グレナダ()は、カリブ海の小アンティル諸島南部に位置する英連邦王国の一国たる立憲君主制国家である。イギリス連邦加盟国でもある。島国であり、海を隔てて北にセントビンセントおよびグレナディーン諸島、北東にバルバドス、南にトリニダード・トバゴとベネズエラが存在する。首都はセントジョージズ。グレナディーン諸島の一部にグレナダ領グレナディーン諸島として、カリアク島やプティト・マルティニーク島などの島々を領有している。1983年に起きたクーデター後の混乱時にアメリカ合衆国と東カリブ諸国機構(OECS)によるグレナダ侵攻があり、国際的な注目を集めた。正式名称は英語で、( )。日本語の表記は、グレナダ。コロンブスはコンセプシオン()と名づけた。現在の名前はスペインのグラナダにちなむ名と思われるが、誰がいつこの名をつけたのかは正確にはわからない。セントビンセント・グレナディーンのグレナディーン諸島も同語源である。2014年7月、グレナダ政府は国家の正式名称をグレナダ、カリアクおよびプティ・マルティニーク (Grenada, Carriacou and Petite Martinique) に変更することなどを含む憲法改正の国民投票を実施すると発表した。国民投票は2016年10月27日に実施される予定である。グレナダは立憲君主制(英連邦王国)、議院内閣制をとる立憲国家である。現行憲法は独立前年の1973年12月19日に制定され、1974年2月7日の独立に伴い施行されたもの。国家元首は国王だが、英連邦王国のため、イギリスの国王がグレナダの国王を兼ねる。国王の職務を代行する総督は、国王により任命される。政治の実権は行政府たる内閣にあり、その長である首相は総督が任命する。この任命は通常、下院総選挙後に多数派を構成した政党の指導者に対して成される。閣僚は首相の指名に基づき、総督が任命する。総督による任命は形式的なものである。立法府たる議会は両院制で、上院と下院により構成される。上院は13議席で、全議員が任命によって着任する。その任命は、10議席が政府、3議席が野党指導者によって成される。下院は15議席で、全議員が直接選挙(小選挙区制)によって選出される。両院とも任期は5年。二大政党制が成立しており、リベラル系の国民民主会議(NDC)と保守系の新国民党(NNP)の力が強い。グレナダ統一労働党(GULP)など他の小政党も存在するが、二大政党の勢力を覆すほどの勢力は持っていない。グレナダ侵攻後の1983年に国軍は解体され、現在はグレナダ警察軍が国防を行っており、755人が在勤している。これとは別にグレナダ沿岸警備隊があり、哨戒艇4隻を保有している。人民革命政権時代はグレナダ人民革命軍が存在し、グレナダ侵攻の際には約1200名の兵士がいた。6郡と1属領区に分かれている。ウィンドワード諸島最南端に位置している。グレナダ本島は面積約310Km²ほどの火山島で最高峰セント・キャサリン山(840m)があり、付近の島々、特にグレナディーン諸島の一部の島々なども属している。主な島々国旗の左側にナツメグの実が描かれていることからもわかるように、ナツメグの生産が比較的さかん。2005年時点において2747トン(世界第6位、シェア3%)に達する(FAO)。他の農産品はバナナ、クローブ、シナモン、ココアなど。観光業も有望で、1979年に樹立した人民革命政府は観光事業の近代化に着手した。グレナダ侵攻後の親米政権樹立後はアメリカ合衆国資本が進出し、1984年の国際空港の完成以来発展を続けている。日本外務省によると、2005年3月時点のグレナダの消費税率27.5%は、世界で最も高い税率だった(2007年以降は6位以下)。山岳道路はしばしば雨で流される。ポイント・サリンス国際空港の建設にはアメリカ合衆国の資金援助が行われた。住民の8割以上はアフリカ系であり、ヨーロッパ人により連れて来られた奴隷の子孫である。その他、南アジア系やヨーロッパ人などもいる。言語は英語が公用語であり、広く使われている。フランス語が混じったパトワと呼ばれるクレオール語を話すものもわずかながら存在する。宗教は、ローマ・カトリックが6割程度を占めている。残りは、ほとんどプロテスタントである。グレナダ出身のカリプソ歌手として、マイティ・スパロウが挙げられる。1988年に南野陽子の切手を発行している。
出典:wikipedia
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