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クリトン

『クリトン』(クリトーン、、)は、プラトンの初期対話篇の1つであり、『ソクラテスの弁明』の続編。そこに登場する人物名でもある。副題は「行動(実践)について」()。紀元前399年、『ソクラテスの弁明』で描かれた民衆裁判所における死刑判決から約30日後、死刑執行を待つ身であるソクラテスが繋がれたアテナイの牢獄にて。夜明けに「死刑執行停止の解除」を意味するデロス島からの聖船の帰還を控えた深夜未明。ソクラテスの旧友クリトンが、懇意にしている牢番を通じて牢獄へ侵入、ソクラテスに逃亡の説得をしに来るところから話は始まる。最終的にクリトンの説得が失敗に終わる場面までが描かれる。クリトンはソクラテス裁判の後、監獄で死刑執行を待つソクラテスに面会し、自分の財産を負担しても救出したいと言って説得するがソクラテスは妥協せずそれを拒絶、国家、法律、美徳について語り合い、最終的にクリトンは説得を諦める。原典には章の区分は無いが、慣用的には17の章に分けられている。以下、それを元に、各章の概要を記す。本篇は、一人の市民としての義務の遂行の仕方、その正義について述べられる。ここで言う正義とは、「熟考の結果、最善と思われる考え」として言及される。運動選手が専門家ではなく一般大衆の意見に耳を傾け、身体を害して生き甲斐を失ってしまってはよくないのと同じように、一般大衆の風聞・評判を気にして不正を犯し、魂を害して生き甲斐を失ってしまう(人生を台無しにしてしまう)ことがないよう、徹底的に熟考して正しいと思える結論のみに従うことで合意した上で、話が進められる。また、「いかなる条件下においても、不正を犯すことは悪」であり、「不正に対して、不正で報復することも悪」であるという考え方も、議論の前提として言及される。最終的に、ソクラテスが脱走・逃亡することは不正であること、正義を貫徹することこそが全ての関係者にとっても最善の選択であるというソクラテスの結論に対し、クリトンは説得を諦めることになる。本篇の主題は、国家・国法(と市民の義務)であり、これらはソクラテスによって、架空の対話相手として持ち出される。作中では、アテナイ、テーバイ、メガラ等が、良い国法を持った国として言及され、対照的に、テッサリアが、無秩序・放縦の国として言及される。国家・国法は、社会秩序を生み出すものとして、父母・祖先よりも畏怖され、尊重されるべきものとして言及され、その合意なしに逃亡することは、これらに禍害を加え、破壊・転覆を図る行為になってしまう旨が述べられる。アテナイの一市民としてのソクラテスと、アテナイの国家・国法との関係は、(移住が法的に認められているのにも関わらず)ソクラテスが70歳の老年に至るまでアテナイに留まり続け、そこで家庭と子供をもうけ、一市民として満足して暮らしてきた事実を以て、国家・国法の命令を順守する合意・契約が(強制されたわけでも、欺かれたわけでも、短時間で強いられたわけでもなく、当人の納得ずくで)成立しているものとして言及される。また本篇では、国家(祖国)は、父親に対する以上に従うと同時に、「なだめる」対象でもあり、また既成の国法に対しても、ただ一方的に従うのではなく、それに間違いがあったならば、真の法に基づいて説得によってそれを改めさせねばならず、それも市民の義務の1つである旨が言及されている。そして、もしソクラテスが事ここに至り、国家・国法に不満を持ち、逃亡を企てるならば、そうした義務を怠り不正を犯していたことにもなる旨も言及される。

出典:wikipedia

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