センチコガネ(雪隠黄金)は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ上科・センチコガネ科(Geotrupidae)に分類される甲虫の総称。糞や腐肉を餌にするいわゆる糞虫の一群で、金属光沢のある鮮やかな体色をしたものが多い。日本語ではその中の一種 "Geotrupes laevistriatus" Motschulsky,1857を指すが、他にも多くの種類がある。成虫の体長は2cm前後の小型の甲虫で、コガネムシ科の昆虫より胸部が大きい。また、前翅に縦のすじがある種類が多い。体は金属光沢のある黒色で、種類や地域個体群によって紫、緑、藍色、金色などを帯びる。成虫、幼虫共に糞を食べる糞虫である。和名の「センチ」は便所を指す語「雪隠(せっちん)」が訛ったもので、糞に集まる性質に由来する。成虫が出現するのは夏で、ウシやウマなどの糞、または動物の死骸や腐ったキノコにも見られる。夕方に地表付近を低く飛んで糞などの餌を探し、夜には灯火にも飛来する。ただし、センチコガネの地域個体群によっては飛翔筋が退化しており、歩行のみで移動する。交尾したメスは獣糞を土中の巣穴に引き込んでこれで育児球を作り、それに産卵する。このとき、育児球を枯葉で包むことが報告されており、この点がコガネムシ科の糞虫の育児球と異なる。孵化した幼虫は育児球を食べて成長する。糞虫として自然界の物質循環に果たす役割は大きい。また金属光沢のある鮮やかな体色から、他の糞虫同様に昆虫採集の対象ともなっている。センチコガネ科の昆虫は世界に3亜科・25属・約600種が分布する。ただしセンチコガネ科ではなくコガネムシ科・センチコガネ亜科 Geotrupinae として扱う説もある。また、近縁のムネアカセンチコガネ類も、センチコガネ科とする説、コガネムシ科の一亜科とする説、独立したムネアカセンチコガネ科 Bolboceratidae とする説があり、分類は流動的である。日本列島に分布するセンチコガネ類は3種(1亜種)が知られる。日本の都道府県で多数の種がレッドリストの指定を受けている
出典:wikipedia
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