ハードロックカフェ()は、ハンバーガーを中心としたアメリカンレストランである。1971年6月14日、ロンドン在住のアメリカ人、アイザック・ティグレットとピーター・モートンによって設立された。アメリカ料理に馴染みがなかった欧州ですぐに話題になり、ロンドンの新名所になった。その後世界各国に展開し、現在では北アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中近東、カリブ海、アジアなど世界の主要都市に120店舗以上がある。近年では、店舗の新規出店のほか、同じ都市の中での移転、撤退なども頻繁で、かつては店舗が存在したが現在は存在しない都市も多い。また、日本では例がなく、世界的にみても数は多くないが、カフェの他、ホテルやカジノの出店も行なっている。1号店はロンドンのハイドパークに近い、元はロールス・ロイスのショールームであった。同店では1979年からロックンロールに関連する印刷物で壁を覆っている。「ハードロックカフェ」の店名はドアーズの1970年のアルバム『モリソン・ホテル』の「ハードロックカフェ」サイドから取られたとされる。店のモットー「"Love All, Serve All"」はサティヤ・サイ・ババの言葉から取られた。2号店は1978年にカナダのトロントにオープンした。トロントには現在二軒の店舗が存在する。チェーンの世界展開は1982年に始まった。モートンはロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストンに店舗を開いた。一方ティグレットはニューヨーク、ダラス、ボストン、ワシントンD.C.、オーランド、パリ、ベルリン、シドニーに店舗を開いた。2006年12月、カジノ・リゾート事業を展開するフロリダ州のインディアン部族、セミノール族が、関連事業(世界のHRC124店舗、ハードロック・カジノホテル2箇所など)を買収している。日本での第1号店はカプリチョーザなどをフランチャイズ展開する株式会社WDIが1983年に開店した「東京店」(六本木)である。WDIグループは1985年6月にハードロックカフェ(以下「HRC」)の展開権を、1995年8月に20年間の独占的営業権をHard Rock Limited.と契約して、WDIグループが「ハードロックカフェ事業部」として展開している。なお、日本国内の店舗は全てWDIグループの直営店舗である。横浜店が、ももいろクローバーZの佐々木彩夏のソロライブ(横浜アリーナ)にあわせて、コラボグッズを制作・販売したことがある。これは佐々木彩夏がハードロックカフェを愛好しており、名物のピンズをコンプリートしているほどのファンであることから、実現した企画である。テレビ神奈川(tvk)の伊藤政則のROCK CITYを一社提供しており、番組の収録は東京店内で行われている。「"Love All, Serve All"」のほか、「"Save The Planet"」「"All Is One"」「"Take Time To Be Kind"」「"Music For Life"」「"Humanity Is International"」などがある。レストランの内装は、アメリカ南部のダイナーと、ロックをモチーフのコンビネーションが特徴である。前者は、たとえば、チェックのビニールテーブルクロスや、白色のウエイトレスの制服。後者では、大音響の音楽と壁面のロックにまつわるデコレーションの数々である。さらにインテリアのコンセプトとしては、板張りの床、真鍮のポールやドアノブ、店内にあえて段差をつけたり区切りをつけているなどのこだわりがある。ハードロックカフェのメニューは、ボリュームのある本場アメリカ料理。ハンバーガーをはじめ、スターター(前菜)、サラダ、サンドイッチ、パスタ、ステーキ、デザートと、多種多彩なメニューが用意されている。バーではオリジナルカクテルの他、多くのドリンクがある。各国のハードロックカフェではそれぞれのローカル料理に合わせたスターターを出す場合も多い。例えばシンガポール店ではチリクラブやサテーなどを提供している。観光客などに人気なのは、併設されているロックショップで、衣類、グラス、アクセサリーなどの各店オリジナル商品、イベントごとの特製グッズは、世界各国に多くのコレクターがいるほどの人気である。人気の秘密は、一部商品を除き通信販売を行っていないため、各都市ごとの限定アイテムはその店を訪れた人しか購入できない点にある。マーチャンダイズで入手できるグッズの中でも、群を抜いて人気があるのがピンバッチである。「ピンヘッド」と称されるピンコレクターは世界各国(店舗がない国も含む)に数万人おり、米国、欧州などには各地域にコレクタークラブなどが多く存在する。店側が主催の公式ピン交換会も、世界各国の店で定期的に開催されていてピンコレクター同士の国境を越えた交流を促進している。日本でも年2回(東京と大阪近郊で各1回)ほど、店全体を貸し切ってのピンコレクターのパーティーが、毎回100人以上の参加者を集めて開催されているほか、ピンコレクションに関する非公式なサイトがネット上に作られたり、ピンコレクターの自主的な交流活動が小規模ながら地道に行なわれたりしている。昔、ロンドン一号店の常連だったエリック・クラプトンが、バーのお気に入りの席の壁に「僕のギターを飾ってくれないか?」と頼んだことから始まったHRCのメモラビリアの歴史。世界各国のHRC店内には、ギターや衣装、ゴールドディスク、サイン入りポスターや写真等、有名ミュージシャンの記念品が所狭しと飾られている。現在HRCのメモラビリアは、ミュージシャン本人や家族からの寄贈、またはオークションで入札したもので、64,000点、 25億円を上回る価値を持つ世界最大規模のコレクションになっている。アンディ・ウォーホルがこれを評したコメント「HRCはまるでロックのスミソニアン博物館だ!」はアメリカの雑誌「PEOPLE」で大々的に紹介された。
出典:wikipedia
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