジャンプの加減など、操作に慣れないと難しい。また、ステージ5以降では空中でのアスレチックステージが多くなる。ステージ全体が洞窟だったり、背景が夕焼けや夜だったりと、全体的に薄暗い作りのステージがほとんど。また、難易度も飛躍的に向上しており、最後のワールドに相応しい作りとなっている。地上ステージのBGMは使用されていない。このワールドのみ、(通常ステージのみ)緑ヨッシーが2回活躍。ミニバトルゲームまたはボーナスチャレンジで入手できるアイテム。ポーズ画面で、入手したアイテムを選択し決定すれば、選んだアイテムの効果を得られる。ただし、ボス戦では使用できない。特定のステージにあるシャボンに触れることにより、シャボンの中のものに変身する事ができる。一定時間が経つ(この場合、変身した地点に戻される)か、変身すると出現する(一部出現しないステージもある)ヨッシーブロック(ヨッシーの顔が書かれたブロック)に触れることで解除可能。基本的にヨッシーブロックに触れて変身を解かないと先に進めない。普通に浮んでいるシャボンは一度変身しても、変身が解除された時に再び同じ場所に出現するが、ハテナ雲から現れるシャボンは一度変身を解くと二度と現れなくなる。ゴールのルーレットでフラワーの所に止まると、以下の6つからランダムに選ばれた1つがプレイできる。また、隠しステージと共に、何度でも遊べるボーナスチャレンジが出現する。()内は出現するワールド。特定のステージにある屋根の付いたカギ付き扉を開けるか、下記の「テクニック」中のコマンドを入れることによりプレイ可能なミニゲーム。ヨッシーとボロドーが様々な条件下で対戦するバトルで、(VS.2P)と付いていないものは、勝つとスペシャルアイテムがもらえる。扉の方はボーナスチャレンジとは違い、場所によって出来るものが決まっている。また、この屋根付きカギ扉はSFC版では1度入ると勝敗に関係なく、もうその扉には入れなくなるが、GBA版だと何度でも入れる。なお、ステージ選択画面で特定のコマンドを入力すると、ファンファーレと共にミニバトル選択画面が出現する。ミニバトル終了後は普通のマップに戻るが、またコマンドを入力すれば何回でも遊ぶことができる。ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計33点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.8点(満30点)となっている。データ上には、本編で使われなかったコース、アイテム、敵キャラクターなどが存在する。敵キャラクターとして赤キラー(発射された後ヨッシーに向かってくるホーミングタイプ、スーパーマリオアドバンス3で登場)やびょ~んおばけ&スパーク(びょ~んおばけとスパークが一体化)、アイテムとしてバブルフラワー(バブルを吐き出すフラワーで、タマゴフラワーと異なりヒップドロップをしても噴き出す間隔は変化しない)などが確認できる。基本的にはオリジナルと同じだが、各ワールドにはスペシャルステージの他にゲームクリア後に遊べるようになる「ひみつステージ」が追加され、総ステージ数が60になった。「ひみつステージ」を含めた全ステージを100点でクリアすると「完全クリア」のムービーが流れる。なお、完全クリアまでにミスした回数はカウントされており、ゲームセレクト画面で6つの☆印の右にNo.(ミス回数)+1が表示される(ノーミスで完全クリアしたならばNo.1)。なおこの数字はベストスコアではなく新しい記録を出すと上書きされる(例えば1回目にNo.1を出しても2回目にNo.60を出せば後者が表示される)。そのほかの変更点は、ヨッシーとヘイホーなどのボイスの追加と変更(『ヨッシーストーリー』からの流用)、ワールドごとの合計スコアによって人数が増えるようになったほか、ボーナスチャレンジは700点以上獲得すると出現するようになった(スペシャルステージの出現条件は従来通り)。細かい部分では、モーフィングの変身時間がかなり長くなっている。また、マップ画面はゲームボーイアドバンス(以下、GBA)の画面比率に合わせるように1から作り直して一直線上の物に変更し、ステージ選択のほかにワールド選択のマップが追加された。オープニングタイトルから「スーパーマリオ」の表記が外れていて、リセットしなくてもゲームをいつでもやめてゲームセレクト画面に戻ることが可能。ニンテンドー3DSを値下げ前の2011年8月10日以前に購入した人対象の「アンバサダー・プログラム」にて、バーチャルコンソールが2011年12月16日より限定配信されている。その後、Wii Uのバーチャルコンソールにて2014年10月15日に正式に配信が開始された。 ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得している。
出典:wikipedia
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